きっかけは、些細な事。日々溜まっていくストレス。何かのきっかけで、堪えていたものが溢れ出したとき、この病気は顔を出す。
私の場合は、成績に関するプレッシャー、部活の練習で、土日も休めない、長距離の通学、最後にもし付け足すならば、頑張りすぎてしまう私の性格。これらの要因が重なり、私は、自律神経失調症を発症した。
発症してからしばらくは、最悪な日々が続いた。眠れない、身体がとにかくだるい、ちょっとしたことにもイライラしてしまう、突然不安になる、突発的に自傷行為(リストカットなど)をする。泣いたり、喚いたりもしょっちゅうあった。 それでも、薬を貰い、それを飲み続けると、少しずつではあるが、症状は回復に向かっている。今も、治療中である事に変わりはない。
でも、間違えないで欲しい。私は決して、楽な生活を望んでいたわけではない。なまけたかったわけではない。ただ、少し疲れすぎてしまったのだ。 よく、この病気を性格や、気の持ちようの問題という人もいる。中には、このような病気をもつ人に偏見を持つ人もいる。
分かって欲しい。自律神経失調症は、れっきとした病気なのだ。ちょっと、疲れてしまったり、心に重荷を抱えた人が自分を休ませようとしている証なのだ。
そして、この病気は、時間はかかるが必ず治る病気なのだ。治せる、だから病気なのだ。
どうか分かって欲しい。私たち、この病気を抱えた人間たちがどんなに辛いか。どんなに、他人の迷惑を心配しているか。そして、何より、どんなに不安で、心細いか。分かって欲しい。
思い通りにならない自分の体に、1番苦しんでいるのは、患者本人であることを忘れないで欲しい。
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