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goasan の 詩集
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[29] 初春 U  投稿者: Celestino 2011年02月21日(Mon) 09時39分42秒 返信 関連記事一覧
睦月の寒さ 和らぎて
溢れる陽ざし 青き空
梅の便りに 誘われて
ああ うれしや 初春の
二人で歩む 丘の道

冬の嵐も 雪の日も
今は遠くに 行き去りて
ホオジロも鳴く 木の梢
光の春の 幕開けよ
つなぐ手とての 温かさ

夕陽燃え行く 西の空
北国めざす 渡り鳥
片寄せあいて 眺むれば
遥か彼方に 虹の雲
梅の香薫る 丘の上

[28] 思い出のプロムナード  投稿者: 北翔 (goasan) 2009年01月06日(Tue) 15時00分27秒 返信 関連記事一覧
一人歩く プロムナード
秋の陽ざしが 木々を照らす
別れた今 振り返らず
敷きつめた 落葉 踏んで
夕陽を見ると 涙も乾くわ
あなたの温かい 腕がなくても
「楽しかった ありがとう」
やさしい声が聞こえる
待つ人のない あの部屋へ
家路を急ぐ たそがれ時

枯葉が舞う プロムナード
出会った日も 二人歩いた
今年もまた 山茶花が
垣根連ねて 咲いているよ
「会うは別れの始め」というけど
別れは 新しい恋の始まり
次の舞台のシナリオを
書いてみるわ これから
桜並木も 春になれば
花咲き 芽吹くよ 一面に

雪化粧の プロムナード
朝の光が 淡雪溶かす
旅立つのよ この場所から
幕は今 上がるから
寒い風の中 希望に胸を張る
恋の予感に ときめく心
いつかどこかで 出会っても
幸せな笑顔 見せるわ
鳥たちの声が聞こえる
思い出綴った プロムナード

[27] 庭の山茶花  投稿者: goasan 2007年02月27日(Tue) 20時04分44秒 返信 関連記事一覧
  庭の山茶花


小さな庭の 片すみで
今年も咲いた 山茶花の花
北風 吹き行く 師走の朝
そっと見つめる 一時よ

降りしきる 小雪の中で
凛と咲くは 山茶花の花
くれないの色も 鮮やかに
耐え忍ぶ姿 いじらしや

弥生の朝の 陽だまりで
散った花びら 山茶花の花
春の足音 聞こえくる
別れの季節 旅立ちよ

2007年 1月 作

[26] 雪の金沢  投稿者: goasan 2006年12月12日(Tue) 16時17分03秒 返信 関連記事一覧
    雪の金沢


一目交わした その日から
恋の虜に なりました
雪はちらちら 染まりゆく街
あなたを偲ぶ 金沢の宿

橋のたもとで 待っていると
うれしい便り 胸にして
眠れぬ夜に 心は燃える
雪の中に咲く さざんかの花

加賀友禅を 身にまとい
忍び歩きの 裏通り
すべてあなたに 捧げたわたし
抱いてください こわれるほどに


1995年 11月 作

[25] 初恋のバラード  投稿者: goasan 2006年12月01日(Fri) 14時24分37秒 返信 関連記事一覧
   初恋のバラード


放課後の音楽室で
ピアノ弾く 君の横顔
秋の木漏れ日 哀しいメロディ
そっと見守る せつなさよ
差し出すはずの 便箋に
似顔絵描いて すぐ消した

年上の彼がいるとの
うわさ聞き 心が揺れる
小さなチケット その裏側に
ふるえる文字の メッセージ
「きみに捧げる バラードを
 心をこめて 歌います」

アンコールの拍手のあとで
バラードを歌いだす
暖めてきた 募る想いを
歌に託して 伝えたい
ステージ脇に 赤く咲く
叶わぬ恋の あの花へ

1991年 11月 作

[24] 秋雨  投稿者: goasan 2006年10月03日(Tue) 17時08分41秒 返信 関連記事一覧
   秋雨


秋雨煙る たそがれの
街にネオンの 灯がともる
いつしか君と 肩並べ
時を忘れた ビルの窓
見上げて通る むなしさよ

わざと傘を 忘れては
待ちあう度に 困らせた
誰かに会うと いやです と
囁き、ひしと 寄り添って
忍び歩いた 裏通り

ガラス戸つたう 一雫
雨音悲し 夕間暮れ
君の面影 浮かびきて
涙に濡れた あの夜を
思い出させる 秋雨よ

1990年 9月 作

[23] 晩夏  投稿者: goasan 2006年08月30日(Wed) 23時19分34秒 返信 関連記事一覧
    晩夏


ひと月ぶりの にわか雨
傘をささずに とぼとぼと
歩む舗道の 淋しさよ
浮かぶ想い出 去年(こぞ)の夏
輝く瞳 その人と

今日は聞こえぬ セミの声
ただ雨音あ 窓の外
夏の終わりを 告げている
出会いと別れ くりかえし
季節は巡る 人の世を

雨も上がりて 月明かり
鳴きだす虫は コオロギか
やるせぬ胸に 響く声
語り明かした 腕枕
眠れぬ夜に 秋の風

1995年 8月 作

[22] 洛北の二人  投稿者: goasan 2006年08月28日(Mon) 18時37分36秒 返信 関連記事一覧
    洛北の二人


ノースリーブの 肩が眩しい
ぼくより二つ 年下のひと
二人乗りして 川べりを行く
北山通り 植物園
柔らかな片腕に ときめいて


イチゴタルトに アイスコーヒー
「わたしがおごるね」と 姉さん気取り
「ケーキ、もうひとつ」にあきれていると
雷ゴロゴロ 夕立の街
びしょ濡れ自転車が 泣いている

キャンパスには ゴロンと横に
寝そべる 芝生は ないけれど
加茂川の土手が 恋人たちの
愛のささやきの スポットなの
雨上がりの風に髪も 揺れている

1999年  7月 作 (2006年 8月 改稿)


2番のケーキ屋さんは マールブランシュ北山本店 です。


[21] 花の山 白山  投稿者: goasan 2006年07月05日(Wed) 09時58分15秒 返信 関連記事一覧
  花の山 白山


花壇の花も 美しいけれど
高嶺の花の 見事さは
長い冬を 耐え忍び
力強く咲く その姿
お花松原は
白山の 今は盛りの花畑

ハクサンイチゲに キンポウゲ
フウロ コザクラ 咲き競う
可憐な花 色とりどりに
迎えてくれる 夢の国
小桜平は
甘い香り 二人の秘密の花園

幾億年の 時を越えて
命をつないだ 花たちよ
氷河の時代を 生き延びた
小さな花の たくましさ
白山 御前峰
明けの空 北アルプスからの御来光


2000年 5月 作

[20] マリンブルー  投稿者: goasan 2006年07月04日(Tue) 10時58分24秒 返信 関連記事一覧
  マリンブルー


マリンブルーに 光る海
白い浜辺の 想い出は
君とひろった 星の砂
細い指先 長い髪

初めて誘った あの渚
水着姿の 眩しさよ
心ときめく 十六の
ハイビスカスの 赤い花

今は遠くの 都より
ふるさと偲ぶ 夏の空
儚く消えた 初恋よ
夢に見るのは 碧い海

1995年 5月 作

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