■ トップページ  ■ 目次  ■ 一覧 

ねぶの詩集2 作者:ねぶ

第13回   『やさしいしわ』/『Personal religion』
『やさしいしわ』

だれでもとしをとります

そして、かおにしわがたくさんできます

わたしはそのしわにやさしさをつめられたらいいなあとおもいます

そうすればみんなにあいされるおとしよりになれそうです

でも、むかむかしたり、だれかをにくむこともあるかもしれません

そんなきもちはかみのけといっしょにぬけてしまえばいいとおもいます

じぶんのつるっぱげをわらえるおとしよりになりたいです

そういうおとしよりになれるようにがんばります

******************************

『Personal religion』

立派な純白のドレスのような衣装が流行りらしい

神様のようなモデルに憧れる人がここにもあそこにも

でも、そのドレスを着ても神様なんかにはなれないよ

それにハッキリ言ってあなたにそのドレスは似合わない



手作りで世界に1つだけの洋服がきっと僕らには一番似合う

それがいびつでもツギハギだらけでも誰にも恥じることはない

どんなに高価で流行の服がそばに有っても眺めるだけで十分

「はだかの王様」になんかにはなりたくない



いびつでツギハギだらけの衣服の下には

強化ゴムのような強くてしなやかな信念

切れることなく伸びて、へこんでもすぐに元通り

そんなファッションスタイルを僕は目指している

← 前の回  次の回 → ■ 目次

Novel Editor by BS CGI Rental
Novel Collections