先日の参院選によりねじれ国会となったが、与党は衆院多数派の民主党である。私が懸念しているのは衆院比例定数の80議席削減という民主党の参院公約である。聞こえは良いが国民向けのパフォーマンスに思えてならない。国会議員への費用削減を行なうならば、人数削減ではなく給与削減のほうが良いのではなかろうか。 比例の議席削減は少数政党にとって死活問題であり、国民の選択肢の減少へつながりかねない。今回のみんなの党の躍進は二大政党制を望まない国民の意志のように私の目には映る。二大政党制だったイギリスでさえ連立政権となる時代である。選択肢は多いに越したことはない。 現行の小選挙区制は一票の格差が広がりやすく、そして大量の死票を産むので多様な民意を反映させるには適当ではない。参院の選挙区においては毎回、1票の最大格差(鳥取県と東京都あるいは神奈川県)が約5倍もある。かつての中選挙区制に戻したほうが良いのではなかろうか。今一度、政党の在り方や選挙制度を見つめなおす時期に差し掛かっているように思われる。
(2010年7月31日東奥日報夕刊掲載)
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