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私の生きる、、、 作者:ァキラ

最終回   意味。
 何ヶ月かがたった。

 意識が戻ったのは一週間前。近くの病院だった。

 目がさめた瞬間、由真とクラスメート、両親が涙を流していた。

 右足と右腕骨折ひび、捻挫等。

 だけど、病態は一日一日ずつ回復し、学校へも通えるようになった。学校に着いたそうそう、屋上へ向かう。半死のときここに居たときとは少し違った空がある。

「鶴見」

 あのときと同じように手すりにつかまった。そして片手に持っていた家庭科の教科書を開く。パラパラとめくっているうちに、一枚の紙が挟んであることに気づいた。その紙を掴み、引き出した。

 二つ折りしてある、その紙を開く。

『ありがとう。』

 そう書かれたものは、まさしくアイツのものだろう。

「・・・優しすぎだよな・・・」

「誰がさ?」

 さっき由真がここについてきたことは、分かっていた。私は振り向きもしないで、手すりに寄りかかり、腰を深く折る。

 ・・・屋上とは高いものだね。ここから自殺でもしようか、なんて思っていた私をあっという間に「ゴメンナサイ。許して」と言わせるぐらいの高い校舎。

「由真・・・ちょっちカッコいいこと言っていい?」

「何さ〜」

 なんかさぁ。

 あんたのあの顔を思い出すと、簡単に死ねないような気がするよ。

 あんたの分も生きなきゃね。

 誰も知らなかった、あんた姿のためにも。

「私ね。すっごい特別な生きる意味、見っけた」











END























自分のHpに載せてあるものです。乱文ごめんなさい。こんなもの恋愛じゃないと思った方もごめんなさい。見逃して下さい。ここまで読んでくださってありがとうございます。

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