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ねぶの詩集2 作者:ねぶ

第24回   『るーびっく・キューブ』
『るーびっく・キューブ』

好き嫌い

良い悪い

可能・不可能




3次元の複雑に絡み合った胸の中のルービック・キューブ

いつだってその六面の色をきちんとそろえたいと考えている

それにも関わらず心は些細なことで千路に乱れてしまうんだ

モザイク、もざいく、もザいク、mosaic……



乱れた心が拡散して、激しい後悔の念だけが残る

そして、その後悔の念のもとに心は集積されていく

しかし、それさえもそろった色の六面体にはならない



決して面の色がそろうことはないと僕は気付いている

それは決して手の届かない偶像なのかもしれない

でもその偶像が確かに、この僕を動かしている原動力



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【あとがき】
偶像崇拝は誰もが行なっていると思います。
ただ、その偶像の正誤を見抜くことが必要でしょう。
俺も見抜く目を日々養おうと思っています。

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