ねぶの詩集２

作者：ねぶ

第33回 　 『雨のち晴れ』／『Angel's wing』

『雨のち晴れ』 止まることなく雨が降り続いていた いつかは雨が止むと予報にはある しかし、それがいつになるかは誰にもわからない 僕は雨が止む日を指折り数えて待っていた 来る日も来る日も馬鹿のひとつ覚えのように…… 止む気配のないこの場所に見切りをつけて 雨の降らない場所を求めて僕は歩き始めた 歩き始めはどうしようもなくつらかったけれど 歩いているうちに、さほど気にならなくなった そして、その場所へとたどりつくことができた 見上げた空は鈍色だけれど、寒くはなかった 一休みにと腰を下ろして、タバコに火をつける 立ちのぼる煙が鈍色の空へと吸い込まれていく その煙が狼煙となったのだろうか タバコを持った人が僕に話し掛けてくれた 吸い終わるまでの立ち話のはずが 時間を忘れるほどの長話になっていった ふと気が付いたときには、薄日が差していた まだ快晴には程遠いけれど この道は間違いではなかった 「きっと明日は今日よりも晴れる」 今ならそんな風に思えるんだ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ "Angel's wing" The falling snow repaints black ground in white. I wish that the snow equally fall on everyone's mind too. If it does so，the dark of the mind is painted white, though,I'm sure to decrease the war and suffering. The lain snow begins to light up the night sky fantastically. I wish that the snow lies kindly on everyone's mind too. If it does so,the snow light becomes a lamplight, we will be able to keep walking until the morning sun rises. The falling snow in our presence is surely angel's wing. A blessing and the angel who doesn't have wing are waiting for a mind covered by wing

Novel Editor by BS CGI Rental
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