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戦闘武具人間組 作者:糊塗霧 隙羽

第6回   6
「では、奥の手を。」




『戦闘武具人間組 фバトルヒューマンズф』


そういって、クライネさんが取り出したのは右手の鎌・・・ではなく、

何か小型の機械。「えぇっと、これか。」

カチッ!

スイッチを入れると同時に映し出された映像。

どうやら映写機のようなものらしい。

そして、映し出された映像は、盗賊たちが暴れる様子。

逆らうものは殺す。たまに、見せしめとしてわざと生かして拷問。

そういった映像だった。

「これは、見ての通り、盗賊たちの悪行です。コレを見ても、協力しません?」

「・・・関係あるかい。ワシは知らん。」

しかし、ある映像を見たとき、店員さんの表情が一変した。

「・・・・ッ!父ちゃん!?母ちゃん!!」

どうやらこの人の両親らしい。

二人は言うまでもなく、ヒドイ拷問をされ、苦しんだあげく死んだ。

「・・・・・・やったる。」

「ハイ?」

「やったるで!ワシはこいつらを許さん!絶対皆殺しや!」

「協力していただけると?」

「おう!任せい!まずはここにいつも来る町を支配しとる幹部を潰すで!」









お昼時、数人の男が入ってきた。僕らは隠れてみている。

「いらっしゃ〜い。ああ、幹部さん。今日もまたいつもので?」

「んー、そうだな。たまには他のものもありかな・・・何かお勧めは?」

「ヘイ・・・取って置きのがありまっせ・・・。」

店員さんはそういうと僕らに合図を送る。

「どうぞ、コレが今日のお勧め品や!!」

台詞とともに僕らは飛び出し、幹部の周りに居た3人を斬った。

油断していたため、いとも簡単に殺せた。

「なんのつもりだ!こんなことしてどうなるか判ってるのか!」

「わかっとるがな・・・この町の支配がとかれる!そうやろ!」

「くッ・・・この反乱者めが・・・!」

「死ねや!!」

ガッ!!キン!!


「われら幹部を甘く見るな・・・・。」

店員さんの槍は心臓に向かって振り下ろされたが、鉄の棒に阻まれた。

いや、よく見ればそれは鉄じゃない。材質はよくわからないけど

鉄ではない。それに、その棒は幹部の体の肉を破り、突き出ている・・・・!

「われらのように幹部になるのが許されたものは・・・特殊能力を持つ。」

「そして、我が持つのは『骨』を自由に操る能力。自分限定で弱いがな。」

突き出ていた棒の正体・・・それは、奴の肋骨。

「一番下っ端だが、それでも、お前ら一般人には負けない・・・・」

「さて、改めて聞くが、死ぬ覚悟は出来ているかな?」

「・・・・・・・そっちもな!」



続く

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Novel Editor by BS CGI Rental
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