朝食のテーブルについているAIの父の三上礼二は朝刊に載っている昨日のAIの記事を発見した。 「三上探偵事務所に侵入した賊を三上愛さんが探偵7つ道具を駆使して御用とした。賊の目的は金銭目的の誘拐だったようだが、相手が悪かったようだ。だとさ」 礼二は記事を読み上げた。 「事務所の施錠をもっと厳重にする必要があるわね。あと、AIちゃんを叱っておいてくださいよ」 母はAIが事務所に忍び込んだことを怒っていた。 その頃自分の部屋で、スティックホルダーを装着しくるくると回してホルダーにスティックを入れるAI。その他の探偵七つ道具を制服のぽけっとに忍ばせていく。 「へへへ。これで準備完了」 完全に探偵気分のAI。 階下に下りると、トーストをひっつかみ玄関に走る。 「AIちゃん!」と呼び止める母の言う事など聞きもせずすでに道を走っていた。 「今日も事件を解決するんだ」 AIは事件を求めて学校へ向かった。
学校に近づくと新聞を読んでAIの事だと分った友達と出合った。 「AIちゃん、すごい犯人を捕まえたんだって」 「かっこいいー」 などと、もてはやされAIは得意になっている。 ベンツに乗って送られてくるYUIが校門の前で降りた。 「狙われたのはあの子?」 AIと数人の友達はYUIを見て言う。 「そりゃ、そうよ。誰もAIちゃんと狙わないよ」 「それは、どういう意味!」 AIは拳を振り上げて逃げる友達を追って校舎の中へ消えていった。
教室に着くと一人の少女がAIを待っていた。 「三上さんですね」 「あなた C
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