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俺のペットは女の子 作者:きんす

第8回   帰ってきたルイちゃん
    
俺はルイちゃんが出て行ってから夜のバイトが終わるとバイトの時間までルイちゃんを捜して回った。そしてそんな日々のくりかえしが2日続いた。俺は友美ちゃんにもルイちゃんが居なくなったことは言っていなかった。俺はルイちゃんと行ったことのある場所は全て探した。しかしルイちゃんは見つからなかった。俺は探すのをやめて、家に帰って机で泣き崩れていた。
「優斗・・・どうしたの?」
俺は顔を上げて声のする方を見た。机の隣に友美ちゃんが立っていた。
「友美ちゃん・・・なんで・・・ここにいるの?」
俺は泣き顔でそう言った。
「何でって・・・電話しても出ないし・・・心配になって来てみればチャイムを鳴らしても出てこないから扉を開けてみたら鍵が開いてたから入ってきたんだよ。」
そう言われて俺は友美ちゃんに抱きついて泣き出してしまった。
「どっ、どうしたのいきなり・・・」
「ルイちゃんが・・・うぇ・・・出て・・・うぇ・・・行った・・・」
「いつ?」
「・・・月曜日・・・うぇ・・・」
「探したの?」
「うん・・・うぇ・・・今まで・・・うぇ・・・行ったことの・・・うぇ・・・ある場所は・・・うぇ・・・全部・・・うぇ・・・探した・・・うぇ」
俺が泣きながらそう言うと友美ちゃんは俺のことを優しく抱きしめて
「大丈夫だよ。ルイちゃんは必ず帰ってくるから。」
と俺の背中をポンポンと叩きながら言ってきた。
しばらく俺は友美ちゃんに泣きついていた。
「優斗もう泣きやんだ?」
「うん。ありがとう。」
「あたし今日1日居てあげようか?」
「ううん。帰った方がいいよ。メグちゃんが心配するよ。」
「うん。じゃああたし帰るから。」
「ありがとうね。」
「うん。じゃあね。」
そう言って友美ちゃんは帰った。
友美ちゃんが帰った後俺は台所に行った。
(そう言えばルイちゃんが居なくなってから何も食ってなかったから何か食おう・・・)俺はとりあえずパンを焼いてバターを塗って食うことにした。
俺はそれを食い終わって考えた。
(冷蔵庫に何もないんだから買い物に行かなくちゃ・・・・・・それにルイちゃんが帰ってくるかも知れないし)
俺はそう思い買い物に出かけた。
俺はスーパーに入り、ブリと鶏肉と野菜と卵とお菓子を買って店を出た。
ただそれだけの買い物を済ましうちに帰った。
時計を見るともう6時だったので俺は台所に行き夕飯を作り始めた。
俺は1時間かけて結構好きなブリ照りを作ったのだがいつものように2人分を焼いてしまった。
とりあえず自分の分とごはんをテーブルに持っていって食べたのだが俺は余り美味しくは感じなかった。
(ルイちゃんに食べさせながら飯を食うのは大変だったけど・・・でも、一人で食うのは寂しいな・・・・・・今日も一人で寝なきゃいけないんだよな・・・)
俺はこれからもこんな寂しい思いをしなけれなならないかと思うと涙がこぼれた。
そのままバイトに行く時間まで俺は泣いていた。
俺はバイトに行きいつものように客の相手をして、客足が切れたときに店長に
「優斗くん何か悩みがあるんなら相談に乗るよ。」
と言われた。
「実は・・・妹のようにかわいがってたペットが居なくなったんです・・・」
「ふーん。でもその子も優斗くんの事好きだったんでしょ?」
「ええ・・・本人は俺の事を好きだと言ってました。」
「だったら大丈夫だよ。必ずその子は優斗くんのところに戻ってくるよ。」
「はい。」
俺はその後再び客の相手をして5時にバイトを終え店を出た。
家に帰る道を歩いているとビルの隙間からすすり泣きをする声が聞こえた。
俺は声のする方に行ってみた。女の子が座って泣いているのがわかった。俺はもしかしてと思い、
「ルイちゃん?」
と呼びかけるとその子は泣くのをやめて俺の方を向いて
「お兄ちゃん?」
と言ってきたので俺はそのこのところに駆け寄り抱きしめて
「会いたかったよ、ルイちゃん。何処行ってたんだよ。心配したんだから。」
と泣きながら言った。
「お兄ちゃんルイのこといらないって言った・・・」
ルイちゃんがそう言ったので俺がそのまま
「いらないわけないだろ・・・それにいらなかったらこんなことしないよ。」
と言うとルイちゃんは泣き出した。俺はそのままルイちゃんの背中をポンポンと泣きやむまで3分ぐらい叩いていた。ルイちゃんが泣きやんだので俺はルイちゃんを通りに連れだして
「ずいぶん汚れちゃったね。おうち帰ってお風呂はいろうか。」
とルイちゃんに言うと
「うん。」
とルイちゃんが言ったので俺はルイちゃんを抱き上げた。ルイちゃんのパンツが冷たかったので俺はルイちゃんに
「おもらししちゃったの?」
と聞くとルイちゃんは顔を赤くしてうなずいて
「おしっこしたくなってもお兄ちゃんが居なかったからおトイレに行けなくてそれで・・・」
と言ったので俺はルイちゃんの頭を撫でて
「ごめんね、おもらしさせちゃって。気にしなくても良いんだよ」
と言ってあげるとルイちゃんは安心したような顔で
「うん。早くおうち帰ろう。」
と言ってきたので俺は
「そうだね。」
と言って家に向かって歩き始めた。数分後家に着いた。
俺は家に入るなりルイちゃんと一緒に風呂場へ向かった。
風呂場でルイちゃんのボロボロになったワンピースを脱がしてパンツを脱がそうと思ってルイちゃんのパンツを見ると前の部分は全体に黄色いシミが出来ていた。
「ごめんねルイちゃん。こんなにおもらしさせちゃって。」
「ううん。お兄ちゃん悪くない。でもちょっと気持ち悪かったよ。」
「そっか。じゃあ早く脱いじゃおうね。」
俺はそう言っていつものようにルイちゃんのパンツを脱がして風呂に入った。
俺は椅子に座っている、ルイちゃんの腕を石鹸を付けたタオルで洗ってあげているとルイちゃんが俺の顔を見て
「お兄ちゃんルイのこと好き?」
と聞いてきたので俺は
「んっ?俺はルイちゃんのこと大好きだよ。」
と言った。そのままルイちゃんは黙っていたので俺はルイちゃんの腕を洗って、それが終わると背中を洗って、ルイちゃんのお腹を洗っているとルイちゃんは
「さっきお兄ちゃんルイのこと大好きって言ったよね?」
と言ってきた。
「うん、言ったよ。」
「じゃあチュウして。」
俺はそう言われて考えた。
(ルイちゃんは可愛いし好きだけど・・・でもそんなことしても良いのかな・・・)
俺はそう思ったが答えは1秒で出た。そしてその答えを実行した。
俺はルイちゃんの頬に軽くキスをするとルイちゃんに
「これが俺の気持ちだよ。」
といった恋愛マンガのおきまりの台詞ようなキザなことを言った。するとルイちゃんはうれしそうに
「うん。やっぱりルイもお兄ちゃんのこと大好き。」
と言ってきた。
俺はルイちゃんに
「ありがとう。さっ、次は頭洗おうね。」
と言ってルイちゃんの頭を洗い始めた。
ルイちゃんの頭を洗い終わって風呂から出てルイちゃんの体を拭いているとルイちゃんが俺の腕をつかんできたので
「何?」
と聞くと
「ルイおなか空いた。」
と言ってきた。俺は
「そっか。じゃあ着替えたらご飯食べようね。」
と言って再びルイちゃんの体を拭き始めた。ルイちゃんの体を拭き終わるといつものようにパンツをはかせてワンピースを着せた。しかし俺はただそれだけのことが少し安心感を感じた。ルイちゃんをソファーに座らせて俺は台所に行き昨日の夕食の残りのブリ照りを持ってきた。
「おまたせ。これしかないけど・・・」
「ルイお魚大好きだもん。」
「そっか。じゃあ食べようか」
俺はそう言って箸でブリ照りをほぐして取って
「はい、口開けて。」
と言ってルイちゃんにいつものように食べさせてあげた。
「おいしい。もっともっと。」
ルイちゃんがそう言うので俺はご飯を口に入れてあげた。結局ルイちゃんはご飯を5杯も食べてしまい炊飯器の中は空になってしまった。
「ルイちゃん、随分とおなか空いてたんだね。」
「うん。」
ルイちゃんがそう言った後ルイちゃんにお茶を持ってきて、俺は洗い物をした。
洗い物が終わって部屋に戻ってくるとルイちゃんが俺に
「お兄ちゃん、一緒に寝よう。」
と言ってきた。俺はルイちゃんを抱き上げて
「眠いの?」
と聞いた。
「うん。ルイ眠い。」
「じゃあ一緒に寝ようか・・・俺も眠いんだ。」
そう言って俺は和室に行きルイちゃんと一緒に布団に入った。
ルイちゃんはいつものように俺の指をしゃぶり始めてそのまま眠ってしまった。俺もそれからすぐに眠ってしまった。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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