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探偵少女AI 作者:真樹

第8回   (7)探偵失格
AIがふたりに渡したメモにはみんなに黙っているにはすごく辛い事が書かれていた。
探偵研究会として、いろいろな事を調査している。その中でも誰と誰が付き合っていて、
誰と誰が別れたか、なんて、話題はありふれた話である。その中のちょっとした情報でさ
ほど罪にもならない事柄があった。
生徒会長の山本正太郎はイケ面で女子には人気がある。でもおっちょこちょいで間のぬけ
たことをしでかしている。いつもはコンタクトをつけているのだが、その日に限って眼鏡
を使用していた。人気のある女生徒とすれ違うとき、彼はカッコをつけ眼鏡を外し、誤っ
て土手から転げ落ち救急車で搬送されたことがある。そんなことをメモで書いて渡したの
だ。彼らふたり以外にそのことをしるのは、すれ違った本人のYUIとその話を聞かされ
たAIの4人だけだった。
噂が流れれば、情報屋の秋元弥生がお知らせにやってくる。彼女の情報は中学校一迅速で
正確だと誰もが言う。
だから、AIはふたりがその情報を他言するかしないかを自分の席に座ったままテストす
る事ができるのだ。
その日の授業は長かった。弥生が生徒会長の失態を知らせにやってこないし、AIの元に
誰も近づいてこないからだ。
AIが人気が無い訳ではなかった。それより、AI自身から出ている異様なオーラがみん
なを近づけようとしなかったのかもしれない。
ただただ待ち続けている辛さを歯軋りしながら耐えているAIは苛立ちの絶頂に達してい
たからだ。そんなAIの様子を心配して見守るYUIがいた。YUIも本当に辛いのだ。
クラスでこのふたりが話しをしないことの不自然さもAIに近づけない理由でもあった。

そして、授業が終った。YUIはため息をつき、AIは自縛に開放された。
「一時テスト合格ってとこかな」と、弥生がAIの前を素通りするのを確認し部室に向か
った。
デコボココンビは無言のまま部室の前に突っ立っている。
AIはふたりに第二の試練を渡した。
「これを見て、黙っていられるかしら」
校長先生がカツラが落ちる決定的瞬間の写真だった。
ふたりは「ぷぅ」と笑いをこらえた。
「秘密厳守。それを守れないような人はこのクラブには適さないってこと」
「口は鋼鉄なくらい固いです」
「信用できるかもうしばらくは見学者としておいてあげるわ。だからと言って部室には
まだ入れるわけにはいかないの。また明日」
AIはふたりをまったく信用していなかった。
それほど重要なことじゃなく黙っていられ無そうな事柄を探していた。
「これも黙っていられそうも無い決定的瞬間の写真だね」
それは校舎の裏庭で抱き合う男女の先生。
でも、このふたり来月婚礼だそうだから、それほどのスキャンダラスな写真でもない。
写真を見ていると、AIは偶然写っている別の人物を発見した。
この学校の先生ではない女性が写っている。
「この人!」

3日目の尾行の時、先生達に見つかってしまった時、撮った写真に写っている女性。
この時みつかってしまった事で、YUIが自分と接触しないように、わたしのためにあえ
て近づかないようにしているのだ。
「この女が何かを知っている」
AIはどこから調査に入るか分らなかったが、部室から出た。
そこにはデコボココンビがまだ突っ立っている。
「あんたたちまだいたの?」
「何かやらせてください先輩」
雲を掴む思いから、このデコボココンビにその女性の事を調べさせてみようと思った。
「この女性の事を調べてもらえる」
「どこに住んでいるなんて人ですか?」
「それを調べるのが仕事なのよ」
「でも、その写真だけじゃ…」
「2年C組の先生の知り合いだけど、先生に聞く事はできないよ」
「それ以外になにか?」
「春休み中に先生の事を尾行した事があるんだ。その時に撮ったのがこの写真」

まだ、採用テストは終了していなかったが、デコボココンビに女性の調査を頼むのに必要
なデータだ。ちょっと冒険だったが、確信にせまる写真を見せてしまった。
「あれ、これは南城高校?」
「おまえの姉ちゃんが通っているんじゃなかったか?」
「だって、この高校ってそうとう頭が良くなくっちゃ入れないんじゃないの」
「俺の姉ちゃんってそんなに頭よくないよ」
「やっぱり、裏?」
AIはけっこう身近な所にほつれた糸の?E

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Novel Editor by BS CGI Rental
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