心理学も知らない、医学の知識もない、ただ、ちょっと、病気を持ってる。そんな私のつたない文章をここまで読んでくださった皆様。本当にありがとうございます。 今回のテーマは、「等身大の私」。背伸びもせず、かといって、自分を小さく見せる事もない、「自律神経失調症」という病気を持った17歳の自分を、精一杯書いてきたつもりです。 これを読んで下さっている方々には、様々な事情がおありかと思います。そこで、最後に、快新平から、精一杯のメッセージです。
〜自律神経失調症に苦しんでいるあなたへ〜 私と同じように、自律神経失調症で、苦しんでいるあなた。いま、とても辛いし、苦しいでしょう。時には、死んでしまいたい、そんなふうに思うこともあるかもしれません。でも、諦めないで。どんなに苦しくても、諦めないで。諦めないで、といわれると、苦しいかもしれないけれど、いま、諦めたら、そこで終わってしまうから。だから、あえて言います。諦めないで。 苦しいとき、悲しいとき、辛いとき、誰にでもあります。そんな時は、誰かを頼っていいんです。助けを求めていいんです。1人で頑張らないで。いっしょに力を合せていきましょう。そうすれば、いつかきっと光が見えるはず。夜明けの来ない夜はないんですから。 私の文章を読んで、「この人と同じ症状じゃないから、もしかして、違う病気なのかも。」と、不安に思った方、安心してください。この病気は、最初に書いたとおり、人によって症状は、様々です。ここに書いた症状は、私が体験した症状。きっと、人によっては、違う症状が出ているでしょう。私の体験は、ほんの一例にしか過ぎません。その症状も、あなたの「個性」なのだから、心配しないで。 そして、いつか、この病気を克服した時は、今よりずっと、人の気持ちがわかる人になっているはずです。もし、あなたのまわりに、同じ病気で苦しむ人がいたら、手を貸してあげてください。励ましてあげてください。あなたは、その人の心の支えになるはずですから。 最後に、私が言われて感動した言葉をここに載せておきます。 「この病気を克服したら、あなたはもっと優しい人間になれるはず。病気の事を、マイナスにばっかり思わないで。」
〜自律神経失調症を抱える家族・友人等をお持ちの方へ〜 どうでしたか?私の文章は、少しは参考になりましたでしょうか。 私の母は、最初、私の事をよく責めていました。「だらだらしてるんじゃない」とか、「すぐ早退してきちゃだめだ」とか。当たり前の事です。本人が、どれだけ辛いか、口に出しませんでしたから。でも、言われてる本人は、けっこう辛かったんです。 最近、私がどんな調子か言うようになったら、母も理解してくれたらしく、「大丈夫?」とか、「無理しないでね。」と、言います。 この病気の患者を抱える家族は、多かれ少なかれ、困惑するものです。でも、そこで、責めるのではなく、話を聞くゆとりを持ってください。話をする事を拒否されても、きっと、打ち明けてくれる日が来るはずです。患者本人は、きっと、家族に感謝してるはずです。 最後に、少しゆとりの出てきた私に、カウンセラーの先生が言って下さった言葉をあげておきます。 「この病気を治すのは、君自身。階段を少しずつ上がっていくようなもの。君は、いま、階段を一歩上がったんだよ。階段を一歩上がると、さっきよりも、もっと広くが見渡せるだろう?」
〜自律神経失調症に対して、偏見をお持ちの方へ〜 少しは誤解が解けたでしょうか?実は、みんなそれぞれに事情があって、苦しんでるんだってこと、わかってもらえたでしょうか。 自律神経失調症は、誤解を受けやすい病気です。だって、なんでもない時は、元気なんですから。ただ、ある一定の事が出来ない、とか、ある一定の状況にいられない、とか、そういう症状が多いんです。患者本人たちが、そういう状況に1番やきもきしてるんです。 もし、少しでも誤解が解けたのなら、手を貸してあげてください。苦しんでいるその人に、手を貸してあげてください。 最後に、これは、転校するときに、校長先生が私に言ってくださった言葉です。 「よく来たね。よく頑張った。君は、これまで十分に頑張った。違う学校に行っても、君が、本校の生徒だったことに変わりはないんだ。いつでも遊びにおいで。」
そして、これは、私からのメッセージです。 「苦しい時は、今よりいい状況になろうと努力をしているとき。孤独だと感じる時は、誰かを欲しているとき。不安になる時は、未来が想像出来ないとき。でも、そこを乗り切れば、きっと、今よりいいところへいける。きっと、誰かが傍にいてくれる。きっと、明るい未来が開けてくる。何も恐れる事はないんだ。」
終
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