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F I N A L  F A N T A S Y  ] 作者:FLAIR

第9回   ミヘン・セッションヘ・・・ 《T》
<ミヘン街道・南端>

<階段を駆け上がる>

【ティーダ】
「んっんっんっんっんっんっんっ

<ティーダ、伸びをする>

【ティーダ】
「ふー んー

 

【老人】
「ミヘン様の像ですわ
「800年前 後に討伐隊に発展する組織を作った方ですな
「ミヘン様の組織は数年でスピラ中に広がっていったのですが……
「エボンの老師たちは 寺院への反乱組織ではないかと疑いましてな
「その申し開きのために ミヘン様が進んだのが この街道なのですわ
「ミヘン様は老師たちに堂々主張し 結果 組織は寺院公認となったのです
「さらに寺院は組織に討伐隊の名を贈り 依頼 討伐隊はエボンの名のもと……
「あとは ごぞんじの通りですな
「街道とはいえ 魔物は少なくないですぞ お気をつけてくだされ

 

<戦闘:ラルド>

ティーダ
「ヘッ! ニブそうなヤツ!

アーロン
「その分しぶとい おまえは手を出すな

ティーダ
「なめんなよ こんなの一撃だっ!

<ティーダ、攻撃する>

ティーダ
「かってー!?

<アーロンが攻撃し、ラルドを撃破>

ワッカ
「やっぱ アーロンさんはすっげえぜ!

ティーダ
「ちぇっ 腕自慢かよ

<戦闘終了>

 

【若者】
「おっ! ガードさんか  こいつで召喚士様を守ってくれよ

<ティーダ、『スティンガー』をもらう>

 

【少女】
「よかったら これ使ってね ガードさん

<ティーダ、『毒消し』を2個もらう>

 

【メイチェン】
「あの残骸がなんだかごぞんじですな?

ティーダ
「……昔の都市?

【メイチェン】
「そう いにしえの都市の残骸
「こいつらを見るたびに あたしは『シン』の大いなる力を実感するのです
「それにくらべると人間なんぞ 虫ケラ同然ですわ

ユウナ
「けれども『シン』を倒せるのも人間だけだと思います

【メイチェン】
「よいお答えです 安心しましたぞ 召喚士様
「失礼 申しおくれました あたしはメイチェンというものです
「スピラの歴史や……そうですな 真実の姿を知ろうと旅をしております
「研究のために 各地を旅しとるんですが いや 痛ましいものですわ
「どこでも 人々の笑顔はいつわりの笑顔 『シン』の名を聞けばサっと消える
「民の笑顔を本物に 召喚士様 たのみますぞ

ユウナ
「はい

 

<すると、チョコボに乗った3人がやって来る>

【ルチル】
「召喚士様ご一行ですね?

ユウナ
「はい ユウナと申します

【ルチル】
「ジョゼ討伐隊チョコボ騎兵隊所属のルチルです

【エルマ】
「同じくエルマです 街道の警備をまかされております

ルチル
「このあたりには チョコボをねらう大型の魔物が出没します
「チョコボご利用の際は くれぐれもお気をつけください

ユウナ
「わかりました ご忠告 感謝します

ルチル
「では われわれは任務がありますのでこれで

エルマ
「旅のご無事をお祈りいたします

<3人、去る>

ティーダ
「大型の魔物かあ……
「退治してやろっか?

アーロン
「なぜだ?

ティーダ
「みんな困ってんだろ?

アーロン
「みんな困っている……か
「フフ フフフ……

ティーダ
「なーんスか

アーロン
「ジェクトもよく同じことを言っていた

【ティーダ】
「あ

アーロン
「おかげで 俺とブラスカはいつもめんどうに まきこまれてな

 

【男】
「なんかデッカイ作戦がおっぱじまるんだってよ

 

【召喚士らしき女性】
「ほう 召喚士様ご一行か

ユウナ
「あなたも召喚士ですね?

【ベルゲミーネ】
「ベルゲミーネだ おまえは?

ユウナ
「ユウナと申します

ベルゲミーネ
「ああ 噂は聞いている  大召喚士の娘だな
「とはいえ 見たところまだ駆け出しのようだが

ユウナ
「ええ まあ……

ベルゲミーネ
「なら 修行に協力してやろうか?

【ユウナ】
「え?

ベルゲミーネ
「おまえの召喚獣と私の召喚獣で ひとつ腕比べといこう
「一対一の勝負ということさ
「なに 手加減はする  さ どうする?

<選択肢:「たたかう」or「やめとく」→「たたかう」を選択>

ユウナ
「やってみます

ベルゲミーネ
「よろしい  では 始める前に……
「おまえの召喚獣は いやされた  遠慮はいらない……来なさい

<戦闘:(ベルゲミーネの召喚獣)>

<ベルゲミーネ、イフリートを召喚>

ベルゲミーネ
「召喚獣とどれだけ心を通じ合わせたか 見せてもらおう

<ユウナの召喚獣、やられる>

ベルゲミーネ
「未熟だな

<戦闘終了>

ベルゲミーネ
「まだ修行が足らんな
「だが よくがんばった

<『旅人の腕輪』をもらう>

ベルゲミーネ
「おまえは筋がいい
「たゆまず修行をすれば 『シン』をやれるかもな

ユウナ
「はい!
「でも わたしより先に あなたが倒してしまいそうですが……

ベルゲミーネ
「私には無理だ

【ユウナ】
「え?

ベルゲミーネ
「いや…… 無理だった と言うべきかな

ユウナ
「じゃあ……

ベルゲミーネ
「ではな ユウナ いずれまた会おう

<ベルゲミーネ、去る>

 

<南部>

【母親】
「召喚士さま!

【少女】
「ショーカンシさまなの?

ユウナ
「うん ユウナっていうの

【ヒクリ】
「ヒクリ

ユウナ
「こんにちは ヒクリ

ヒクリ
「ユウナさま ナギセツ つくってくれる?

ユウナ
「はーい 楽しみ待っててね

ヒクリ
「やった〜!

【母親】
「ユウナさまのナギ節 楽しみに待たせていただきますね

ユウナ
「はい がんばります

【母親】
「ガードの皆様もご苦労さまです

<ヒクリとその母親、手を振って帰る>

ティーダ
「ナギセツって なに?

ルールー
「ナギ節は『シン』がいない期間のこと
「召喚士が『シン』を倒してから 次の『シン』が現れるまでの期間よ

【ティーダ】
「あ〜?

ユウナ
「『シン』は……生まれ変わるの

ティーダ
「そーかあ!
「ヘンだと思ってたんだよな
「ユウナのオヤジさんが10年前に『シン』を倒したんだろ?
「それなのに まだ『シン』がいるのはどういうわけだ? ってさ
「でもさ……『シン』が生まれ変わるのを知ってて……

ユウナ
「それでも『シン』を倒すのは無駄……なんて 言わないでね

 

たとえどんなに短くても……

 

『シン』におびえることなく

安心して眠れる日々……

 

なにものにも代えられない

大切な時間を生み出すこと……

 

それを無駄になんて

言わないで……

 

あの時のユウナの言葉

よくおぼえてるよ

 

 

【討伐隊員A】
「魔物の炎を防ぐ道具です  召喚士様 使ってください!

<ティーダ、『炎神の指輪』をもらう>

 

<中央部>

【討伐隊員B】
「作戦前の景気づけだ! ほらよ もってきな!

<ティーダ、『Lv.1キースフィア』をもらう>

 

【討伐隊員C】
「作戦前に買いすぎてしまって…… よかったら 使ってください

<ティーダ、『毒消し』を4個もらう>

 

【討伐隊員D】
「備えあれば……だ これで準備を整えるといい

<ティーダ、600ギルをもらう>

 

【討伐隊員E】
「魔物が多いから気をつけて  ほら 危なくなったら使いなよ

<ティーダ、『ハイポーション』をもらう>

 

ガッタ
「おう 試合見たぞ! オレ 感動しちゃったよ!

ルッツ
「よかったな ワッカ

<すると、チョコボ騎兵隊が来る>

エルマ
「なにサボってるんですか?

ガッタ
「それは……えーっと 召喚士様のご一行が……

ルチル
「余裕があるのは結構だが 作戦準備は一刻を争う
「わかるな?

ルッツ
「はっ! 申し訳ありません!

ルチル
「よろしくたのむ

<チョコボ騎兵隊、去る>

ルッツ
「な 素直に頭を下げといた方がうまく行くんだよ

ガッタ
「なるほど……

【ユウナ】
「ふっ ふふふ……

ルッツ
「ユウナちゃん
「俺たちは寺院から波紋されたけど……
「いつでも あんたのことは応援してる  それは変わらないからな

ユウナ
「ありがとう ルッツさん ガッタくん
「でも もし できることなら このままビサイドへ帰って……

ガッタ
「行きましょう 先輩!

 

【討伐隊員F】
「『シン』を倒せば文句ないだろ!

【エボン巡回僧の女性】
「しかし エボンの教えでは……

【討伐隊員F】
「しつこいなあ!

【エボン巡回僧の女性】
「しつこい……ですか……

<討伐隊員、去る>

ユウナ
「どうかされましたか?

【エボン巡回僧の女性】
「召喚士様……ですか?

ユウナ
「はい ユウナといいます

【シェリンダ】
「お会いできて光栄です
「わたしはシェリンダと申します 巡回僧をつとめております

ワッカ
「モメてたのは 例の討伐隊の作戦のことか?

ティーダ
「ルッツとガッタが言ってた大作戦のことか?

シェリンダ
「機械を使うと聞いて なんとか止めたいと思いまして……

ティーダ
「へ? なんで?

ルールー
「彼らは寺院が禁止している機械を使おうとしているらしいのよ

ワッカ
「まずいッスよねえ?

アーロン
「使えるものは なんでも使えばいい
「『シン』を倒せるとは思えないが

シェリンダ
「倒せる倒せないの問題ではないのです
「教えに反することが問題なのです

ワッカ
「そ そうだよな

シェリンダ
「でも 討伐隊のみなさんは まったく話を聞いてくれません
「わたしが僧として 未熟だからですね……

ユウナ
「がんばりましょうねっ!
「わたしも駆け出しの召喚士で まだまだ未熟者です
「でも 自分のことを未熟だと言ってしまったら……
「なんだか言いわけみたいだと思いませんか?

シェリンダ
「そうですね! わたし もっとしっかりしないと!
「ありがとうございます ユウナ様
「わたし なんだか うまくやれそうな気がしてきました
「巡回僧の おつとめがんばって いつか寺院付きの僧になりますね

 

<旅行公司前>

アーロン
「ここで休んでいく

ワッカ
「でも これ アルベド人の店っすよ

アーロン
「なにか問題でもあるのか?

ワッカ
「アルベドは教えに従わないし それに ほら ルカでは……
「あいつユウナをさらったんですよ

アーロン
「ガードがだらしないからだな

【ワッカ】
「げっ!

ユウナ
「アーロンさんは ワッカさんの体調を気にして……

ワッカ
「オレはだいじょうぶだ〜!

アーロン
「俺が疲れたんだ

<一行、しぶしぶアーロンに従う>

 

 

<そして…>

<旅行公司>

ティーダ
「眠れるかっつーの

 

ルールー
「こんなにゆっくりできるのは 最後かもしれないからね

 

シェリンダ
「アルベド人経営の店と聞いていますが……
「どうやら教えに反するものは置いていないようで安心しました。

 

<ティーダ、旅行公司を出ると、綺麗な夕陽に目を奪われる>

ティーダ
「ほ〜 すっげぇー

 

キーリカで見たのとは ぜんぜん違っていた

静かで優しい夕陽だった

 

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Novel Editor