いよいよ裁判員制度が導入されたが、それに伴って厳罰化が目立っているようである。裁判員制度の導入前は、求刑の八掛けほどの判決が多かったそうだが、導入後は求刑どおりの判決が増えている。先日の東奥日報における裁判員制度の記事で、ルポライターの鎌田慧さんが厳罰化を危惧する旨を述べていた。鳩山内閣の千葉法務大臣も死刑には慎重な姿勢を見せている。 死刑を行なう日本に対して諸外国からは非難の声もあるが、死刑を廃止せよとは考えない。通り魔が複数人を殺害するような重罪かつ冤罪の余地がない場合は、死刑もやむなしだろう。ただ、このまま厳罰化が進めば、従来以上に死刑が増えることもありうる。しかしながら、最も重い死刑とそれに次ぐ無期懲役では刑の重さに開きがありすぎる。 法律や刑務所の収容人員などの問題が生じるのだろうが、アメリカの一部の州にあるように、懲役百年や懲役二百年などを求刑できないものだろうか。あるいは無期懲役と死刑の間に終身刑を挟んでも良いかと思う。死刑と無期懲役の間を埋めることは、被害者や加害者のみならず裁判員の心理的な負担軽減にもつながるように思われる。
東奥日報2009年10月8日夕刊掲載
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