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消える天使−キエルワタシ−(台本形式版) 作者:糊塗霧 隙羽

第2回   1
「後・・・・少し・・・・。」

こんにちわ皆さん。私は天界に住む天使です。

私は立派な天使になるために、ルール(のようなもの)に従い、

人々の心を暖めることを頑張っています。苦労の末、ついに後一回に・・・・!

後一回で羽根を貰えるのです!そしたらすぐに飛べるようになって・・・・

立派な天使に・・・!



天使「そんな訳で、最後の一回はどうしよう・・・・。」

キラッ

天使「あれは・・・冷え切った心?」

天使「あれは暖めるべき・・だよね・・・。」

天使「最後はあの子にしましょ・・」











「はぁ・・・」

天使「こんにちわ〜・・といっても、見えないはずだよね・・・。天使だし。」

「だ・・・誰!?」

天使「え、見えてる!?」

「誰よ!何なの!」

天使「えっと・・・・私は・・・天使です。」

「はぁ・・・?」

天使「(普通は見えないはずなのに・・・彼女は何故見えるの?)」

「天使が来たってコトは私、死ぬのね・・・」

天使「え、いや、違うよ!天使はそんな時には来ないの。魂回収は死神の担当
で・・・」

「そうなの?じゃぁ、何をしに来たの?」

天使「貴女の心が冷え切ってるので、暖めようと・・・・」

「へぇ・・・冷え切ってる・・・か・・。当然なのかもね。」

天使「え?なんで?」

「私、もうすぐ死ぬの。重い病気でね・・・・。」

天使「(そっか・・・・だから普通は見えない私の姿が・・・)」

「でも、心はそんなに冷えてないと思うわ。だって・・・・」

天使「だって?」

「私、恋してるもの。」

天使「(だとしたら・・・恋を成就させれば・・心が暖まるかも・・)」

天使「じゃぁ、天使としてその・・お手伝いを・・。」

「本当?天使がついてると、叶いそうね、恋が!お願いするわ!」

天使「私は名前ないけど・・・あなたは?」

「私はハルカ!恋の相手はケンタ君!お願いね!」

天使「はい、頑張ります・・・」

ハルカ「自信無さそうね・・・」




つづく

天使「あ!もう期限まで少ししかない!早くしなきゃ!」

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Novel Editor by BS CGI Rental
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