早いもので今年もあっという間に師走である。昨年の暮れに寅年の年賀状を刷ったことがこないだのことのように感じるのだが、もううさぎ年の年賀状を刷らねばならない時期となった。歳を取れば取るほどに一年を短く感じられるとはよく言われているし、私自身の実感としてもそうである。小学校の6年間は長く感じられたのに、この10年間はあっという間に感じられる。 数年前にある人が私に話したことがある。その内容は「10歳の子の1年は人生の10分の1、100歳の人の1年は人生の100分の1。だから、年々1年が小さくなって、どんどん短く感じる」というものである。それを聞いた私は斬新な説だと感心し、それと共になるほどと深く納得したものだった。 今年よりも少しだけ短く感じられるであろう来年、私はどれだけの実りを得られるだろうか。師ではない私も走り出さねばならないという焦燥感に駆られている。きっと除夜の鐘の音は明くる歳のスタートの合図なのだろう。
(2010年12月15日東奥日報夕刊掲載)
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