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フシギノクニヘタビダトウ 作者:糊塗霧 隙羽

最終回   フシギノクニノレキシハオシマイ
「ううっ・・・・」

ルネが目を覚ました。

彼女は数分間何かを考え、そして話し始めた。

「私の負け・・ね。」

「そうだな。そして私の勝ちだ。」

「復讐はもう、止める事にするわ。負けたものね。」

「おう、それがいい。やられた事をやり返しても何の解決にもならねぇもんな」

ルネは復讐することを止めると言った。

これでもう、地球の危機は去った。(大げさ?)

「不思議の国ももう終わりにするわ。こんな所に隠れてても何にもならないもの」

「いろんな国に行くのもいいと思うぞ。理解してくれる人もきっと居る。」

「・・・そうね。私たち、昔のように人間界に戻るわ・・・。」

「Injury treatment。」

「傷が・・・癒えていく・・・。」

「Collapse of the last magic world。」

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・

「なんだ?」

「もうすぐこの世界は終わるわ。早く、逃げなさい。」

「あんたはどうすんだよ!?」

「私は後から行く。だから先に行きなさい。」

「Dimension movement!」

ルネの魔法で俺たちはどこかに転送され始めた。

「おい!待て!おい!」

「さようなら。また会えるといいわね・・・・」

「ルネーーーー!」


























こうして、不思議の国はその歴史を終えた・・・。




俺たちはその後、普通に自分達の家に戻った。

かなりの騒ぎになっていたから慌てたけど・・・。

「ついに、神隠しにあった少年少女の生存が確認されました!では、話を聞いてみ
たいと思います!」

「君たちはいったいどこに居たの!?」

「えーっと・・・わかりません。」

「それはどういうことですか!?」

「記憶がないということですか?」

「居た場所がどこかわからないのですか?」

「宇宙人が関係してるとの噂もありますが・・・それについては!?」

「わ・・わかりません・・。」

適当言って僕らはごまかした。すべてを語っても信じてもらえないだろうし

何より、言う必要はない。なんとか、これで、マスコミは退散した。

これからまた、今までどおりの生活が始まる・・・・。









いつもどおり、学校にやってくる。平凡で、普通の繰り返し。なんだかつまらない

しかし今日はいつもと違うところが一つある。それが救いかな?

「今日、転校生がこのクラスにやってきたぞ。」

転校生がやってきたらしい。いったいどんな子だろう?

ちょっと期待してたらマチが睨んできた。俺が何をしたというんだ。

「では、紹介する。黄泉野 流音 (ヨミノ ルネ)さんだ。」

「流音です。よろしくお願いします。」

「ルネ!?」

そこにいたのは紛れもなく、魔女のルネ。多少縮んでいるが、間違いなかった。

「私も、今日からこの世界で暮らすわよ。よろしくね〜☆」



・・・・まだまだ、いつもと違った日々が楽しめそうな気がする。






おしまい♪

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Novel Editor by BS CGI Rental
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