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イイ子と病気と私の生活 作者:快新平

第3回   快新平と全日高校生活
 希望通り、県内女子高では恐らくトップの高校に進学した私。
 これで、小学校のとき私をいじめた女子とも、中学時代に大嫌いになった男子とも別れられる。私を知る人がほとんどいないこの学校でなら、まったく別の学校生活が送れる。そんな思いで始まった高校生活。
 しかし、それほど甘くはなかった。
 進学校ゆえに、勉強の進みはとにかく速く、ついていくので精一杯。その上、通学にはおよそ1時間半かかる。さらに、私は演劇部で活動していたため、とにかく忙しかった。
 体を酷使しながらも、1年目は何とか通いきった。しかし、2年目にそのつけはまわってきた。疲労とストレスから、体調を崩す日が多くなり、ついには過呼吸を起こして倒れるなど、辛い日々が続いた。
 頑張りすぎる、という表現が適切なのだろうか。とにかく、必死だった。全てを完璧にこなす事など、無理なのだと気がついたのは、つい最近のことだ。
 自律神経失調症。「ココロとカラダのバランスが崩れる病気」といっても過言ではない。むしろ、その通りなのかもしれない。病気のことについて、次の回から詳しく書きたいと思う。
 

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Novel Editor by BS CGI Rental
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