人間界に戻ってからも、任務は耐えないのだった。 2人のスケジュールは段々とハードになる。 毎日、3時間以上は呪文を唱えていなくてはいけないのだった。 これでは、まだモカには持たないと、承知の上、女王は 任務を依頼している。モカは辛いのを必死でこらえた。 「モカ。。。大丈夫。。。?」 呪文を唱えている途中、ミナが心配そうに聞く。 「はい。。。。何とか。。。」 「無理なんかしなくていいのよ。私だって凄い辛いんだから!」 「。。。でも、元気そうですよ」 と、呪文を唱え終わり、任務を遂行する。 今回の任務は、自然を無くす事。 やはり乗り気ではないモカ。 「私のやっている事が正しいなら、人間達はもっと正しい事 をしている。そんな人達を滅ぼそうとしているのは私達ですよね。 じゃあ私達は正しいんですか。。。?これでいいんですか?」 自分のやっている事が正しいのかわからなくなってくる。 周りの大人達や女王は凄いとほめてくれる。 でも、本当は違うんじゃないかという思いが任務をこなす内に強く なっていった。 「。。。周りの人達は偉いって言ってるけど、私達のやっている 事は「悪」よ。」 「悪ってそれが正しいって皆言ってましたよ」 「魔女達にとってはそれが、良い事なんだけど、本当は 正しいなんて事はないの。「正義」という事が本当に正しいのよ。 でも、魔女達は正義なんて綺麗な言葉、嫌っているの」 「正義。。。?」 「魔女に生まれてしまった事を恨むしかないのかしら。。。」
次の日も任務が7回もあった。 そしてモカがいきなり倒れてしまったのだった。 「モカ!?大丈夫!?すぐに魔界へ戻って、診察してもらわなきゃ!」 ミナはモカを連れて、すぐに魔界へ戻り、魔界病院まで行った。 「あの、急に倒れたんです。きっと仕事のしすぎだったと思います!!」 と、ミナが説明すると、女医は 「1日安静に寝ていれば、大丈夫ですよ。ベッドを用意しますので、 そちらで寝ていて下さい」 だが、モカが倒れたと同時に任務が失敗に終わったという事となる。 その失敗の報告を女王に言わなくてはならない。 「まあ、失敗!?アンタ達は本当に使えない子ね!足手纏いなのは わかっている、モカだろう!?倒れたって話しも聞いたよ!」 「いえ。。。私の失態でもあります。ですので、モカだけとは。。。」 怒り出す女王に、ミナは必死に説得を続ける。 「ですが、あなたはわかっていたはず!倒れるとわかっていて、 ここまで無理に仕事をやらせて、そして使えなければ捨てるのですね!? それでは、あまりに!!!」 「うるさい!!お黙り!!この魔界を仕切っている女王に口出しなんて できないんだ!!アンタもモカと一緒に!!!処刑だ!!!」 「。。。。そんな!!こんなの無理ですよ!倒れたって仕方ない事は あなたもわかっていたはず!」 「さあ、この女を連れておいき!病院にいるモカも連れておいき!!」 「いやっ!!」 女王が杖で魔法を使うと、小さな悪魔達が現れ、ミナを牢屋に 閉じ込めた。その後はモカのところへ行き、しばらくしてから モカが牢屋に入れられた。
「明日、早速処刑へ移る!アンタ達の命は明日までさ!!」 と、女王は高笑いをしながら2人から去って行った。 「。。。。何がどうしているんですか?」 モカは状況に上手く飲み込めない。 「。。。。明日、処刑されるらしいの。。。任務が上手く いかなかったせいですって。」 「。。。私が倒れた。。。から?」 「。。。。。」 モカは顔が真っ青になった。 「私が倒れたせいで。。。。」 「モカのせいじゃない。悪いのは女王よ」 「まだ。。。。死にたくないです。。。。」 「これが、魔女。人間よりもっと愚かだわ。。。」
次の日、2人は処刑された。
魔女は人間よりも愚かな生き物。 いくら魔法が使えても、本当の願いは叶わない。 本当に楽しい暮らしなんかできない。 終わり
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