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ねぶの詩集2 作者:ねぶ

第25回   『All or Nothing』
『All or Nothing』

一歩であそこまで行けるわけがない

もちろん頭では分かっていたけれど

心では全く分かっていなかった

やる気になればひとっ飛びだろう

そんな気持ちが拭えずにいたんだ



ひとっ飛びなんてうそぶきながら

届かずに落ちてしまうことがとても怖くて

口先ばかり、挑戦から逃げていた日々

本当のことを知るのは怖かった

自分の限界を知るのも怖かった



でも、遅ればせながらようやく気付いたよ

限界は挑まなくてもそっとやってくる

臆病な僕の肩を後ろからつかもうとする

僕にできることはそれから逃げること

前へ、前へ、ひたすら前へ



一歩で遠くまで行けなくても構わない

一日たった1kmの歩みだっていいのさ

0と1の間は果てしなく大きいのだから

ほんのわずかの希望さえあればいい

僕は明日を目指して歩きつづけよう

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【あとがき】
本当は1kmも進めている気はまだしません。
せいぜい100mでしょうか。
でも、完全に進めていなかった2,3年前よりは
いくらかでも前に進めている……気がします(苦笑)

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