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俺のペットは女の子 作者:きんす

第4回   優斗の家計簿

金曜日の昼過ぎに俺は机に向かって電卓を叩いていた。
(今週はずいぶんと金を使ったなぁ・・・・・・ルイちゃんの服代を抜いても大分使っているな・・・・)
俺がそう思って居ると、
「お兄ちゃんあそぼーよー。」
と言う子供っぽい愛らしい声が聞こえてきた。声の主は金を使ってる原因であるうちのペット・・・・・・と言うよりも俺の世話のかかる妹、もとい、ルイちゃん。
俺は甘えてくるルイちゃんに
「もうちょっと待っててね。」
と言って家計簿に向かっていた。
(今の状態では食費が2倍かかるから・・・・・・自由に使える金が無くなるどころか赤字になっちゃうしな・・・・・・)
そんなことを考えてるとチュウチュウと何かをしゃぶるような音がした。
(んっ、何だ?)
俺がそう思って音のする方を見るとルイちゃんが俺の左手の親指をしゃぶり始めた。
「ルイちゃん・・・・・・そこまでして遊びたい?」
俺がため息をついてそう言うとルイちゃんはうれしそうに、
「うん。お兄ちゃん遊んで。」
と言ったので俺はルイちゃんを抱き上げて自分の膝の上に乗せて、
「膝の上で指しゃぶってても良いからもうちょっと待っててね。」
と言って俺は再び家計簿を書き始めた。ルイちゃんは納得したらしく、俺の指をしゃぶり始めた。
俺はしばらく家計簿を見ながら、考えた。
(このまま行くと・・・・旅行に行く金が無いな・・・・・・どうしよう・・・・でも昼間はルイちゃんが居るからバイトなんか出来ないしな・・・・・・それに一週間で金が貯まるような稼ぎの良いバイトなんかあるかな・・・・・・)
俺がそんなことを思っているとルイちゃんは俺の指をしゃぶりながら眠ってしまった様なので俺はルイちゃんを抱いてソファーに連れていきソファーに寝かせた。
俺は求人広告の折り込みを見ていた。すると一つの店の広告が目に留まった。
(何!駅前で時給3000円だって!?しかも年齢制限無しでただ皿を運ぶだけだって?・・・・・・これやってみよう。)
俺はそう思い書いてある店の連絡先にかけてみた。・・・・・今日から働けることになった。時間は夜12時から朝5時までと言うバイトだ。
その日の夜・・・・・・夕食を食べ終わってしばらくテレビを見ていたら10時ぐらいになったので俺はルイちゃんをパジャマに着替えさせてあげて、布団を敷いて、ルイちゃんと一緒に布団に入った。
「お兄ちゃん指チュウチュウさせて。」
「いいよ。はい。」
そう言って俺はルイちゃんに指をしゃぶらせてあげた。しばらくしてルイちゃんは昨日と同じように寝てしまった。しばらく添い寝してあげて、完全にルイちゃんが眠ったのを確認して俺は起きて、バイトに出かけた。
バイト場所は駅前のクラブバーだ。
俺は店の人から理由を聞いて、何故こんなに稼ぎが良いか理由が判った。
「ちょっとそこの若い兄ちゃんこっち来なよー」
「はい。ただいま。」
こんな感じで客の相手をしながら働かなければならなくて、それが嫌でみんなやめてしまうからだった。
俺はそんなことも気にせず普通に5時まで働き、うちへ帰った。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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