■ トップページ  ■ 目次  ■ 一覧 

戦闘武具人間組 作者:糊塗霧 隙羽

第2回   2
3205年 13月49日。平凡な家庭に一人の男の子が生まれた。そう、僕だ。

何の変哲も無い、普通の出産。ただ、一つ違ったのは、生まれた子供の左手が剣だったこと・・・・・。










『戦闘武具人間組 фバトルヒューマンズф』







あの日、少年、即ち僕が生まれて15年。なんと言うことも無く普通に生活してきた。

僕が生まれた途端に、お父さんが失踪、お母さんは体を崩し寝たきりになったが、普通に生活してきた。そう普通に!(自己暗示気味

家事は全て僕がやっている。学校?そんなもの行っている暇がない。

何時、母がポックリ逝ってしまうか判らない状況だから。

左手でマキを割りつつ、こんなことを呟く僕は変態ですか?そうですね。

そんなことより、最近困ったことになっている。ついにこの辺にも盗賊がくるようになったのだ。

盗賊についての説明は、前に書いたから作者がやらないそうです。あ、すいません。今の裏事情は忘れてください。

それで最近の盗賊たちは家一軒一軒を自分のものにするという、『スタンプ』行為にはまってる様子。

ちなみにスタンプ行為の名前の由来は、支配する際、家にスタンプを施すことから。

そして当然僕の家にもその魔の手が忍び寄っているわけで・・・・・・

「今日こそはこの家貰い受けるぞ!」

「駄目だって言ってるだろ!人のものをとるな!」

剣を構えて襲ってくる盗賊たち。それをあっさりと弾く僕。

「畜生!覚えてろ!」

「お前らはいっつもそれだなぁ。」

最近毎日あいつらはやってくるので、こうして僕が家を守ってるわけです。めんどくせぇ。

その次の日も、そのまた次の日もきっと、奴らは来るでしょう。



次の日―――

「ここの家にいるもの!出て来い!」

「またきたのか・・・!?」

その日はいつもと違っていた。

いつもは二人くらいの盗賊が剣を持ってやってくるのだが、今日は数え切れないほどの盗賊が槍を持って並んでいる。

「お前は反逆の罪で連行する!」

「な・・・!そんな理不尽があるか!」

「うるさい!この世界は我々盗賊の物だ。何をやろうと勝手だ!」

「くそっ!離せ!」

「昔々あるところに・・・」

「そっちのはなせじゃない!ボケるな!おい!」


こうして僕は盗賊たちに捕まってしまうのでありました。

つづく

← 前の回  次の回 → ■ 目次

Novel Editor by BS CGI Rental
Novel Collections