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Nightmare Genocide Classmate 作者:糊塗霧 隙羽

第12回   決戦の序章
カツーン・・・カツーン・・・カツーン・・・。

校舎内に足音が響く。

静かな学校だからこそ、音は際立って聞こえる。

もう、校舎内には3人しかいない。

あと二人・・・・・。





Nightmare Genocide Classmate
悪夢の同級生殺戮





さっき、放送が流れた。その時、発表されたのだ。

もう、この校舎にいるのは先生を入れないで3人だけだと。

「予想外だなぁー。まさか、"当たり"が残るなんて〜。」

先生は嬉しそうだった。

それもそうだ。クラスが嫌いな先生としては,死んだ方が嬉しい。

でもそうだとしたら・・・・

私がさっさと死んで,皆が残ったとしたら、どうなっていたんだろう。

素直に逃がしたのだろうか。いや、多分、どの道殺しただろう。

だから、私が自殺しても、全くの無意味に違いない。

由紀は、自分を正当化しようとしていた。

ついに自分を入れて3人となり、罪悪感が芽生えたのだろう。

しかし、この夢の中は不思議なものだ。

何故,今までその罪悪感を感じさせずにいたのだろうか。

ただの病気・・・のはずだが、何か、意思があるような・・・。

・・・不思議以外に、言いようがない・・・。

一体、この世界は何なのだろうか。・・・誰も,答えは知らない。





ただ、悪夢としか言い様がない。





「由紀ちゃん!」

「あ・・・」

津田君だ!やっと会えた。でも・・・


私 が 生 き 残 る に は 


・・・・・。

私は銃を握る。・・・・・・?

・・・何故,ココに銃が!?

「由紀ちゃん?」

そんな事はどうでもいい。撃て。そして、終わるんだ。

「うぅっ・・・うううう・・・。」

「由紀ちゃん?どうかしたの?」

撃て。

「ううううぅうう・・・・」

撃て!!

「うああああああ!!」





ドン!!





「うっ・・・」

津田君の腕から血が流れる。

「・・・・え?」

私の手にある拳銃は、安全装置が働いていて引き金が引けてない。

「これ・・・・え?どういうこと?なんで?」

「・・・来た・・・か・・・。」

そういって津田君が見た先には・・・。

「フヒッ!ヒヒヒヒヒ・・・ヒヒヒッ!!当たった〜・・ヒヒヒ!!」

勅使河原・・・・・・!

「由紀ちゃん、僕がやる。隠れてて。」

「で、でも・・・。」

私は・・・貴方を今,殺そうと・・・一瞬とは言え,考えていたのに。

今だって,私の手にある拳銃は、貴方に向けられているというのに。

「・・・・早く!」

「う、うん!」

大声で言われて慌てて隠れようとする。

とはいえ、ここは廊下(2階)。隠れられるような所はない。

とりあえず階段付近の壁際に隠れた。

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     |Д`)   
     |⊂   
     |

※突っ込むのは止めよう。

負傷しているはずなのに、津田君はしっかりと銃を構えていた。

「ヒャはハは!!拳銃じゃ、マシンガンには敵わない!!」

「・・・。」

素早い動きで津田君は弾をかわし、勅使河原君に接近する。

それを勅使河原君はナイフで威嚇し退ける。

銃で少し攻撃し、近づこうと考えつき、津田君が実行するが、

勅使河原はその銃弾をナイフで止め、あろうことか,反撃に転じてきた。

津田君の方へ、勅使河原君が走ってきたのだ。

そして津田君の顔を思いっきり殴る。

だが、から振り。

何時の間にか津田君は勅使河原君の後ろに居た。

そして殴ろうとするが、その腕を勅使河原君に止められた。

そして、動きを止められた津田君は顔を殴られた。

数メートル吹っ飛ぶ。しかし、大したダメージはないのかすぐに起き、

地面を蹴って凄いスピードで勅使河原君の元へ戻ってきて殴る。

勅使河原君はそれを防ぎ、反撃をする。

津田君も同様に、防いでは反撃を繰り返す。

・・・どちらも人間の動きじゃない。

少し恐怖を覚えたが、そんな場合じゃない。津田君が負ける!

私は銃を勅使河原に向けて撃った。

しかし、それもナイフで防がれる。その上、こっちに向けてマシンガンを撃ってきた。

バッと壁の後ろに隠れる。弾は全てコンクリの壁に防がれた。

「チッ!」

舌打ちをしてターゲットを津田君に戻す。

「!?」

いない。さっきまで居た津田君がそこに居ないのだ。

勅使河原が辺りを探す。だが、教室は閉まっているし

非常階段の扉も開いていない。

「クソッ!!早く狩られに出て来い!!ちくしょぉおおおおおおおお!!」

苛立ちを隠せない勅使河原君と、そこへ津田君の声が。

「判った。出る。でも狩られるのは君。」

声は天井の方から聞こえた。すぐに上を見上げる。

だが既にそこには誰も居ない。

「ッ!?・・・ッ!?」

ドガァ!!

後ろから、勅使河原君に向かって津田君がタックルした。

勅使河原君は思いっきり床に叩きつけられる。

「ク・・・ッソがぁあ!!!」

ガバっと起き上がり怒りに燃え叫ぶ勅使河原。

「僕らの勝ちだよ。」

ニヤリと笑う津田君。

「ふざけんなぁ!!まだ僕は全然・・・」

勅使河原君が言いかけたのを津田君がさえぎるように言う。

「いやね、さっき強力な爆弾を仕掛けたのさ。君の・・・」

といって指差したのは左腕。

「右腕の手首にね。」

「!?」

慌てて左を向く勅使河原君。しかし、当然そっちには何もない。

「そっちは左だよ。僕が言ったのはみ〜ぎ。」

ボォン!!


つづく

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Novel Editor by BS CGI Rental
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