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ねぶの詩集2 作者:ねぶ

第29回   『波紋』/『臭いソレ』
『波紋』

何かがこの水面に落ちてくる

ぽちゃんという音が静寂に響き渡り

綺麗な同心円状の波紋が広がっていく



それを眺めるこの僕の心は

果てしなく広がっていくのか?

どうしようもなく拡散するのか?



いずれにせよ気がつけば

前と変わらぬ水面のまま



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『臭いソレ』

「臭いものにはフタをしろ」というけれど、

フタをしたってフタの下のソレは消えないさ

むしろソレはもっともっと臭くなるのが道理

そのうちフタのすき間から臭いが漏れてきそう

そうなる前にゴミ捨て場へソレを捨てに行こう


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【あとがき】
俺の詩を読み続けている方にはわかるかと思いますが、
詩の形式も内容も少しずつ変質しているようです。
内容は内向から外向へとシフトしています。
変化していくとは思いますが、
まだまだ書いていこうと思うので
来年以降もよろしくお願いします。

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