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ねぶの詩集2 作者:ねぶ

第26回   『思念流入』
『思念流入』

袋に周りの人たちの思念が流れ込んでくる

あんまりにもたくさんの思念が流れてくるから

いつしか袋はパンパンに膨らんでしまうんだ

袋に穴を明けなくてはそのうち破裂してしまう



袋に穴を明ける方法を勉強しなくてはならない

でも、この袋に穴を明ける方法はどこにも載ってない

針で穴を明けるように簡単なことではない

だけど、ふと気付くと既に穴は明いていた



勉強の過程で学ぶさまざまな言葉

それらのすべてが小さな穴なんだ

プシュ、プシュ、プシュシュー

思念の漏れ出す音がなんとも心地よい



思念が漏れ出せばこの袋は破裂しないけれど

できることならばそのまま排出するのではなく

周りへの害を少なく排出できたらいいだろう

次の袋、そのまた次の袋がが処理しやすいように

ほんのわずかの思いやりだけを付け加えて



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【あとがき】
詩というか俺なりの哲学です。
袋に穴が明いていない、あるいは無いと
キレたり、逆に自殺するのだろうと思います。

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