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| 3205年 13月49日。平凡な家庭に一人の男の子が生まれた。そう、僕だ。 
 何の変哲も無い、普通の出産。ただ、一つ違ったのは、生まれた子供の左手が剣だったこと・・・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 『戦闘武具人間組 фバトルヒューマンズф』
 
 
 
 
 
 
 
 あの日、少年、即ち僕が生まれて15年。なんと言うことも無く普通に生活してきた。
 
 僕が生まれた途端に、お父さんが失踪、お母さんは体を崩し寝たきりになったが、普通に生活してきた。そう普通に!(自己暗示気味
 
 家事は全て僕がやっている。学校?そんなもの行っている暇がない。
 
 何時、母がポックリ逝ってしまうか判らない状況だから。
 
 左手でマキを割りつつ、こんなことを呟く僕は変態ですか?そうですね。
 
 そんなことより、最近困ったことになっている。ついにこの辺にも盗賊がくるようになったのだ。
 
 盗賊についての説明は、前に書いたから作者がやらないそうです。あ、すいません。今の裏事情は忘れてください。
 
 それで最近の盗賊たちは家一軒一軒を自分のものにするという、『スタンプ』行為にはまってる様子。
 
 ちなみにスタンプ行為の名前の由来は、支配する際、家にスタンプを施すことから。
 
 そして当然僕の家にもその魔の手が忍び寄っているわけで・・・・・・
 
 「今日こそはこの家貰い受けるぞ!」
 
 「駄目だって言ってるだろ!人のものをとるな!」
 
 剣を構えて襲ってくる盗賊たち。それをあっさりと弾く僕。
 
 「畜生!覚えてろ!」
 
 「お前らはいっつもそれだなぁ。」
 
 最近毎日あいつらはやってくるので、こうして僕が家を守ってるわけです。めんどくせぇ。
 
 その次の日も、そのまた次の日もきっと、奴らは来るでしょう。
 
 
 
 次の日―――
 
 「ここの家にいるもの!出て来い!」
 
 「またきたのか・・・!?」
 
 その日はいつもと違っていた。
 
 いつもは二人くらいの盗賊が剣を持ってやってくるのだが、今日は数え切れないほどの盗賊が槍を持って並んでいる。
 
 「お前は反逆の罪で連行する!」
 
 「な・・・!そんな理不尽があるか!」
 
 「うるさい!この世界は我々盗賊の物だ。何をやろうと勝手だ!」
 
 「くそっ!離せ!」
 
 「昔々あるところに・・・」
 
 「そっちのはなせじゃない!ボケるな!おい!」
 
 
 こうして僕は盗賊たちに捕まってしまうのでありました。
 
 つづく
 
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