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七色しゃぼんに夢のせて。 作者:夏麻

第12回   11.『踏まれても咲き続ける』
今年、21歳春。

 第一弾シングル、発売になったよ。

 ついこの間の事だ。
 題名は君が考えたようなものだよ。僕らの心情にあっていたんだ『踏まれても咲き続ける』この言葉。歌詞も、君を意識した。
 どっかで聴いてくれてると思ってるし、笑っておめでとうって言ってくれてるよね?
気がつけばいつの間にか君の年を追い越していた。
 僕は君さえも知らないこれから過ごす長い年月、残念ながら君以外の誰とも歩く気はないんだ。
もうすぐ、22回目の誕生日。これで君の2歳年上になってしまう。
 君がいなくなって、もう4年が経ったなんて思えない程君の姿鮮明に思い出せる。
もし“snowdrop”で僕が歌わなくなる日が来たら、君を忘れた証拠だよ。
だって、その名前に何の執着も無くなった証拠だからね。
だけど安心して。君を忘れる日々なんて絶対こないから。
永遠に、僕の愛は君に向かって咲いているよ。踏まれても咲き続けているよ。

僕の小さな、あの白い花は…

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Novel Editor by BS CGI Rental
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