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ねぶの詩集2 作者:ねぶ

第46回   『明日の瞳』
『明日の瞳』

光化学スモッグや黄砂で澱んだ世界

それを見つめて眼精疲労おこしても

それでもどうかその瞳を曇らせないで

瞳を洗い流して見つめなおせば

汚れた街にも大事なものがある

捨てたもんじゃないと思えたならば

少しだけ明日が待ち遠しくなる



背負った荷物があまりに重くて

自然とまぶたも落ちてくる

それでもどうかその瞳を開きつづけて

なんとか堪えてまぶたを上げていれば

見落としていた支えも目に留まるはず

いざとなれば……そう思えるだけで

背負った荷物もまぶたも軽くなる



それでもどうしようもないときには

思いきり泣いてしまえばいい

さっさと眠りにつけばいい

今日とは違う一日が僕らの瞳に映る



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【あとがき】
まぶたを大きく開けていないと幸せを見過ごしてしまう。
そんな風に思うので、俺は意識してまぶたを明けるようにしています。
気分が沈んだり、疲れているとまぶたが下がってきてしまいますが。

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