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戦闘武具人間組 作者:糊塗霧 隙羽

第10回   10



「ここが最後のバトルヒューマンがいる場所になるのかな・・?」





『戦闘武具人間組 фバトルヒューマンズф』



地図を頼りに何とか次の村へとたどり着いた。

大きな村ではあるが、錆びれていて、人が少ない。

そこらじゅうにある立派な家はずべて空き家だった。

「これで5人、全員揃う訳やなぁ。」

ヤイリが辺りをキョロキョロ見回しつつ言う。

「そう・・・なんだけど・・・。」

「なんや、その返事は。なんか気になる事でもあるんか?」

そう、あるのである。

この地図には、今まで行った場所と現在いる村、

それともう一つ、マーキングされているのである。

バトルヒューマンは5人。なら、この6つめの印は・・・・?

余りに気になったので他の二人にも聞いてみた。

「あー、最終目的地かなんかとちゃう?」

「首領がいる場所・・・てとこでしょ。」

「そうなのかな・・・・。」

「ま、そんなことは気にせずに行こうや。」

肩を叩きつつヤイリがいう。それに便乗してカルマが

「そうよ、それにもっと気になることが・・・」っと、

視線をヤイリがいつも被ってる帽子に移した。

「な・・・なんや?これは、別になんでもないで?」

何か動揺してるので、僕も気になり始めた。

「何か下に隠してるの?」

「ちゃうって!なんもないって!」

「えい!」

「あ!?」

僕が気を引いてる隙にカルマが帽子を奪った。

そして、帽子の下には・・・・


『ツノ』


「これは・・?」

「アクセサリーの類?」

と思って引っ張ってみたが「イタイイタイ!何すんねん!!」

どうやら取れそうも無い。

「って、事は生えてるものなの・・・・?」

「せや。ワシはそういう部族の一人なんや。」

「何で隠してたの?」

「ワシらは人権が認められとらん。せやから、普通の人に見せようとな。」

「へぇー・・・」

てか、部族とか関係ないんだな・・・バトルヒューマンは。

「ちゅーか、お前らツノを撫でるな!気持ち悪いやんけ!」

「えー。」

「ええからやめんかい!!」

そんなこんなで、僕らは次の仲間を目指し、山へと登り始めた・・・









「なーんや、この山は!!歩きにくい、傾斜きつい!その上空気薄い!」

「ちょっとは静かに・・・僕までいらついてくるから。」

「もう疲れたー帰りたいー!」

「カルマ、もうちょい静かにせんかい。」

「それ今僕がいったでしょヤイリ。」

思ってたよりもこの山はきつかった。

てか、森はあるのに何で酸素薄いんですか。

何か不思議だけども、気にしていられないので、

とにかく、目的の場所を目指していった。

そして、ついに到着。多分あの山小屋だろう。

「あそこか!?あそこかい!?」

「うるさいってヤイリ。とりあえず、聞いてみないと・・・。」

そして3人でドアをノックする。

コンコン。

「すんませーん。」

・・・・・・・・・・・返事は無いようだ。

「なんや、聞こえてないんとちゃう?もっと力入れてやるで!」

ゴンゴン!!

「すんませーん!」

・・・・・・・・・やっぱり返事は無い。

「なめとんのかコラ!いてまう度!コラ!」

ガンガンガンガンガンガン!!

「すんまーっ・・・」

「何用で。」

「うわぁあああ!?」

急に背後からのっそりと人が現れた。

どうやら出かけていたご様子。

「えと・・その・・すんません。色々と話が・・・」

相手はかなり大柄の男だ。流石のヤイリもびびってる。

てか、下手に出てると思う。

「・・・・・中で聞こう。入れ。」

「・・・・・・」

「どうした。入れ。とって食ったりしないぞこんな見かけだが。」

その言葉を聞いて僕らは中へ入った。

「本気で食べられると思ったのかお前ら。」


そして手短に用件を話すと、すぐに協力を頼んだ。

「よかろう。」

彼はあまり考えずに「YES」と答えた。

「もう少し考えたほうが・・・・」

と、一応言ったが、「いや、いい。」と返答されてしまい

それ以上何もいえなかった。

こうして全員が揃ったのだが、まだやらなければならないことが。

6っつめの謎の印。ここに何があるのか。

全員満場一致で「多分基地だろう。」というが、僕はあまりそう思わない。

何か、ある気がする・・・・「だから基地だろ。」「違うんだって。」

とにかく、その印がなんなのかを調べるために、僕ら四人はすぐさま

村を立ったのだった・・・。


「ところで、ここは幹部居ないの?」

「それは既に倒した。」

そういえば、すぐに返事をされてすぐに村を立ったので名前すら聞いてない。

僕ってもしかして何でも気が早すぎる?

と、言うわけで聞いてみた。

「そういえば、名前は?」

「スサノオだ。」

「あ、そうすか。」

会話終了。あまり長くは話せない・・・・。

話題がまったく出てこないのだ。

それはともかく、謎の印目指して、少しでも早く進まなければ・・・



つづく

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Novel Editor by BS CGI Rental
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