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きゃっと・メモリー 〜人だった猫の恋〜 作者:糊塗霧 隙羽

第2回   2
迷子の迷子の子猫ちゃん〜♪貴方の前世の故郷は何処ですか?

はぁ・・・・。

あれからさらに5日。『オオイタ』についてはまだ、判ってなかった。

流石にそこまで,ヒョイヒョイと見つかる訳ないとは思ったけども,

ここまで見つからないとは・・・。

前世の記憶を辿る。オオイタ・・・どんな字だっただろう・・・。

ああ、前世の記憶はあるのに,人間の常識とか、文字とか

何で全く思い出せないんだろう。

あれだけ、学校で習っただろう勉学も全く覚えてないし・・・。

オオイタ・・・オオイタ・・・オオイタ・・・ん?

私が今居る国のここは『オオサカ』。

文字で書くと『大阪』。

発音が最初の所一緒だ!!

何でこんな単純な事に気づかなかったんだろう。

オオイタ・・・文字にすると『大?』あともう一文字!

前と同じように、大の文字がある看板の前で鳴きつづければ、

誰かがきっと教えてくれるはず!









・・・・・世の中そんなに甘くなかった。

・・・・・・当然だよね。


そもそも、オオイタなんて書いた看板が見つからないし。

・・・あれ?オオイタの看板見つけて・・・その後・・・どうするんだ?

そもそもオオイタの看板を見つける意味がない事に今気づいた。

5日間の捜索はなんだったんだ。OTL

「にゃーーーーーーーーーん!!!!」

思わず一声叫んじゃいました。意味はないけど・・・やっぱり何か・・・ねぇ。

このやるせなさを胸に、私は一旦、自分の家へと帰ることにした。

野良だろうと家はある。まぁ、ただの土管なんだけどね・・・。

ここ数日、戻ってないけど・・・どうなってるだろうか・・・。

「・・・」

「・・・・・・。」

あれ?何か、占領されてるんですけど。見知らぬ白いオス猫に。

「・・・何?何か用?」※猫同士にしか通じない会話ですが日本語翻訳でお送りしますので、何ら問題ありません。

「そこ、私の家なんだけど。」

「居なかったじゃん。」

「いや、そんな事言われても・・・外寒いし。」

「俺だって寒い。出たくない。」

      ♂
くそっ、この男め・・・なんて勝手なんだ。(自分の事は棚に上げてる

「じゃぁさ、一緒に入る?」

「・・・は?」

何を言うかこのボケは。

「俺は出たくない。んで、あんたはここに入りたい。じゃぁ、一緒に入るしかないじゃん。」

「いや、その・・・・。」

「ここ、広いし、二人(二匹)で入っても大丈夫だろ。一緒の方が温いぜ?」

っていわれてもこの狭い中,何か間違いが起こったらどうするんだと

正直わざと長くして問い詰めてやりたい所だけども

よくよく考えたら私猫だし、あっちも猫だしそんな問題も何も・・・ねぇ?

てか、やられても問題ないかな?猫だから、そんなの普通でしょ。

え、いや、そんな事ないか。何考えてるんだ私。

普通に襲われたら嫌でしょ、猫だろうと。常識的に。

↑の思考は1分の間に私の頭の中を駆け巡りました。

で、結局結論は・・・




「温かいな。」

「・・・そうだね。」

寒かったので結局一緒に入る。(追い出す術もないし。)

あーあー。私には好きな人が居ると言うのに。

浮気だよこれ。浮気。・・・いや、まぁ、寒いし、しょうがないよね?

※現在2月って事でお願いします。

「所でよー。お前さ。」

「ん?」

「ここお前の家なんだろ?だったら何で居なかったのさ。昨日も一昨日も居なかったけど。」

昨日も一昨日もここに居たのかお前。私の家に。勝手に。(落ち着け。

「えーっと、話すと長くなるけど・・・。」

私は、自分の前世の記憶について。と、その記憶の謎を探る為の今までの奮闘を話した。

「ふーん・・・?大変だな。」

「判ってないよね?絶対。」

「うん、全然。」

適当に言うなよお前は。

       ♂
まぁ、別にこの男に何を求めるのも無駄だと思うが。

「よく判んないけどさ,手伝おうか?」

「え?」

予想外な発言だ。

「一人じゃ大変だろ。俺も、出来る限りで手伝ってやるよ。ここ借りたし。」

そう来るとは思わなかったな・・・・・・。家借してよかった。(借してない

「うん・・・じゃぁ、お願い。」

こうして私は、幸運にも協力者を手に入れる事が出来た。

これで、情報が集まるといいなぁと思うけど・・・ん?

「所で,あんた、ここら辺じゃ見ない顔の気がするけど・・・」

「うん、この間引っ越してきた。で、逃げてきた。」

元飼い猫!?しかも、家出中!?

「・・・それで、この辺・・・詳しいの?それとも、何かこの辺に詳しい友達とか・・・」

「うんにゃ、詳しくないし、詳しい友達も居ない。」

・・・・・・役に立たねぇーーー!!

つづく

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Novel Editor by BS CGI Rental
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