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ねぶの新聞投稿記 作者:ねぶ

第24回   2010年6月5日東奥日報夕刊掲載
 子どもの100円ライターによる火災が相次いだことで、経済産業省は来夏を目途に現在の100円ライターを規制するという。このニュースを見聞きした際に、過去のサバイバルナイフやこんにゃくゼリーの規制問題が思い出された。
 何でも規制すればいいというものではない。100円ライターではなく、マッチによる火災が頻発すればマッチも規制するのだろうか。サバイバルナイフではなく、果物ナイフでも人を殺傷できる。こんにゃくゼリーではなく、餅をノドに詰まらせて亡くなる人もいる。 
その存在が問題なのではなく、扱い方が問題なのである。子どもの手の届くところには100円ライターを置かない。ナイフを人に向けない。こんにゃくゼリーや餅はきちんと噛んで食べる。ただ、それだけのことではないか。危ないのなら注意喚起を周知徹底すれば良い。
 嫌いだから無くせばいい、危ないから規制すればいい。そのような排除の論理が横行することは、100円ライターやサバイバルナイフによる災害よりも遥かに危険だと感じられてならない。

(2010年6月5日東奥日報夕刊掲載)

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