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ねぶの詩集2 作者:ねぶ

第40回   『魔法の鏡』
『魔法の鏡』

風呂あがりに鏡に自身の姿を映してみれば

仮面の下の素顔に嫌気が差してくる

たるんだ腹には怒りが込み上げてくる



その顔を美しいと思えるほど面の皮は厚くないし

その腹でいい身体と思えるならひどいナルシスト

思わず鏡から目をそらしたくなりそう



でも、モノは捉え方一つで変わるだろう

鏡に映っているのは欠点でもあり改良点

それを素直に受け止められたなら

きっと明日は今日より美しい姿



もしも鏡が魔法の鏡で心まで映すとしたらどうだろう?

ほとんどの人は直視できないかもしれない

けれど、それを受け止められたなら

きっと明日は今日より美しい心



たとえそれで自己嫌悪に陥っても

過去の自分自身を乗り越えようとするなら

周りの人は、そして僕だって手を差しのべよう



他人に勝つ必要はない

昨日の自分に克てればそれでいい

僕も今ならばそんな風に思えるんだ

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Novel Editor by BS CGI Rental
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