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ねぶの新聞投稿記 作者:ねぶ

第25回   2010年6月18日東奥日報夕刊掲載
 東北新幹線の全線開業まで残り半年を切った。関係機関は新幹線開業をきっかけに観光客の誘致や目を引くような新商品の開発に尽力されているようである。しかし、思惑通りの経済効果が上がるかは未知数である。青森と東京が近くなるので、首都圏の人たちが青森県へ訪れやすくなるが、一方で青森県民も首都圏や仙台へ訪れやすくなり、地元で買い物していた人たちが県外で買い物するかもしれない。3セク化される併行在来線の問題もあり、必ずしもプラスの効果ばかりではない。
 そもそも、青森と東京の間には新幹線(八戸駅)や寝台特急、高速バス、飛行機と公共交通機関が既に一通りそろっている。むしろ首都圏よりも地理的に離れている人たちを青森県へと訪れやすくする施策が必要だと思われる。たとえば大阪や名古屋への夜行バスを新設したり、福岡便の飛行機復活などである。青森県からより遠い場所こそアクセス改善によって観光客を大きく掘り起こせるだろうし、経済効果も見込めると素人考えでは感じるのだが。こうした考えが杞憂に終わることを願う。

(2010年6月18日東奥日報夕刊掲載)

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