一人歩く プロムナード
秋の陽ざしが 木々を照らす
別れた今 振り返らず
敷きつめた 落葉 踏んで
夕陽を見ると 涙も乾くわ
あなたの温かい 腕がなくても
「楽しかった ありがとう」
やさしい声が聞こえる
待つ人のない あの部屋へ
家路を急ぐ たそがれ時
枯葉が舞う プロムナード
出会った日も 二人歩いた
今年もまた 山茶花が
垣根連ねて 咲いているよ
「会うは別れの始め」というけど
別れは 新しい恋の始まり
次の舞台のシナリオを
書いてみるわ これから
桜並木も 春になれば
花咲き 芽吹くよ 一面に
雪化粧の プロムナード
朝の光が 淡雪溶かす
旅立つのよ この場所から
幕は今 上がるから
寒い風の中 希望に胸を張る
恋の予感に ときめく心
いつかどこかで 出会っても
幸せな笑顔 見せるわ
鳥たちの声が聞こえる
思い出綴った プロムナード