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戦闘武具人間組 作者:糊塗霧 隙羽

第9回   9



「我が力は 土で何でも出来る。食らえ。」





『戦闘武具人間組 фバトルヒューマンズф』


その一言とともに僕ら三人に向けて土で出来た槍が飛んできた。

「くそ!槍はワシのパクリやろ!」

訳判らないので放置。さて、この幹部をどう倒すか・・・

「私に何をする気なの!帰って!」

「お前は捕らえておくだけだ!さっさときやがれ!」

あ、何気に女の子がさらわれそうだ。

「ヤイリ!」

「任せたらんかい!」

僕の呼びかけにさっと反応し、ヤイリは女の子を連れ去ろうとしてた

雑魚盗賊に斬りつけた。

「ぐぁ!」

「くそ貴様・・・大人しくせんか!」

「大人しく死ぬ馬鹿が居るか!おらぁ!いくでケント!」

「はい!」

僕もヤイリの呼びかけに応え、戦闘開始。

盗賊たちは数ばかりで、大した事は無い。

少し斬りつければさっさと逃げていく。

なので、どんどんと相手の数は減っていった。

「痛ぇー!」

「うわぁあ!」

「死ぬー!!」

当然ながら急所は外している。死ぬことは無い。

そして早くも相手は幹部ひとりとなった。

「ぬぬぬ・・・役立たずめ・・。」

「で、まだ戦うの?幹部のおっさん。」

「おっさ・・・・?殺す!!!」

どうやら怒った模様。凄まじい攻撃が来た。

しかし、怒り狂ってるせいか、コントロールはめちゃくちゃだ。

「全然当たってないよ?」

「うるさいっ!!!!!こうなったら、最大奥義だ!」

あの、早すぎません?どうやらこれだけで相当追い詰められてるようだ。

メキメキメキ!

凄まじい轟音とともに、土で出来た巨大な壁が現れた。

その巨大な壁は幹部の四方を囲み、がっしりと合体した。

「どうだ!!」

「・・・・なにこれ。」

「これで貴様らの攻撃はもう当たらない!」

どうやら、最大奥義はただの盾らしい。

「はっ。」

女の子が何か気合をためた。すると、

正方形の岩がどこからか飛んできた。

そして、ずどーん!と、壁の中央に入っていく。

「う・・・うわぁああああ!」

ぐちゃぁと嫌な音がした。そしてそのまま沈黙が続き・・・

女の子の方が口を開いた。

「どうやら、あなた達は、あの人達と違うみたいね。さっきはごめんなさい。」

「うん、それはいいけど、一緒に旅に出ない?」

「え?」

「実はかくかくしかじかで。」

「・・・なるほど。まだ少し信用できないけど、いいわ。行く。」

さっきまであれだけ拒否してたのにあっさりと・・・。

「私はカルマ。念力が使える上に、腕に鎌がついてるの。」

こうして、僕らはまた新たに仲間とであった。

そして、さらにもう一人のバトルヒューマンを探して旅立った・・・

「(でも、鎌はクライネさんが宿してたはず・・・二つ存在するものなのか?)」


つづく

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Novel Editor by BS CGI Rental
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