衆院選が終わった。民主党が三〇八もの議席を獲得し、自民党と公明党は議席を大きく減らす結果となった。これまでの自公政権に対する不満が爆発したのだろうと思われるが、前回の衆院選で自民党を大勝させておきながら、今回は掌を返したように民主党の大勝。まるでメトロノームのようである。そんな極端な国民の投票結果を私は危惧している。麻生首相は発言のブレを指摘されていたが、一番ブレているのは国民ではなかろうか 来年には参院選があるが、その結果も「風」任せなのだろうか。国民一人一人が候補者や政党を精査した上での投票というよりは、ブームやムード、雰囲気に左右されての投票であるように感じられる。くわえて小選挙区比例代表並立制という選挙制度そのものが、大きくブレる結果を生みやすい性質にある。さまざまな国民の意向を選挙結果に反映させるには、かつての中選挙区制に戻したほうがいいのかもしれない。 政権与党となる民主党はその数におごることなく、真摯な態度で政治を行なってほしい。さもなくば、次の選挙で今回とは別の「風」によって吹き飛ばされかねない。今回の結果は自公政権への否定であって、必ずしも民主党への支持ではないのだから。 東奥日報2009年9月3日夕刊掲載
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