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俺のペットは女の子 作者:きんす

第6回   日曜日なのに熱を出して寝込む

俺はバイトが終わり家に帰った。
うちにはいると昨日のように泣き声は聞こえてこなかった。
俺は部屋に行きルイちゃんの寝顔を見ていた。俺はルイちゃんの隣で一眠りしようと思って布団をめくると掛け布団は濡れていた。俺はまさかと思いかけ布団を全て剥ぎ取った。そのまさかだった。ルイちゃんの寝ている布団には大きなシミが出来ていて、ルイちゃんのパジャマのズボンは濡れていた。
俺は眠っているルイちゃんの足を持ち上げてパジャマのズボンを脱がしてパンツを脱がそうとしていると
「・・・お兄ちゃん?」
とルイちゃんが言ってきた。
「ごめんね。起きちゃったんだ。」
「うん・・・何でルイのパンツ脱がしてるの?」
「何でって・・・ルイちゃんがおねしょしちゃってるから風邪ひかないように着替えさせてあげてるだけだよ。」
「ルイおねしょしちゃったの?」
「うん。だからじっとしてて。」
俺はそう言って完全にルイちゃんのパンツを脱がすとルイちゃんは
「お兄ちゃん・・・抱っこ。」
と泣きそうな顔で手を伸ばして言っので俺はルイちゃんを布団から抱き上げるとルイちゃんは泣き出した。
「お兄ちゃん、ごめんね。ごめんね。」
と泣きながら言ってきたので俺はルイちゃんのことを抱きしめて
「よしよし。泣かなくても良いんだよ。」
と言うとルイちゃんはちょっと泣きやんで
「・・・おしおきしない?」
と言ってきた。
「お仕置きなんかしないよ。それにルイちゃんはまだちっちゃいんだからおねしょしても俺は怒らないよ。」
「ホント?」
「ホントだよ。だからさっさとパンツはこうね。」
「うん。」
ルイちゃんはそう言って俺の肩につかまってきた。
「右足上げてね。」
俺がそう言うとルイちゃんが足を上げたので俺はルイちゃんの右足をパンツの穴に通して「次は左足ね。」
俺がそう言うとルイちゃんは左足を上げたので俺はルイちゃんの右足をパンツの穴に通しパンツを上に上げた。
「よくできたね。偉い偉い。」
と俺が言ってあげるとルイちゃんの恥ずかしそうに赤くしていた顔がちょっとうれしそうにほほえみを浮かべた。
「今日はワンピースじゃなくてスカートにしようか。」
「うん。」
俺はワンピースの方が好きなのだが全部洗濯しているのでスカートを着せるしかなかったのでそう言ったのだがうれしそうに微笑んだ。
その後いつものようにルイちゃんに服を着せると俺はとりあえずルイちゃんのおねしょで濡れた布団をベランダに干して、濡れたズボンとパンツを洗濯機に入れて押入の掛け布団を出して、ソファーに横になった。
(今日は帰ってきても布団で寝れないか・・・・・・はぁ、疲れた)
俺がそう思って寝ようとしているとルイちゃんが俺の所にやってきて
「お兄ちゃん、ルイも一緒に寝て良い?」
と言ってきた。
「んっ?別に良いよ。ただし静かにしててね。」
「うん。」
ルイちゃんがそう言って布団に入ってくると俺はそのまま眠りについた。
俺が目を覚ましたのは11時ぐらいだった。目を覚ました理由は友美ちゃんからの電話だ。
「もしもし、何?」
「あっ、優斗。今から遊びに行って良い?」
「別に良いよ。」
「じゃあ今から行くね。」
そう言って友美ちゃんは電話を切ったが俺はまた眠った。
しばらくして玄関チャイムがなったので俺は起きて玄関に向かって扉を開けた。
「いらっしゃい・・・」
「優斗、あんた顔赤いよ。」
「そう?」
「そうだよ。あんた何考えてんの?」
「別に何も考えてないよ。とりあえず中入って。」
「うん。おじゃましまーす。」
俺はソファーのある部屋に友美ちゃんを連れてきてソファーに座った。
「冷房きいてなくてごめんね。」
俺がそう言うと友美ちゃんはエアコンのリモコンを見て
「あんた何言ってんの?すごい涼しいよ。」
と言ってきた。するとメグちゃんも黙ってうなずいた。
「そう?俺は熱くてしょうがないんだけど・・・ちょっと待ってて何か飲む物持って来るから。」
俺はそう言って立ち上がろうとするとそのまま倒れてしまった。
「優斗大丈夫?」
そう言って友美ちゃんは俺のことを起すと俺のおでこを触ってきた。
「・・・熱い。」
「でしょ。今冷房の温度下げるから。」
「そうじゃなくてあんた熱あるよ。」
「えっ、マジ?」
「うん。ちょっと熱計ってみなよ。」
「わかった。体温計はそこの棚に入ってるから」
俺がそう言うと友美ちゃんは体温計を持ってきた。
俺はそれを脇の下に鋏み2、3分待った。体温計が鳴ったので脇の下から俺は取り出すと友美ちゃんはそれを俺が見る前に俺から奪い取った。
「優斗、これでよく今まで大丈夫だったね・・・」
「何で?」
「凄い熱だよ。疲れたんだね。今日は大人しく寝てて。」
「じゃあルイちゃんの面倒見ててくれる?」
俺はそう言ってソファーに横になった。すると友美ちゃんは
「わかったよ。今お粥でも作ってあげるから待ってて。」
と言って台所に行ってお粥を作り始めた。
俺はしばらく眠っていた。
「起きて優斗。」
友美ちゃんにそう言われて目を覚ました。
「んっ、今何時?」
「1時。それよりお粥できたけど食べる?」
「うん。食べる。ところでルイちゃんは?」
俺がそう言って体を起こすと友美ちゃんは
「ルイちゃんならメグと遊んでて2人で寝ちゃったよ。まってて今お粥持ってくるから。」
と言って台所に行ってお粥を持ってきた。友美ちゃんは俺の横に座りスプーンでお粥をすくって息を吹きかけてさましながら俺に
「はい。アーンして。」
と言ってきた。
「な、何だよいきなり!?俺はメグちゃんじゃないんだから・・・自分で食べれるよ。」「病人はおとなしく言うこと聞いてね。」
「でもさ・・・」
「それに火曜日の仕返し。」
そう言われて俺は諦めて口を開けると友美ちゃんが俺の口にスプーンを入れた。
「おいしい?」
「うん。おいしいよ。」
そんな会話をした後、結局俺は友美ちゃんに全部食べさせてもらった。
俺はその後ソファーに座ったままボーっとしていると友美ちゃんは薬と水を持ってきて
「これ飲んで。」
っと言ってきた。
「これ何の薬?」
「熱冷ましだから効くと思う。これ飲んで寝てて。」
「うん。」
俺はその薬を飲んで再び眠った。




俺が目を覚ましたときにはもう外は暗くなっていた。
「友美ちゃん?今何時?」
「あら、優斗起きちゃったんだ。」
そう言って俺の頭をなでた。
「やめてよ。恥ずかしいな。」
「いいじゃない。メグ達はごはん食べて寝ちゃったし。」
「ところで今何時?」
「んっ、今はね・・・夜の11時。」
「ごめんね。日曜なのにこんなに遅くまで看病してもらって。」
「別に気にしないで。あっ、ベランダに干してあった布団洗って乾かしといたから。」
「うん。ありがとう。」
「熱下がったみたいだね。」
「うん。」
「だからあたしも一緒に寝て良い?」
「何で?」
「優斗が寂しそうだから。」
俺はそう言われてちょっと思い当たる節があった。
「うん。」
そう言って俺は友美ちゃんと一緒に眠った。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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