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まほうの時間 作者:晶子

最終回   4
 4月29日、私たちは朝早くから出発して、宮崎方面へドライブした。
 日南の海岸線をずっと走った。
「今日はお兄さん、サーフィンしてないの?」
「どうかなぁ、俺が出かけるときはまだ寝てたけどね」
 私たちは車を止めて、波打ち際ではしゃいで遊んだ。
「なんか海辺で遊んでると、演技してるみたいですよね」
「なんで?」
「だってよく、ドラマとかカラオケの画面に出てくるじゃないですか、砂浜で遊んでるところが。サンダル持って裸足で追いかけっこしたり、砂山を作って向こうとこっちから掘って遊んだり」
「何言ってんの」
 俊一朗さまは、あははとあきれたように笑った。
「砂山作って掘ってみる?」
 ニヤリと笑ってそう言われて、私はわざと大げさにうなづいた。
「作りたい!そして掘り終わって2人の手と手がつながって、砂の中で手を握りしめ合って、お互いドキンとして、そこに太陽の光が降り注ぐんですよ」
 私はわざと冗談めかして話を作って、大げさに身振り手振りで話した。
「ドラマの見すぎ」
 俊一朗さまは体をくの字に折り曲げて大笑いした。
 自分で言いながら、私もおかしくて、2人で大笑いした。
「あの中に混じって、サーフィンしたいでしょう」
 少し離れたところで水しぶきをあげて楽しそうにしている人たちを見て、私は言ってみた。
「そんなことないよ、今こうやって松嶋といることのほうが楽しいから」
 俊一朗さまはとても真剣な目をしてそう言ってから、急に顔を崩してぷっと吹き出した。
「俺は、役者にはなれないね〜」
「え〜っ、今の演技だったんですか?本気にしたのにぃ〜」
 私は意外な俊一朗さまの発言におかしくなりながら、わざとらしくとがめた。
「いやいや、気持ちはホントホント」
 俊一朗さまはニヤニヤしながら慌ててそう言った。
「信じます」
 私もニヤニヤしながらそう言うと、俊一朗さまは大きくうなづいて、微笑みで返した。
 夜になると、私たちは小林の蛍で有名な場所に行った。
 闇の中をふわふわと飛び交う蛍はとても神秘的で、私たちをとても神妙な気持ちにさせた。
「蛍がこんなにきれいだとは思わなかった」
 私がそうつぶやくと、
「そうだね」
 そう言って俊一朗さまは静かに微笑んだ。
 とても静かで澄み切った気持ちのよい夜だった。


 4月30日、約束の1ヶ月が残り1週間になった。
「お願いがあるんですけど、今日からは毎日会ってもらえませんか?」
 最後の日まで毎日会って、充実した悔いのない日々を送りたかった。
「いいよ、じゃ、今から行くから」
 俊一朗さまはすぐに返事をしてくれて、1時間後に私たちは会うことになった。
「無理言ってごめんなさい。行くところもないのに会おうなんて言ってしまって・・・」
 ドライブしながら、目的地のないことに気づいて私は急に申し訳なくなって言った。
「行くところなんて、別になくてもいいんだよ。会うことに価値はあるんだから」
 俊一朗さまは慌ててそう言って、優しく笑った。
「今日はどこに食べに行く?」
「ロイヤルホスト」
 私は少し迷ってから、そう答えた。
 誰もが行くお店、私がいろんな人と行ったことのある場所、そんなところに行ってみたかった。
 そのあと私たちは健康の森に行って、駐車場に車を止めて、ずっと歩いて展望台に上って夜景を見た。
 フェンスにもたれて、静かに語り合いながら、桜島と市街地のネオンの海をぼんやりと眺めていた。


 5月1日、私が仕事から帰るとすぐに、俊一朗さまから電話がかかってきた。
「今、近くにいるよ」
 そう言われて、私は慌てて家を飛び出した。
「グッドタイミングだったでしょ?」
 私がうなづくと
「今までの統計から、そろそろじゃないかなーと思ってた」
 そう言ってニッコリ笑った。
「今日は天文館でご飯を食べて、久しぶりに天文館を歩こうか?」
「じゃあ、そのあとは中央公園でベンチに座ってジュースを飲むなんてどうですか?」
「OK]
 私たちは、セラに車を止めて歩き出した。
「ハンバーグとイタ飯と居酒屋、どっちがいい?」
「ん〜、ハンバーグ」
「じゃ、山下に行こう」
 俊一朗さまに連れられて、「ビーフハウス山下」に行った。
 とても高級な店で、ハンバーグもとてもおいしかった。
 そのあと私たちは缶コーヒーを買って、中央公園のベンチに座ってくつろいだ。
「このあと、磯に行きたいな」
 私がそう提案して、磯の海水浴場に行った。
 少し離れた駐車場に車を止めて、砂浜まで歩いた。
「なんか若い人たちのデートコースですよね、今日のコースって」
 波打ち際に2人並んで座って、遠くの黒い波と小さな灯ぼんやり見つめながら、私はしみじみとそんなことを思った。
 中央公園でのデートも、磯海岸でのデートも、夜遊びをはじめたての頃に憧れていたこと。
 私の願望はあの頃まま、ずっとうけつがれてきたのだ。
 夢がやっと叶って、やっと成長できた気分になった。
「花火もしたかったなー」
 私がぽつりとつぶやくと、俊一朗さまはうしろから私の頭を優しくぽんぽんとたたいた。


 5月2日、明日からGW、最後の日まであと5日。
 私たちは昨日、明日は焼肉を食べに行こうと約束して別れた。
「明日から休みだから、今日は思い切り遊べるね」
 俊一朗さまがそう言ってくれて、私はとてもうれしかった。
 私たちは、与次郎の「焼肉なべしま」に行った。
 2人でテーブルを挟んでお肉を焼いて、お肉の取り合いをして、たくさん笑って、とても楽しかった。
「ゲームしない?」
 なべしまを出て、車に乗り込みながらそう言われて、私たちは近くのセガワールドに行った。
 エアーホッケーとカーレースとテトリスとバーチャファイターをして、全部負けた。
 エアーホッケーは、5回勝負して、1回だけ勝った。
 2人とも汗だくで息切れしてて、それがおかしくてあとで笑った。
 そのあと、クイズもして占いもした。
「私たち、相性いいんですよ。今まで何回もしたことあるから。俊一朗さまとの占い」
 そう言いつつ、今日も何種類もの占いを試してみた。
「でも、この結果よりも俺達の相性はいいと思うよ」
 相性76%という結果表を見ながら、俊一朗さまは笑顔でそう言った。
「98%くらいですか?」
「ううん、100%」
 そう言って、俊一朗さまはもっと笑った。


 5月3日、最後の日まであと4日。
 今日の私たちは、動物園に行く約束をしていた。
 絶対に行ってみたいデートコースだったけど、ひとつだけ気になることがあって、それが私の心をためらわせていた。
 恋人同士で行くと、別れてしまうというジンクス。
 けれども今の私たちにあてはまるのだろうか・・・、そういう思いもあって、動物園でのデートを決意した。
 動物園の近くに来た時、やっぱり少しだけ気になって
「動物園に行くと別れるって言うけど、今の私たちには関係ないですよね」
 そう言って、俊一朗さまを見た。
「カンケーないよ。あんなのは信じる人がそうなるんだよ」
 俊一朗さまはそう言って、明るく笑い飛ばした。
 私はとても安心した気持ちになって、雲が晴れたみたいに明るく楽しい気分になった。
 動物園館内の長い道のりは、私たちをより親密にさせ、楽しく充実した気分にさせた。


 5月4日、最後の日まであと3日。
「今日も私の夢を叶えてくれますか?」
「もちろん」
 私の願望のひとつ・・・、ダイエーとかBIGU、ニシムタに行くこと。
 2人でいろんなものを見てまわって夢を買うこと。
 家具を見て、電化製品を見て、安いものを捜し歩いて生活用品を見てまわるのは、私の長い間の夢だった。
「パソコン欲しいよね」
 ダイエーでパソコンコーナーをゆっくりと歩いて真剣な瞳でそれらを見ている俊一朗さまの横顔は、とても知的でかっこよかった。
「私はデジカメが欲しい」
「デジカメもいいね」」
 俊一朗さまはそう言って、パンフレットを手にした。
「いつか欲しいですね」
「いつかね」
 俊一朗さまは笑顔でうなづいて、その場を離れた。
 私たちはそのあとたくさんの店を渡り歩いて、たくさんの時間を過ごした。
 日が暮れて、どこも閉店の時間になって、ごはんを食べに行った。
 そのあと谷山のどこかのだだっ広い港に車を止めて星空を見上げて話をした。


 5月5日、最後の日まであと2日。
 今日は、約束の錦江高原ホテルの夜景を見に行く日。
 この日私は、俊一朗さまに買ってもらったルーニィのワンピースを着た。
 昼間は指宿方面をず〜っとドライブして、日が暮れるのを待った。
「7時に、ジュセールに予約入れてあるんだよ」
 俊一朗さまにそう言われて、私はびっくりした。
 錦江高原ホテルには、ただ夜景を見に行くだけのつもりだった。
 それが、まさか憧れの夜景の見えるフランス料理店にまで行けるなんて。
 私はすっごくうれしかった。
 私は今になってやっと、昨日俊一朗さまが私にルーニィーのワンピースを着ておいでと言った意味がわかった。
 私がまだ一度も着てないからだと思っていたけど、そこで食事をするためだったのだ。
 ルーニィーのワンピースと私の中で一番綺麗な夜景と高級なフランス料理店。
 これらが重なり合って、この上ない感慨深い思い出となった。
「こないだ見に行ったどの夜景よりも、綺麗だと思いません?」
 私がそう尋ねると
「俺もそう思う」
 俊一朗さまは、静かに微笑んでうなづいた。
 次々と料理が運ばれてきて、とても優雅に味わいながら最後のデザートとコーヒーが出てきて一段落ついた時に、俊一朗さまはおもむろに細長い包みを取り出して、テーブルの上に置いた。
 私がなんだろうと思って、不思議そうな顔をしていると
「開けてみて」
 優しく笑ってそう言った。
 私はためらいがちに包みを開けて、驚いて息を呑んだ。
 出てきたのは、クリスチャンディオールのディオリッシモだった。
 私が欲しいと言っていた、2万円する香水。
 私はビックリして、慌てて言った。
「もう貰えません、こんな高価なものばかり・・・。もう、充分すぎるくらいいただきました」
「いいんだよ。今回全部貰ったと思うから高いんだ。これらのものは、松嶋の10年分だと思ってくれたらいい。10年も付き合ってたら、普通このくらい貰うだろう?」
 そう言って、俊一朗さまはニッコリと微笑んだ。
 外に出て、さっそく香水を耳の後ろに少しつけてみると、少し肌寒い春の夜風になびかれて、心地良い香りがした。
「いい匂いがします」
「俺にも伝わってくるよ」
 俊一朗さまはまた優しく笑った。


 5月6日、約束の1ヶ月が残り1日になった。
 その日目覚めた時、私は一日中俊一朗さまの傍にいようと決めた。
 そして、最後の望みを叶えてもらおうと思った。
 俊一朗さまの部屋に招待されること。
 それが私の、最後の望みだった。
 私は始発のバスに乗って、俊一朗さまの家に行った。
 昨日「迎えに来るよ」と言ってくれた俊一朗さまに、「最後は私が行きます」と言ったら、「じゃあ始発に乗っておいで」と言われたのだ。
 私はその言葉がとてもうれしかった。
 俊一朗さまが朝早くから会おうとしてくれている事、最後の一日を大切に思っている私の気持ちをわかってくれていること・・・。
 俊一朗さまの部屋は家具もほとんどない殺風景な部屋だった。
 フローリングに青いクッションと白いクッションがあって、俊一朗さまは青いクッションを抱えて寝っころがっていた。
 私は肘をついている俊一朗さまの横にぴったりくっついて座った。
 いろいろと話をしながら、ずっと前にこれと同じような夢を見たことがあることを思い出した。
「私、今のシチュエーションとそっくりな夢を見たことがあるんです」
「どんな?」
「こんなふうに俊一朗さまは寝ころがってて、私はその横に座っていろいろお話してて、俊一朗さまが今度の休みはスペースワールドに行くって言って、私も行きたいって言ったの。それとね、そのあと私が俊一朗さまの顔をジッと見てたら、「何?僕の顔がそんなにかっこいいの?」って言ったんですよ」
 私がそう言うと、俊一朗さまは照れくさそうに笑った。
「洋服見せてもらえますか?」
「いいよ」
 私はクローゼットを開けた。
「昔の服しかないよ。最近のは全部ロスに置いたままだから」
「中3の頃着てた、パーソンズとかフランドルのトレーナーは?」
「そんなものもうないよ」
 俊一朗さまはあきれたように笑った。
「え〜っ、残念。あの頃の服は全然ないんですか?」
「う〜ん、あったかなぁ」
 そう言って、俊一朗さまは私の隣に立って、クローゼットの中を捜し始めた。
「あっ、それ!」
 青いシャツを見つけた。
「それ、あの頃によく着てたシャツじゃないですか?」
 私がそう言うと、俊一朗さまはそのシャツを取り出して広げてみた。
「う〜ん、そうだったかも」
「やっぱり!」
 私はうれしくなった。
「青いシャツって、あの頃の俊一朗さまのトレードマークだったんですよ。すごく懐かしい。これ着てる俊一朗さますごくかっこよかった。
私、昔こんな夢見たことあるんです。夢というか空想ですけど、私が俊一朗さまの家に遊びに行って、勉強教えてもらって、息抜きしてる時に、タンス開けてもいいですかって言って見せてもらって、私がいろいろ服をあててこんなの着てみたいって言ったら、俊一朗さまが・・・」
「あげようか?」
 私の話をニコニコしながら聞いていた俊一朗さまが突然そう言った。
 私が驚いて俊一朗さまを見ると
「って言ったんでしょ?」
 と言って、いたずらっぽく笑った。
「何でわかったんですか?」
「もう付き合って、一ヶ月たつんだよ。松嶋の考えそうなことならだいたい検討つくよ」
 そう言って、優しいまなざしで私を見た。
「それ、着てみれば?気に入ったらあげるよ」
「ホント?欲しい、すっごく欲しい、絶対欲しい!」
「じゃ、あげる」
 私はさっそく今着ている服の上から、ジャケットみたいにはおってみた。
「似合いますか?」
「似合う似合う、今日の服にマッチしてる」
 俊一朗さまは冗談っぽく早口でそう言って、笑った。


 残りの時間が、一時間になった。
「握手してもいいですか」
「いいよ」
 俊一朗さまは優しく微笑んで手を差し出した。
 私は俊一朗さまの手をギュッと握りしめた。
 ふんわりとあたたかいぬくもりが私の心に舞い降りてきた。
 そして、これが今回の初めての肌と肌との触れ合いだった。
「ロスに帰ったら、何をするんですか?」
「ディズニィーランドに行く」
「いいなぁ、私も行きたい」
「一緒に行く?」
「うん、行きたい」
「じゃぁ、一緒に行こう」
「うん・・・」
 ありえないとわかっていても、静かに交わされる言葉遊び・・・。
 私は微笑んでうなづいた。
「あっ、時計・・・」
「そうだったね」
 私たちはお互いの時計を交換して、元に戻した。
「その時計、ロスに帰ったら、時間を変えるんでしょう?同じ時計でも違う時間を刻むんですね。消えてなくなる時差の時間みたいに、私たちの1ヶ月も、不思議な空間として消えてなくなってしまうのかなぁ」
 私は時計の文字盤をぼんやり見つめながら、ポツリとつぶやいた。
「それは違うよ。1ヶ月と数時間じゃ全然違うし、この1ヶ月は大切な思い出として俺の胸の中に確実に刻まれていくと思うよ」
「ありがとうございます」
 俊一朗さまの優しい言葉に涙ぐみそうになるのをぐっとこらえてお礼を言った。

 残りが1分になった。
 時が止まり、静寂に包まれて、私は言葉を失った。
「またこうやって、会える日がきますよね」
「もちろん」
 俊一朗さまはとびきりの笑顔で微笑んで、私はその顔をくいいるようにじっと見つめた。
 
 最後の一秒・・・。
 突然あたりに火花が散って、私の目の前に光が放たれた。
 俊一朗さまの最高の笑顔にゴールドのオーラが光って、パッと散った。


 夢から覚めたみたいに、私の周りには誰もいなかった。
 そして、私は自分の部屋にいた。
 ぐったりするような虚脱感の中で、重い頭を左右に振って顔を上げると、壁の時計が目に入った。
 時計の針は、さっき彼の家で見た時と同じ時を刻んでいて、さっきお別れしてから1分しか過ぎていなかった。
 私はハッとして自分の腕を見た。
 そして、手探りで首のネックレスを探した。
 そして、自分が着ているものを確認して・・・、深い息を吐いた。
 私は俊一朗さまとおそろいのスウォッチをちゃんとはめていたし、もらった4℃のネックレスもつけていたし、青いシャツも着ていた。
 確かに俊一朗さまは存在していたし、私の心の中に鮮明に焼きついているのだ。
 私はうれしいようなせつないような何ともいえない気持ちをもてあまして、胸元のネックレスをギュッと握りしめて目を閉じた。
 また会えますよね・・・、もちろん・・・。
 たとえ夢だったとしても、私はこの1ヶ月をこの上ない幸せに思う。
 そして、最後の一秒を、決して忘れないと思う。


 もしも1ヶ月 あなたと付き合えるなら・・・
 私はその1ヶ月を どういうふうに過ごすだろう
 普通の彼氏と彼女になって いろんなことをしてみるだろう
 今までに あなたに描いた人と付き合うという夢を
 次々に実現して幸せになるだろう
 あなたに愛されて 私は
 世界一幸せな女になるだろう

 もしもそれが 1週間だったとしたら・・・
 私はその1週間を どういうふうに過ごすだろう
 毎日あなたと会って やりたかったことを実現させるだろう
 人と付き合うことにおいて 私がしてみたかったことに
 的を絞って あなたをたくさん知るだろう

 もしもそれが 1日だったら・・・
 私は24時間あなたにぴったりくっついて離れないだろう
 ずっとずっとお話して 知りたかったことを聞くだろう

 もしもそれが 1時間だったら・・・
 私はずっと手を握って あなたの話に耳を傾けるだろう

 もしもそれが 1分だったら・・・
 私はその間 じいっとあなたの顔をみつめるだろう

 もしもそれが 1秒だったら・・・
 たとえ一秒でも それはとてもとても長い時間で
 その瞬間に見たあなたの顔を 私はとても鮮明に覚えていて
 それは一生 私の心の中にとどまるだろう

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Novel Editor by BS CGI Rental
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