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刻の番人 作者:Mr.瀧川

第5回   第五章 断片
・・・
もうそろそろ安定したかな?
すごく時間がかかったような気がする・・・いけないな、また途中から記憶が飛んでしまってるよ、なにか合ったはずなのにな・・・ずっと空間を見ていたんだ、そう、すごく長くね。でも1時間くらいだったのかもしれないし1000年くらいだったのかもしれない。
もしかしたら、僕の記憶が増えすぎてどっかの空間に漏れちゃったのかな?
そうかもしんないな、膨大な量の記憶だからこの空間が耐え切れなかったのかな?
それだったら不安定になっていたのかな?いや関係ないのか・・・やっぱりわかんないな、でもそう考えると記憶が飛んだのは記憶が漏れちゃったからだって説明付くもんね。
怖いな、大切な記憶も一緒に漏れてたらどうしようか?・・・でもそれさえ僕には分からないのか・・・なんでだろう?
訊いても問いかけに答えてくれる者はここにはいない。
何でこんな寂しいの?なにか忘れてる気がする・・・思い出すための記憶の断片すら残っていないのかもしれない。
だめだ・・・僕がこんな不安定になっちゃいけない・・・この空間も僕に連動してしますから・・・いつからこんなになったの?さっきまでそんなんじゃなかっただろ?
さっきってどのくらいさっきだったっけ?本当はすごく前からだったのかな?
・・・ちがうんだよ、こういうことを考えたいんじゃないんだ。
どうすればいいんどろうか?ここにはもう居たくなかったんだっけ?
う〜ん・・・・


ふっとわれに返ったらいつもと変わらない空間・・・
あれ?いままで何かに悩んでたんじゃなかったっけ?急に不安定になって・・・安定してたはずなのに・・・。そう思い込んでいただけ?
今度は本当に安定したかな?
なんか疲れた・・・ん?

・・・




そうだったっけ?そんな・・・でもこれは僕の記憶だよ・・・ね。





そうか、思い出したよ、そうそう、これでよかったんだよ。
いつもどうりだったね。
いつものことだけどいつもその時はわすれてしまうんだ。
そう、後遺症だよ、あの時の。





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Novel Editor by BS CGI Rental
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