■ トップページ  ■ 目次  ■ 一覧 

ねぶの詩集2 作者:ねぶ

第9回   『あたりまえ』/『ウイスキー』
『あたりまえ』

僕の当たり前と君の当たり前

違っているのは当たり前

どれくらい違っているかはわからない

でも、その違いを探っても仕方ない

どれだけおんなじかを探ってみないか?

こんなにもおんなじだったと気が付けば

きっと嬉しく思えるだろう

それがみんなの当たり前

*************************

『ウイスキー』

俺の部屋のラックにある1本のウイスキー

とっておきの人に注ぐためのとっておきの1本



できるならこのウイスキーはストレートで飲んでほしい

しかし、とっておきの人が酒に強いとは限らない

だから、はじめは水割りでも仕方ないと思っている

でも、少しずつ濃くしていきたいんだ

いつかはストレートを飲めるように……



俺が飲むのはとっておきの人の部屋にあるウイスキー

俺は酒に強いほうだけど、簡単につぶれても困るから

まずはハイボールをチビチビと飲みたいと思っているよ



明日は休日、俺はネオンを眺めながら一人で飲み明かす

とっておきの人がこの部屋をノックするまで

← 前の回  次の回 → ■ 目次

Novel Editor by BS CGI Rental
Novel Collections