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物語の結末は……
投稿者 緑川潤[1]
投稿日時 2005年06月27日(Mon) 23時45分40秒
始めてスレッドを立ち上げます、緑川潤と申します。
このスレッドは、私が思いついた話の結末を皆さんに考えて頂きたいと思って立ち上げました。
私自身、結末を一つに決めて考えているわけではありませんので模範解答的なものを求めているわけではありません。皆さんなら、どのような結末にされるのかという、ちょっとした好奇心です。
私の文章自体に対する批評ももちろん歓迎致しますが、メインは結末はどうなるかなということで話が進んでいくよう、ご協力よろしくおねがいします。

尚、話の中に「白鳥」が出てきますが、こちらの掲示板の白鳥さんとは全く関係ありません。紛らわしい動物を出してしまいまして、白鳥さんには大変申し訳なく思います。すみません。

**********
 あるところに、それはそれはきれいな白鳥がおりました。お父さんもお母さんもなかまたちもみんな白かったのですが、その白鳥は、中でも目立って美しく、真っ白でありました。なかまの白鳥はそれを見て口々に、白くてすばらしいとほめました。
 さてある時、白鳥はひとりで少し遠くまでさんぽにでかけました。するとそこには見たことのない鳥たちがいました。からだつきは白鳥とほとんど同じなのに、その鳥たちはみんな黒かったのです。それは黒鳥たちでした。白鳥は黒鳥たちに近づいて行ってはねを広げて言いました。
「どう? 私の真っ白なはね。いいでしょう? それに比べてあなたたちは黒くて、なんてきたないんでしょう」
 黒鳥たちはびっくりしました。黒いのがきたないだなんて、聞いたこともなかったからです。
「確かに君のはねは、きれいだね。でも、黒いのだっていいものだよ?」
 白鳥は答えます。
「なんてことを言うのかしら。黒いのがいいだなんて、あなたたちはきっとどうにかしてしまっているのね」
 黒鳥たちも、だまってはいられません。
「白い方がいいだなんて、どうしてそんなことがいえるのかい?」
 白鳥はすまして池を泳ぎます。
「白い方がいいに決まっているわ。黒いあなたたちには分からないのね」
 あとは黒鳥たちが何を言っても白鳥は同じ言葉をくりかえしながら、長い首をすうっとのばし黒鳥たちの中を得意げに泳ぎ回るばかりです。
**********

以上の話です。
よろしければ続きを考えてみてください。
「こうなって終わり」というような簡単なものでも、物語の形態できちんと書いて頂くというものでも結構です。そのような結末にされるに至った考えなどにも興味があります。
それでは、皆さんの考える結末、お待ちしております。



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投稿者 緑川潤[10]
投稿日時 2005年07月02日(Sat) 02時05分00秒
真樹さん
「オーマイゴート」で「キャー!」「ステキ!」
俗っぽい黒鳥たちに親しみがわいてきました。
一度自信をなくしてしまってから、視野が広がるんですね。
ありがとうございます。

投稿者 緑川潤[11]
投稿日時 2005年07月02日(Sat) 02時09分34秒
小野さん
白鳥の色がかわるなんて、すごく面白そうですね。
他の結末も思いついたのがあったらアイデアだけでもばんばん書き込んじゃってください。

投稿者 緑川潤[12]
投稿日時 2005年07月02日(Sat) 02時43分57秒
白鳥さん
こんばんは。レスありがとうございます。怒ってらっしゃらないみたいでひとまず安心です。

初の和解できない結末ですね。
心優しい乙女が出てきたので調停役を買って出るのかと思ったのですが、白鳥の気持ちは頑でしたか……。
最後の一文、私はあった方が好きです。最後に全体を少し離れてピリッと風刺の効いた目で見ることで、ただの鳥の話じゃないんだぞとソフトに語りかけて、押し付けがましいのではないけれども読み手に色々と考えさせているるように思います。

>楽しかったです。ではでは、また☆
楽しんで頂けて何よりです。私も楽しく読みました。それでは。

投稿者 小野[13]
投稿日時 2005年07月04日(Mon) 10時16分10秒
緑川さん

ではお言葉に甘えてアイディアだけ書き込みします。

・池の周囲に雪が降ってきて白鳥がどこにいるのか分からなくなってしまい
 黒鳥が探し出してやって白鳥が『白いのも損をする』と言う話
・黒鳥から『世界にはもっと白いものがある』と指摘されて、
 白鳥が自分より白いものを探して旅に出る話
・灰色の鳥がやってきて白鳥と黒鳥の仲介をする話
 (仲直りするか仲違いするかのどちらかで終わる)

他にもアイディアが浮かんだらまた書き込みしますね。

投稿者 いおう[14]
投稿日時 2005年07月04日(Mon) 12時49分31秒
 とても興味深いスレだったので書き込ませていただきます。

 −後半部分−

 黒鳥たちの冷ややかな視線を浴びながら散々泳ぎ回って満足した白鳥は悠々となかまたちの元へ帰っていきました。
 ヤッタネ!

 テーマも訴える物も何もなくて良いのならこれでもいいのでしょう(笑)
 童話を意識するなら次のような感じでしょうか。

・白鳥の傲慢な行為に嫌気が差した黒鳥からのリンチ
 (または、黒鳥は我慢するが仲間の白鳥からのリンチ)
・その白さのため目立って捕食者に狙われ、それを黒鳥が助けて白鳥が改心する

 2番目は「通り雨」さんが書いてますね。素晴らしい内容です。
 また「真樹」さんの書かれた内容もとても素晴らしいと思います。
 このお二方の書かれたものは童話として完成されていて、読んでて嬉しくなっちゃいますね。まさに「王道ここにあり!」といった感じです。

 灰鳥やシマ鳥というのも思いつきますが、この前半から続きを考えろと言われたら他の種類は登場させたくないですね。個人的にそれは”逃げ”のような気がして・・・

 え? 私が考える後半?
 ……。何も思いつきませんでした(汗)

投稿者 緑川潤[15]
投稿日時 2005年07月04日(Mon) 14時37分00秒
小野さん
>・黒鳥から『世界にはもっと白いものがある』と指摘されて、
> 白鳥が自分より白いものを探して旅に出る話
私はこれ、かなり好きですね。
そこから始まる旅の中で白鳥は「白いもの」つまり、白鳥の考える「美しいもの」を探し求める。
そして旅先で色々なものを見る。白くて美しいもの、白いけれども美しいと思えないもの。しかし一見したところでは美しいと思えなかったものの中にも美しさがあることに気付く。
そして、一番美しいものは……
みたいな話が思い浮かんできました。

投稿者 緑川潤[16]
投稿日時 2005年07月04日(Mon) 15時24分09秒
いおうさん
> 黒鳥たちの冷ややかな視線を浴びながら散々泳ぎ回って満足した白鳥は悠々となかまたちの元へ帰っていきました。
> ヤッタネ!
テーマや訴えるものをもうけるももうけないも作り手の自由なので、全然問題なくアリだと思いますよ。
すっかり満足した様子で立ち去る白鳥と冷ややかに呆れ顔で見送る黒鳥たちの対比が風刺画のようで面白いと思います。或は、素晴らしい白鳥と、それが分からない愚かな黒鳥でしょうか。
そしてそこから何を読み取るかは読み手の自由だと思っていますので、皆様好きなように前半を読んで、好きなように後半を書いて頂ければと。

というわけで、童話っぽいものもそうでないものも、王道も邪道もひっくるめて、お待ちしています。

投稿者 通り雨[17]
投稿日時 2005年07月04日(Mon) 17時08分52秒
もう一つ思いついたので、失礼します。

>**********
> あるところに、それはそれはきれいな白鳥がおりました。
>お父さんもお母さんもなかまたちもみんな白かったのですが、
>その白鳥は、中でも目立って美しく、真っ白でありました。
>なかまの白鳥はそれを見て口々に、白くてすばらしいとほめました。
> さてある時、白鳥はひとりで少し遠くまでさんぽにでかけました。
>するとそこには見たことのない鳥たちがいました。
>からだつきは白鳥とほとんど同じなのに、その鳥たちはみんな黒かったのです。
>それは黒鳥たちでした。
>白鳥は黒鳥たちに近づいて行ってはねを広げて言いました。
>「どう? 私の真っ白なはね。いいでしょう?それに比べてあなたたちは
>黒くて、なんてきたないんでしょう」
> 黒鳥たちはびっくりしました。
>黒いのがきたないだなんて、聞いたこともなかったからです。
>「確かに君のはねは、きれいだね。でも、黒いのだっていいものだよ?」
> 白鳥は答えます。
>「なんてことを言うのかしら。黒いのがいいだなんて、あなたたちは
>きっとどうにかしてしまっているのね」
> 黒鳥たちも、だまってはいられません。
>「白い方がいいだなんて、どうしてそんなことがいえるのかい?」
> 白鳥はすまして池を泳ぎます。
>「白い方がいいに決まっているわ。黒いあなたたちには分からないのね」
> あとは黒鳥たちが何を言っても白鳥は同じ言葉をくりかえしながら、
>長い首をすうっとのばし黒鳥たちの中を得意げに泳ぎ回るばかりです。
>**********

そこに、黒鳥の中でも一際美しい黒鳥が、湖に飛び降りました。
その黒鳥は、優雅に夜の闇のような黒い羽を広げました。
その動作があまりにも美しく、白鳥は一瞬息を飲んでしまいました。
黒鳥は蔑むように、白鳥を見ると、馬鹿にしたように言いました。
「その色で、自分は、綺麗だなんて言うの?」
白鳥はむっとして、言い返しました。
「そうよ、あなたみたいな黒なんて、汚い色だもの」
「何言ってるの?あなたの白なんて、すぐ汚れて、汚くなるじゃない?」
そう言うと黒鳥はゆっくりと羽を広げた続けました。
「見てよ、私の黒を、いつまでも綺麗でしょう?」
「汚れが、目立たないだけで、汚いわ!そもそも、黒自体汚れている色なんですから!」
白鳥は負けじと言い返します。
黒鳥と白鳥は一向にお互いの意見を譲ろうとはしません。
言い争いは平行線です。
そこに、美しい一匹の鳥が舞い降りました。
カワセミです。カワセミは繊細な足を枝につけて、止まりました。
そして、白鳥と黒鳥のやり取りを静かに見ています。
時折、輝くような蒼い羽を嘴でととのえながら見ていました。
その仕草があまりにも愛らしく、可愛らしかったので、
他の黒鳥たちは思わず溜息をついてしまいました。
その溜息の音が、言い争っている白鳥と黒鳥の耳に届きました。
白鳥と黒鳥は、カワセミの方を見ました。
その輝くような羽と、繊細な足、そして愛らしい仕草に言葉が出ませんでした。
「あら?もうお話はおしまいなの?」
カワセミは鈴の音のような声で言いました。
白鳥も、黒鳥も言葉が出ません。
「つまらないの」
そう言うと、カワセミは小さく笑って飛んで行ってしまいました。
湖は静まり返っていました。
白鳥も、黒鳥も言い争っているのが、馬鹿らしく思えてしまったのです。
だって、白と黒以外にも美しい色があり、
その色を持った小鳥は争う事も無く、飛んで行ってしまったのですから・・・。

以上です。
どうでしょうか?今回は第三者を出してみました。
なかなか、色々なお話が出てきて面白くなってきましたね。

投稿者 緑川潤[18]
投稿日時 2005年07月05日(Tue) 19時29分30秒
通り雨さん
カワセミが……カワイイ。
カワセミってどんな鳥だったっけなぁとピンと来ないままにサファイヤのような愛らしい鳥だとイメージを固めてしまいました。

ありがとうございました。

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