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環境教育

  環境教育 zinc 2006/04/02 11:52:48 
  いくつかの質問が書かれていますので,それ... おやぶん 2006/04/02 11:54:14 
   ├Q.環境に関する様々な事象について知ること... おやぶん 2006/04/02 12:10:20 
   ├Q.だとしたら初等教育ではどこまで?中等教... おやぶん 2006/04/02 12:10:41 
   └Q.環境教育としてエネルギー問題、ゴミ問題... おやぶん 2006/04/02 12:11:01 

環境教育 [返事を書く]
N先生に質問です。
環境教育とはなんぞや?
環境に関する様々な事象について知ることが環境教育の中核をなすのか、それともさらにそこに関わっていく行動までもが求められるのか。だとしたら初等教育ではどこまで?中等教育では?環境教育としてエネルギー問題、ゴミ問題、地球温暖化等知れば知るほど暗い気持ちに落ち込んでいくような内容をそのまま教えることが環境教育なのだろうか。これからの環境教育の方向性はいかに。
N先生の個人的な意見でもよいので、お答え願いたい。
zinc <jreezfcbrw> 2006/04/02 11:52:48 [ノートメニュー]
Re: 環境教育 [返事を書く]
いくつかの質問が書かれていますので,それぞれスレッドを変えて私の考えを書きますね.
(このQ&Aは管理者の別の掲示板から移設しました)
おやぶん <jreezfcbrw> 2006/04/02 11:54:14 [ノートメニュー]
Re: いくつかの質問が書かれていますので,それ... [返事を書く]
Q.環境に関する様々な事象について知ることが環境教育の中核をなすのか、それともさらにそこに関わっていく行動までもが求められるのか。

→以前は,「環境教育とは環境について知ること」とされていました.もちろんその裏には,「環境を保全するため」などの目的意識があったと思います.しかし近年では,単に「知ること」にとどまるのではなく「環境について理解し,その保全のための行動主体を育てること」が環境教育の目的であると考えられるようになってきています.つまりそれだけ環境に関する“状況”が切羽詰ってきているということでしょうね.
おやぶん <jreezfcbrw> 2006/04/02 12:10:20 [ノートメニュー]
Re: いくつかの質問が書かれていますので,それ... [返事を書く]
Q. だとしたら初等教育ではどこまで?中等教育では?

→現状の環境教育は系統性も確立していませんし,学習指導要領のような意味での学習内容の吟味も行われていません.さまざまな現場で効果的と思われる実践が報告されていますが,それが発達段階に即しているかどうかの吟味や,各学年において何を教育すべきなのかについてもほとんど研究されていないように思います.そういった現状でこのことに明確に回答するのは困難ですが,小学校低〜中学年では環境教育・科学教育に共通する重要性を持つ具体的な自然事象を用いた学習,とくに身の回りで見ることができる事象に対して気づきを持ち,原体験となるような「多様性」「階層性」「個別性」などに関する認識を深めることが必要かと思います.また,中〜高学年では自然事象の裏側にある“見えない関係”にまで気づきを得られるような活動を通して,地域的な環境問題の地球規模での広がりについて考えることが必要かと思います.中等教育では,学校での学習が抽象的なものになるので,シミュレーションや自然界の法則性の学習に基づいて,条件を人為的にコントロールすることによってどのようなことが起こるか(起こっているか)を考え,それが自然事象のどこで起こっている現象にあたるかを考えるような場面が必要でしょう.なお,環境概念ではかなり重要とされる「生態系」「ニッチ」「生物の生態」などに関する学習(マクロシステムとして自然を捉えるもの)が,現状の学校教育で十分に取り組まれていないことには注意する必要があると思います.
おやぶん <jreezfcbrw> 2006/04/02 12:10:41 [ノートメニュー]
Re: いくつかの質問が書かれていますので,それ... [返事を書く]
Q. 環境教育としてエネルギー問題、ゴミ問題、地球温暖化等知れば知るほど暗い気持ちに落ち込んでいくような内容をそのまま教えることが環境教育なのだろうか。これからの環境教育の方向性はいかに。

→現状から推定される未来を考えると,確かに暗澹たる気持ちになりますね.しかし,教育は常に未来志向でなければいけないと思います.私たちの接するこどもたちは未来そのものです.私は,教育の場のすばらしさは「こどもを通して未来と交信できること」にあると思っています.先に述べたように,「行動主体を育てる」というところまで視野に入れて考えるなら,「みんなで一歩進むことで,明るい未来になる」ことを信じることができるのもまた環境教育の醍醐味かと思います.そういった意味でも,環境教育は「環境の現状を知ること」にとどめるべきではないと思います.
おやぶん <jreezfcbrw> 2006/04/02 12:11:01 [ノートメニュー]

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