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伝説のレェンダ 作者:フラボノ

第7回   カンテラ
 エマは激怒した。
「そんな……じゃあ、山頂までの道は塞がっちゃったっていうの?!」
 宿屋『朝焼けの風見鶏亭』、夜も更けようかという頃に帰宅したポタンとクレストをエマは最初温かく迎え入れていた。だが、その詳細を知るにつれ、その表情が変わる。
「せっかく生きて帰ってきたと思ったら、それじゃ意味ないじゃないの!!」
「なんでそんなに怒るんだよ、グレンダルをせっかく倒したってのに〜」
 その剣幕にたじろぎながらも、ポタンは口を尖らせる。
「そ、それは……」
 言葉に詰まるエマ。山頂には両親の形見がある、そう告げるのは彼女にはとても気恥ずかしい事だった。
「さ、山頂まで行けなきゃ観光客も寄り付かないでしょ!!」
「なるほど」
 顔を見合わせるポタンとクレスト。クレストはポンと手を打つ。
「なに、しばらくの辛抱ですよ。王様がすぐ土砂を取り除―――」
「こんな辺鄙なところにわざわざ兵隊が来るわけないじゃないの!」
 エマの言葉は口からでたでまかせだったが、同時に的を射た答えでもあった。
「く、そうで、しょうね……最近は軍事に力を入れていて、近くまた、戦が起こるかという噂ですし……」
「そーなの?」
 しかめ面のクレストへ、ぽかーんと口をあけて尋ねるポタン。
「そ、そうよ! あんたもうちょっと世間を勉強しなさいな!!」
 顔を真っ赤にしてまくし立てるエマ。ポタンは思わず耳を塞いでしゅんとする。
 これにはエマも良心を刺激されたらしい。そそくさとエプロンをつけはじめた。
「あんたらの次の仕事が決まったわ。土砂を取り除くお仕事よ」
「やれやれ……了解ですよ」
 お手上げのポーズを取るクレスト。
「それじゃ、明日からしっかりと土砂除去作業が出来るよう、美味しい料理を作ってあげようじゃないの。座って待ってなさいな!」
 厨房へと入っていくエマを訝しげに見守るポタン。彼女の料理の腕は決して、いや積極的に上手くは無い。
「……さて、どういう事だろうか」
 ポタンとは違った意味で訝しげな表情で、クレストは木椅子にそっと座り込む。
「? どういう事って、どういう事?」
 同じく椅子に座りながら、鸚鵡返しに尋ねるポタン。椅子が軋む音が響く。
「いや、そもそも戦が起こるなんて噂はないんだ」
「あ、やっぱり? 一応王都暮らしの俺が知らないなんておかしいと思った……ってことは嘘ついたの?」
「うん。あいつがそう簡単に戦端開くとも思えないし……そんな噂が流れる事も無いはずだ」
 小指で耳の穴をほじるクレスト。小指をみつめ、ふっと息を吹きかける。
「どうも、なんか裏がありそうだ」
 そこへ響くベルの音。二人が入り口へ視線を向けると、数人の町人がドアを開けて宿へ入って来ていた。
「こんばんは! エマちゃん、グレンダルがいなくなったって本当かい!?」
「本当だよーっ、そこの冒険者ご一行様が倒してくれたんだとさ、土砂崩れで!」
 厨房から響くエマの声、それを聞いた町人達は抱き合って喜び始めた。
「や、やった! これでこの町も救われる!!」
「エマちゃん、討伐祝いにビール一杯ちょうだいよ!」
 ある者はクレストに握手を求め、またあるものは祝杯をあげ、美味そうにぬるいビールを飲み干していく。
 グレンダル撃破の報は既に狭い町中に広がっていた。町唯一の宿屋に押し寄せる町人達。
 瞬く間に宿屋は宴会場と化す、必然、エマの仕事は増える。
「クレスト! ちょっと料理運ぶの手伝って頂戴! あと、作るのも!」
「ええっ、作る方もですか?」
 エマに怒鳴られて自らを指差すクレスト。エマは料理出来るんでしょ、とクレストを引っ張っていく。
「ありゃりゃ、クレストも大変だねえ」
 そんなクレストを、ポタンは生野菜のサラダを頬張りながら見送っている。さすがのエマでもサラダでは失敗しないらしい。
 ポタンがサラダをたいらげ、山芋ととろろのサラダに手をつけようとした時のこと。
「こちら、よろしいですかな」
 ふと、ポタンは声をかけられた。猫背の老人が椅子を持ち、テーブルの横に立っていた。
「え、う、うん。良いけど……」
 どっこらしょ、と漏らして椅子に腰掛ける猫背の老人。皺だらけの自らの顔に手を宛てる。
「ポタン殿とクレスト殿、とおっしゃったかな? お二方がグレンダルを成敗したとお聞きしました。いやはや、長生きはするものです」
「い、いやあ、それほどでも、えへへ……」
 照れるポタン、首の後ろをぽりぽりと掻く。
「俺だけじゃなくて、クレストの頭脳プレーのおかげなんだよ。土砂崩れで倒すなんてさ」
 ポタンの言葉に、老人はふむと一言頷いた。
「その若さで他人を立てる事を知っている……ポタン殿は真っ直ぐに育てられたのですな」
 褒められて、更にポタンは赤くなる。両手の人差し指を額の上にくっつけた。
「いやいや、かーちゃんとか鬼だから! そうだなあ、ちょうどさっきのエマみたいに」
「リアンスの嬢ちゃんが……そうか、仲が良いんじゃな」
 その言葉に、ポタンの赤面はピークに達した。激しく頭を左右に振る。
「い、いやいやいやいや!! あいつ乱暴だし、すぐキレるし、なんかグレンダル倒したのに怒るんだぜ! 道塞いだくらいでさ」
 老人は何か言おうとしたが、口をつぐんだ。それを言うのは、無粋だと思ったのだ。代わりに出てきたのは次のような言葉だった。
「道を塞いだ……それは、許してやってくれんかの。山頂にはあの子の両親の形見が放置されとるのです」
「えっ……」
 ポタンの動きが止まる。
「あの子の母親は、山菜を取りにガメリア山へ登り、グレンダルに殺されました。それがグレンダルがこのガメリア山で初めて発見された瞬間だったのです」
 ポタンの背中に冷たい汗が走る。両親がいない、自らの境遇と同じエマの事を考えるポタンには、老人の言葉は耳に届いていなかった。
「それを知り、せめて亡骸だけでもと捜索隊を作って山へ向かった父親も……グレンダルは光モノが好きですからの……恐らくあの子の母親の指輪はきゃつの巣にあるでしょう。あの子はその指輪を欲しがったのですよ」
「……………」
「はい、料理が出来ましたよ。私特製の料理なので味は保障しますよ」
 二人の沈黙を遮ったのはクレストの明るい声だった。鍋つかみで湯気の立ったチキンとトマトのドリアを持っている。
「余計な事は言わないの!」
 エマがどん、とエール酒をテーブルに置く。勿論クレストのみでポタンの分はない。ポタンはそのセリフに驚いたようにエマを見て、顔を背ける。
「あれ、町長も来てたの? はい、どうぞ。サービスよ」
 ポタンの視線に気づかぬまま、エマは老人へ持っていたエール酒を置く。
「あー、俺の分!」
「うっさいな、わかってるよ! もうちょっとお待ちな!」
 外野の客に声をかけられ、いそいそと厨房へ戻っていくエマ。
 ポタンはそんなエマの後姿をじっと見守っていた。

 夜の帳が降りた頃。外はしとどに雨が降りはじめている。
「zzz………」
 寝息を立てるクレストの隣のベッド、ポタンはゆっくりと身を起き上がらせた。
 寝巻きを脱ぐ。その下には動きやすい普段着を着ている。
「くそ……こういうときにデブはつらいよな」
 小声で愚痴りながら、ゆっくりとベッドから出るポタン。
 体重が床板に掛かり軋みをあげるが、雨がその物音を打ち消してくれた。
(「あ〜、風邪ひいちゃうだろうなぁ。風邪ひいたら、痩せるからいいけどさ」)
 音を立てないように、細心の注意を払いながら部屋の扉をあけるポタン。
 入り口から首だけを出して素早く左右を確認、誰もいない事を確認すると素早く廊下へ出る。
(「エマの形見を、取り返さなきゃ!」)
 そのまま宿の裏口の施錠をはずし、外にでる。
 雨脚は幸いながらにして弱い。ポタンは腰にぶらさげたランタンに火を入れた。
 闇夜に浮かぶ橙色。雨が入らないように、念入りに蓋をする。
「よし……行くぞ!」
 ポタンは口に出して呟く。それは、自らを奮い立たせる為だ。
 両親がいないエマ、それはポタンの境遇と似ていた。
「俺も寂しい思いをしたから……エマに、両親の指輪を届けてあげたいんだ!」
 しばらくして土砂崩れで塞がった山道へとたどり着く。
 腰のランタンに照らされて黄土色の土砂が露になった。
 足や手をかけるとっかかりはある、ポタンは口を真一文字に引き締めて土砂の山を登り始めた。
 脳裏に浮かぶのは、エマの顔だ。
 眉を吊り上げ、頬を膨らませているエマ、バンダナを解いて、肩口までの紫色の髪を下ろしたエマ、そして困ったような、はにかんだ笑顔を見せるエマ―――。
(「俺は、一度もエマが本気で笑ったところを見ていない!」)
 歯を食いしばり、土砂を這い上がるポタン。雨で足を滑らせる。
「―――っ!?」
 斜めの土砂の坂を舐めるようにずり落ちていくポタン。必死に宙に手を伸ばす。
 何か長いものが右手に触れた、ポタンは必死の思いでそれを掴む。土砂の中から生えた樹木の枝だった。
「はあっ、はあっ……」
 ポタンは下を見る。一面に広がるのは漆黒の闇だ、その下は山道なのか、それとも地の枷より放たれた空か。
「死んでたまるか……エマの笑顔を見たいんだっ!」
 ポタンを突き動かしている感情は、共感でしかない。愛情や友情では語りつくせない、純粋な気持ちだった。
 蝸牛が這うように、ずりずりと、少しずつ土砂を登っていく。指先の爪は、入り込んだ土と切った血とで赤黒くなっている。
「あと……ちょっとだ……!」
 何度目かの、自らを鼓舞する台詞。手をかける隙間がないときは、魔法で自らの手に鋭い刃を作りだし、その刃で隙間を切り開く。
 そして、ついに手を伸ばした先に、何も無くなった。土砂の山の山頂についたのだ!
 目を瞑り、耳を済ませるポタン。
「………こっちだ!」
 風の音の反響具合を聞き分け、意を決して滑り降りる。
 途中、岩壁に左足をぶつけたが、それは行く先に地面がある証拠だった。尻から地面に着陸するポタン。
「や、やった……?」
 ランタンを腰からはずし、掲げる。その先は、見たことが無い道だった。
 足を踏み外さないよう、左手を岩壁につけながら進むポタン。ほどなくして、山頂にたどり着いた。
 暗闇でよくわからないが、巨大なテーブルのような物が眼前に広がっている。それはグレンダルの巣に相違なかった。
 ランタンを近づけてみると、テーブル状の巣は藁や木の枝などで出来ているようだ。
「ここからちっぽけな指輪を探すのか……はぁ、難儀だなあ」
 ため息をつきながらも、ポタンは軽く笑みを浮かべていた。
「別に頼まれた訳でもないのに、俺は何をやってるんだろうな。俺は馬鹿だからなあ……」
 まんざらでもない、とでも言いたげに、ポタンは巣へとよじ登る。
「うわ、なんだこれ……槍じゃんか、危ないなぁ」
「あ、このでっかい卵は……グレンダルの卵? あいつメスだったのか……ということはオスもいるのか?」
 時折ぶつぶつと独り言を呟きながら、ポタンは指輪探しを続けていく。
 いつしか雨は止み、日が昇り始めていた。
「……これ、かな?」
 巣の奥に突っ込んだ手を引っ張り出すポタン。その手には、ひとつの指輪が握られていた。
「まあ、エマに確認して違ったらまた取ってくればいいか」
 一人納得したポタンは、夜が明け始めていた事に気づく。
 白い光が、ポタンの頭に降り注いでいる。
「やば、早く戻らなきゃ―――」
 ポタンは山頂から山道を見下ろす。土砂崩れの山が目に入ってきた。
「なーんだ……意外とちっちゃいな」
 全長5メートルのグレンダルが埋まっているのだから、それなりに大きい土砂の山のはずなのだが、少なくともポタンにはその山が小さく見えた。

「アンタ……どうしたの? そのカッコ?」
 朝早く起き、宿前の掃除をこなしていたエマは、土まみれのうえに怪我まみれの姿で宿へと戻ってきたポタンを見て目を丸くした。
「やあエマ、おはよう。早起きなんだな」
「お、おはよう……そりゃ、今から仕事しないと一日が終わらないからね」
 暢気な受け答えが終わると、ポタンは腰袋からひとつの指輪を取り出して見せた。
「んでさ、エマの両親の形見って、コレ?」
「えっ……」
 差し出されたポタンの手から、ひったくるように指輪を奪い取るエマ。指輪の頭頂部には大きなオニキスをあしらい、裏に『R』という文字が刻まれている。
「このオニキス、リアンスの『R』……間違いない、母さんの指輪だわ!」
「へへっ、そりゃ、よか、った……」
 言い終えると同時に、手を差し出した姿勢のままポタンの両膝が石階段についた。エマの言葉にそれまで張り詰めていた糸が切れてしまったのだ。
「ちょ、ポタン!?」
「わりぃ、ちょっと……疲れた」
 駆け寄るエマに、ポタンは首を上げて笑いかける。
「大丈夫!? 休まないと……」
 エマの声が聞こえていないのか、ポタンは続ける。
「俺、戦災孤児でさ……両親いないらしいんだ。形見もなくて、親の顔も知らない……」
「………ポタン?」
「拾われて、お袋は出来たけど……やっぱり寂しいんだ。エマには、そんな気持ちを味わって欲しく……ないから」
「………馬鹿、土砂を崩してから取りにいけばよかったのに」
 エマの声は震えていた。
「一日もはやく……渡したかった」
 うめくようなポタンの声。差し出されたままのポタンの手を、両手で掴む。
 冷たい、傷だらけ、泥だらけのポタンの手に、数滴の水が落ちた。
「馬鹿………けど、ありがとう、ありがとう…………」
 ポタンの手を両手で掴みながら、エマは声を上げて泣いた。

「……ん」
 ポタンが意識を取り戻した時、外は明るくなっていた。
「ポタン! 意識が戻ったの!?」
 首を突き出して身を乗り出すエマが視界に入る。ベッドの横、椅子に座ったクレストの姿もあった。
「あれ、俺……確か指輪を取りに行って……それから」
「ポタン、貴方は疲労と風邪で丸一日寝てたんですよ」
「本当に、心配したんだから、この馬鹿!」
 ポタンの頬をつねるエマ。その目は赤く腫れていた。
「なんだエマ……まだ泣いてたのか。指輪が手に入ったんだからさ、少しは笑ってくれよ……」
「―――ばっ! わ、わかってるわよ」
 真っ赤になって顔をポタンの視線から隠すようにするエマ。
 不思議そうに首をかしげるポタンへ、クレストが耳打ちしてみせた。
「彼女が泣いていたのは、親御さんの事ではありませんよ。ポタンを寝ずに看病―――ぐはっ!」
「アンタは黙るっ!」
 クレストの頭上にエマのゲンコツが落ちた。
「ははは、元気、戻ったみたいだな」
 ノー天気なポタンに、エマは応えてみせた。
「―――うんっ!」
 とびっきりの笑顔で。

「すみませんね、野営道具まで都合してもらっちゃって」
 翌日、すっかり体力も回復したポタンとクレストは、レェンダ探しの旅を再開する事にした。
「いいのよ、母さんの形見の指輪を売ればその野営道具100個以上買えるもの」
 クレストの感謝の言葉に手を振って返すエマ。エマはポタンの顔へと視線を移す事がない。
「あの指輪……売っちまうのか?」
「うん……やっぱり町が必要なお金にしたいから……それに、2日も一緒だったからね」
 エマは自らの人差し指にはまったオパールの指輪を軽く撫でた。
「でも、それじゃエマが―――」
「父さんの形見もあるし」
「………え?」
 声高に主張しようとしたポタンは、エマの言葉に声を失った。
「グレンダルの巣で槍を見なかった? 父さんがグレンダルを退治しに行く時に持ってた槍なんだけど」
「…………あった、な」
「ほら、それがあれが私は十分だもの!」
「………マジ、かよ」
 がっくりと首を下に向け、肩を落とすポタン。ポタンは自分の思いが凄く台無しにされた気分がした。
「ほーら、そんながっかりしないの!」
 ポタンは、くいっとエマの白い指で顎を上向きにさせられる。
「うむっ?」
 次の瞬間、柔らかな感触がポタンの唇に触れた。
 触れるだけのキス、エマは弾けるように後ろに飛び跳ねる。
「これはお礼。私の、ファーストなんだからね、大事にしなさいよ!」
 両の手を後ろに組み、真っ赤な顔でにっこり笑うエマ。ポタンも同じく頬を朱色に染めている。
「あれ、ファーストはこの前に捧げちゃいませんでした、へぶぅ!?」
 茶化すように言いかけたクレストの頬へ、指輪をつけたままのエマのパンチがヒットした。
「あ、あんな不恰好なのをファーストとは認めないの! これが初めてなんだから!」
「ごめんなさい……それじゃ、行きましょうか、ポタン。名残惜しいかも知れませんけど」
「べ、別に名残惜しくなんかないって!」
 チラチラとエマを見やるポタンも、ようやく荷物を肩にかけた。
「そういえばさ……アンタら、どうして旅してんの?」
「レェンダって食材を探して、食べるためだよ」
 ポタンの言葉に、へーと腕組みして答えるエマ。
「レェンダってランドトータスの背中に生える苔っていう、伝説の食材よね……ま、見つけたらウチに持ってきなさいよ。グレンダルの卵焼きと一緒にご馳走したげるから」
「……クレスト、そん時は調理お願いね」
「もう、ポタンったら。ちゃんと料理も修業しとくわよ」
 赤くなった耳をぽりぽり掻きながら、エマはオレンジのバンダナを解いた。
「ついでだから、これもあげるわ」
 するするとポタンの腕にバンダナが巻かれていく。
「……おう、大切にするな!」
 にっこり笑って、宿屋から旅立っていくポタンとクレスト。
「母さんは、客人を親友を思えって言ってたけど……」
 徐々に小さくなっていく二人を見送りながら、エマは呟いた。
「こんなに辛いのなら、私には出来ないかも、ね」
 バンダナの跡がついた紫色の髪が、風に揺れた。

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Novel Editor by BS CGI Rental
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