放課後の2年生専用の女子トイレ。 田中たちが集まって話していたー・・・・。
『生徒会長うざくね?』 『うざいうざい、自分が少し頭良いからって調子乗ってんじゃないの?』 『しめるー?』 『そんなことやったら・・・京くんが怒るよ』 『あー・・・京くんがいたんだ・・・最悪、あの女1回くたばれよ』 田中は思いっきり壁を蹴った。 『あーうぜっ』 田中たちはトイレから出て行った。
『生徒会長が遅れるな』 紫苑生徒会室に入ると1人の男の子がボソリと言った。 紫苑はその男の子を軽く睨んだ。 『京くんには言われなくない』 紫苑は黒板の前の席に座った。 男の子は立ち上がって紫苑の前に紙の束を置いた。 『俺らのクラスの希望名簿』 『京くんは何にでるの?』 『生徒会長には関係ない』 京という男の子は席に座った。 紫苑はむかつくながらも作業の続きを始めた。
『これで生徒会の集まりを終わります』 紫苑がそういうと生徒会役員は教室から出て行った。 教室に残ったのは紫苑と京だけになった。 『あー・・・ダリ』 『んで・・京くんは何に出るの?』 『だから、生徒会長には言いません・・・西坂さんには言いますけど』 京は軽く笑った。 『どういう意味?』 『本当の西坂さんを見せてください』 紫苑はため息をつきながら自分の鞄に色々入れ始めた。 『俺、知ってるんですよ。西坂さんはもっと別の人って・・・』 『残念でした、これが本当の私』 そういうと紫苑は思いっきりドアを閉めて出て行った。 『嘘言って・・・』 京はニコリと怪しげに笑った。
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