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| 「それでは、試験を開始します。」 
 「!?」
 
 急にどこからか声がした。でも、相手の姿は見えない。
 
 「試験内容は簡単です。この草原内にいる同じグループの人を探してください。」
 
 内容は確かに簡単だ。しかし、この数1000m歩いても緑しか見えない草原だ。
 
 とても大変な内容だと思う。
 
 「地図は!?」
 
 「そんなものはありません。勘で探してください。」
 
 マジでですか
 
 「このテストをクリアすればあなたの力はさらに強くなります。がんばってください。」
 
 そういった後、謎の声はしなくなった・・・。
 
 「えー・・・どこ行けって言うんだよ・・・。」
 
 グチグチいいつつも、俺は歩き出した。
 
 とても広い草原だが、木や岩などの障害物もないため、視界はいい。
 
 それでも、人は誰も見えない。
 
 「どんだけ広いんだよこの草原は!!」
 
 思わず足元をけたぐった。すると、何だかしたから光が漏れてきた。
 
 「ん?」
 
 そこを掘っていってみると、光の玉が埋まっていた。
 
 「なんだこれ?もしかしたら重要なヒントかも・・・。」
 
 そう思い、拾い上げてあちこちを調べてみたが、なにもない。
 
 「おかしいなぁ・・・。別に意味無いのかなぁ・・・。」
 
 さらに調べようとしたとき、うっかり手がすべってしまった。
 
 そして光の玉はパリ−ンと音を立て崩れてしまった。
 
 「しまった!!」
 
 しかし、その瞬間、空間が歪み始めた・・・・。
 
 そして気づくと、変な部屋に出た。正面にドアがあるがそれ以外は何も無い。
 
 何かあるかもしれないので、俺はとりあえず、ドアには近づかなかった。
 
 そして部屋のあちこちを探していた。すると一ヶ所、壁紙がはがれかかってる
 
 所を見つけた。はがしてみると、そこにはドアが。
 
 「やっぱり、あのドアは罠か・・・。」
 
 そのまま俺はドアを開けたするとドアの向こうは今居る部屋と同じような場所だった
 
 ただ、違ったのは、ドアがどこにもないのと、グループの一人が居たことだ。
 
 「一人目クリアだよ!なかなかだね!」
 
 とりあえず、そんなわけで一人目はクリアらしい。
 
 「それにしてもここに来るの早いね?本当は結構力持ってるんじゃないの?」
 
 「さ・・・さぁ?」
 
 「んじゃ、次もがんばって探してね。元居た部屋のドアの向こうが次の場所だ
 よ」
 
 そういって、その子は消えた。彼はどうやら試験管だったようだ。
 
 「もしかしたら簡単かもな。」
 
 そう思い、少し自信が出た。そして、勇んでドアを開けるのだが・・・・
 
 その向こうの景色を見て、自身を失ってしまう。
 
 「・・・・宇宙!?」
 
 
 
 つづく。
 
 
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