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ねぶの詩集2 作者:ねぶ

第42回   『恥ずべきこと』/『眠りに就く前に』
『恥ずべきこと』

無知は恥ずべきことではない

けれども、無知を是とすること

その傲慢さは恥である



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『眠りに就く前に』

眠りに就くのが怖かった

理由はないのだけれど

このまま目を閉じたら

もう二度と起きられない気がした

意識のある僕が

無意識の僕を信じられない

そういう感じだった



余裕がなかったのかもしれない

無駄なものをを手いっぱい抱えて

そして、手にすべきものを失っていた

そんな気がする

人間の容量には限りがある

時間、体力、心のスペース、その他諸々

今はそれにほんの少しだけ余裕ができた



だいぶ遅れてしまったけれど

失ったものを今からでも詰め込めるかな

そんなことを考えながら眠りに就こう

今夜はきっと良い夢が見られるに違いない



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【あとがき】
実際にはどれだけ詰め込めるか不安はあります。
でも、やらなければ何も入りませんし、
やってみるしかないです。そう思っています。

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