『太陽』
ああ、あの頃は太陽がまぶしすぎた
僕の黒い心は焼け焦げそうだったんだ
黒い心には夜の闇がよく似合い
僕は闇に紛れて生きていた
焼け焦げた心を冷たい雨が癒してくれた
小屋の中で雨音に包まれていると
僕はいろんなことをを許されている
そんな気がした
でも、何かに怯えて生きるのはもう御免だ
今できることを少しずつこなしていこう
そうしているうちに僕は小屋の外にいた
小屋のまん前だけれども
僕はまだ何かの色に染まっていない
でも、少なくとも黒くはない
黒くないから日光を浴びても焼け焦げない
もう熱くない、痛くない、まぶしくないんだよ
今なら春の陽が心地良いと感じられる
一片の寂しさを交えながら……
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【あとがき】 東京で暮らしていた頃を振り返りながら書きました。 あの頃は晴れた日中でもカーテンを閉ざして 部屋にこもっている日が多かったです。病んでたなあ・・・・・・。
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