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自分RPG 作者:糊塗霧 隙羽

第2回   ゲーム 巻込
こんにちわ。始めまして。

僕は内原 初雪(ウチハラハツユキ)。今日、ケータイを買って貰って

わくわくしながらいじっています。

うちの家はとても厳しいので、ゲームやそれに関連するものは一つも無かったんで
すが、

今日、ケータイを買って貰えました。一ヶ月間頼み込んだ甲斐がありました。

「早速、佐京くん家に遊びに行きましょうかね。」

ケータイ片手に、僕は電話の受話器を取りました。え、ケータイを使え?

無理です。通話は禁じられているのです。ケータイの意味がありません。

早速電話してみましたが、まったく出る気配はありません。

「おかしいですね・・今日は一人でずっと家に居るはずなのに・・・・。」

僕は受話器を置き、自分の部屋に戻りました。

「仕方が無い、一人で遊んでいますかね。」

僕はケータイをまたいじり始めました。少しですが、ミニゲームが入ってます。

「どれ、全部やって見ますかね。」

けれども、全てすぐに飽きてしまいました。

「やっぱり、こういうのは大したゲームは無いですね・・・。」

ふぅ、と僕はその場に寝転がります。

そうすると、ピローン♪と、音楽が、聞こえてきました。

「ん・・・?なんでしょう?メールですかね。」

でも、メールアドレスは誰にもまだ教えていません。

けれども、確かにメールが届いていました。

件名:面白いゲーム

本文:貴方にとっても面白いゲームをご紹介します。

「へぇ。こんなメールが迷惑メールって奴ですかね?あ、まだ続きが。」

本文:0を押してください。そこからゲームは始まります。

「何が起こるって言うんですか。しょうもない。」

と、いいつつも僕はその文章が気になり、0を押してしまいました。

ピッと音が鳴ると、ミニゲーム画面に移動。何か一つ増えています。

「こんな機能もあるんですか。携帯電話は凄い物ですね・・。」

感心しつつ、『面白いゲーム』と表示されたそれを選択してみる。

すると、画面に大きな文字が出てきました。

「なんですか?え・・・っと・・『このゲームを創るのは貴方です』?」

読み終わるのと同時に激しい光、周りが見えないほど光が漏れ始めました。

「な!?何が起こったんですか?!故障!?」

そうして気がつくと、僕が立っていたのは自分の部屋ではなく、広大な土地でした

「ここは・・・?」

その広い土地は今まで見た事がないような景色でした。

とりあえず歩いていくと、小さな町がありました。

「あそこで何かわかるかもしれません・・・聞きに行って見ますか。」

その町の風景もまるで、現代ではないような景色でした。

「あの、すいません・・。」

早速、近くに居たおばさんに話しかけてみると

「あら、見かけない顔ね旅のお方?」

「あ、ええ・・・。」

「ここは、アルトの町よ。ゆっくり見て回ってみてごらん。色々あるから。」

「あ、はいありがとうございます。」

そういうと、すたすたとおばさんは歩いていきます。

「あ、あのちょっと!」

「あら、見かけない顔ね旅のお方?」

「!?」

さっきと全く同じ会話です。

「ここは、アルトの町よ。ゆっくり見て回ってみてごらん。色々あるから。」

「・・・・・。」

その後何度も話しかけてみましたが、このおばさんは

『あら、見かけない顔ね旅のお方?』

『ここは、アルトの町よ。ゆっくり見て回ってみてごらん。色々あるから。』

以外に話してくれませんでした。

まるで、RPGかなにかのように、決められた台詞・・同じ台詞を何度も言うだけです

RPGかなにかのよう・・・・もしかして・・・。僕は閃きました。そうです、

僕はあの時、ゲームの中に引き込まれてしまったようなのです。

一体どうすればいいんでしょう・・・・・・・。


「ハツユキ!」

え、もしかして、その声は・・・。


つづく

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Novel Editor by BS CGI Rental
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