「あのこ、また森で泣いているよ!」 「本当だ!可哀想!何でだろう。。。」 森の動物達が、集まってきました。 グス。。。グス。。。と泣いている声が聞こえてきます。 「僕には、友達がいない。。。グス。。。」
1人の男の子には友達が1人もいませんでした。 だから毎日この森で1人で泣いているのです。
「どうする。。。?なぐさめに行く。。?」 「やめなよ!人間だよ!?何されるかわかったもんじゃない!」 動物達は密かに会議のように話しています。 「人間だって同じ動物!僕はなぐさめに行くよ!」 1匹のリスが立ち上がりました。 「でも。。。。!!」 まだ心配な動物達が止めようとしますが、♂リスはそのまま男の子の ところまで走って行きました。 「ねえ、友達がいないの?」 と♂リスは声をかけました。 でも、小さな声で男の子には聞こえませんでした。 もう一度、♂リスは声を大きくして 「ねえ!!友達がいないの!!??」 やっと男の子は気付きました。 「リ・リス!?」 「ねえ!!いないの!!??」 「う、うん。。。僕。。。何故か。。上手くみんなと話せないんだ」 男の子はそう言うと、下を向いてしまいました。 「じゃあ僕達が友達になってあげるよ!!」 リスがそう言うと、ほかの動物達がうるさく言いました。 「やだよ!人間なんか!いつも僕達をいじめるんだ!」 「キミは人間の味方になるなら今日から絶交だ!!」 そう言って動物達は森の奥へ行ってしまいました。 「待ってよ!!!」 ♂リスは引き止めようとしますが聞いてくれません。 「。。。。僕も友達いなくなっちゃった。。。」 そう言って♂リスは下を向いてしまいました。
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