<ジョゼ寺院・寺院前広場>
ドナ 「あら あなたたち
ティーダ 「旅 やめてないのか
ドナ 「そうね まあ 目的地は変わったけど
【ティーダ】 「ええ?
ドナ 「ザナルカンドじゃなくて バルテロの田舎 「『シン』との戦いから逃げて ふたりで暮らすってわけ 「こわく……なったのよ
ティーダ 「気にしなくっていいって 「もうすぐオレたちが なんとかすっからさ
ドナ 「あ…… じゃあ 究極召喚を!?
ティーダ 「そんなじゃなくて 誰も死なない作戦だ
ドナ 「よくわからないけど…… 期待してるわ
ティーダ 「応援 たのむッス
ドナ 「がんばってちょうだい 行きましょ バルテロ
<グレード=ブリッジ>
【兵士】 「反逆者ユウナ!
ワッカ 「ちっ! めんどうなことになりそうだぜ!
【兵士】 「よくも おめおめと姿を見せたな! エボンの名のもと成敗してやる!
ティーダ 「ふ〜ん 「だってさ どうする
リュック 「売られたケンカは買うよ〜
【兵士】 「突撃準備!
<すると>
シェリンダ 「待ちなさ〜い!
<シェリンダが駆け付ける>
【兵士】 「監督官殿……?
シェリンダ 「あなたたち ユウナ様になんてことするんですか! 「ユウナ様が反逆者だと言うのは アルベド族が流したデマです
リュック 「なにそれ!
シェリンダ 「マイカ様がおっしゃいました
【兵士】 「では 自分たちはどうすれば?
リュック 「さがってなさい!
シェリンダ 「そうしなさい
<兵士たち、しぶしぶ去る>
リュック 「さっきの話 どういうことさ〜!
シェリンダ 「あの 本当は わたしにもよくわからないんです 「寺院全体が どたばた混乱していて…… 「わたしも 昨日突然呼ばれて 門衛の監督を命じられたんです
アーロン 「フン 人手不足のようだな
シェリンダ 「はい はっきり言って 寺院はかなり混乱してます 「もう ひどいんです! 「僧たちが みんなで責任を押しつけあってるんですよ 「ああもう エボンはどうなってしまうのでしょう…… 「でも! 「他の人があわてているなら わたしがしっかりしないと ですよね! 「ユウナ様も がんばってらっしゃるんです わたしだって 弱音は吐けません
ティーダ 「それよっかさ マイカ総老師に会いたいんだけど……できる?
シェリンダ 「は はい! だいじょうぶだと思います 「裁判の間でお待ちくださ〜い!
<シェリンダ、去る>
リュック 「あ ちょっと待て〜! アルベドの流したデマってナニさ〜!
アーロン 「気にするな 「マイカも ユウナにたよるしかないのだ
リュック 「は〜……そゆことか
ルールー 「虫がいいにもほどがあるわね
ティーダ 「んじゃ 説教してやるッスよ
ユウナ 「うん 行こう
<裁判の間>
マイカ 「今さら なにを知ろうというのだ 早く『シン』を倒せばよかろう 「ユウナレスカにまみえ 究極召喚を得たのであろう
ティーダ 「ユウナレスカに 会ったけどさ
ユウナ 「うっ…… …… 「わたしたちで倒しました
マイカ 「なんと!?
アーロン 「もはや召喚士とガードが究極召喚の犠牲になることはない
マイカ 「1000年の理を消し去ったというのか 「このたわけ者どもが! なにをしたか わかっておるのか 「『シン』を鎮める ただひとつの方法であったものを……
ティーダ 「ただひとつなんて決めつけんなよ 新しい方法 考えてる
マイカ 「な…… 「そのような方法などありはせぬわ!
アーロン 「尻尾を巻いて異界に逃げるか
マイカ 「スピラの救いは失われた もはや破滅は まぬがれえぬ 「エボン=ジュがつくりあげた死の螺旋に落ちゆくのみよ 「わしは スピラの終焉を見とうない……
ユウナ 「終わりにはしません!
ティーダ 「なあ エボン=ジュって……
ルールー 「ユウナレスカ様も おっしゃってたわ
リュック 「ちょっと じーさん! エボン=ジュってなんなのよ!
マイカ 「死せる魂を寄せ集め 鎧に変えて まとうもの 「その鎧こそ『シン』にほかならぬ 「『シン』はエボン=ジュを守る鎧 「その鎧をうち破る究極召喚を おまえたちが消し去った! 「誰も倒せぬ
<マイカ、自ら異界へ消える>
ワッカ 「ふざけやがって! 好き勝手ほざいて逃げやがった!
<そこへ、シェリンダが来る>
シェリンダ 「あの マイカ総老師は?
ユウナ 「あ あの……
アーロン 「まだ来ないぞ いつまで待たせる気だ
シェリンダ 「変ですねぇ…… わたし 探してきますね
<シェリンダ、去る。→すると、祈り子が現れ、ティーダ、ユウナの前へ立つ>
ティーダ 「おまえ……
【祈り子】 「僕の部屋へ来て
ユウナ 「……はい
<祈り子、消える>
ワッカ 「誰と話してんだ?
ティーダ 「ああ なんでもないよ
ユウナ 「祈り子様に会いに行ってきます
アーロン 「フン……なるほどな
<祈り子の間>
祈り子 「やあ
ユウナ 「いつもお世話になっています
ティーダ 「で なんだ?
祈り子 「『シン』を復活させずに倒す方法 わかった?
ティーダ 「うーんと……
<選択肢:「わかったつもり」or「まだ」→「わかったつもり」を選択>
祈り子 「どうするの?
<選択肢:「祈りの歌!」or「エボン=ジュを倒す!」or「ほんとうはわからない」→「エボン=ジュを倒す!」を選択>
ティーダ 「エボン=ジュ 倒す
祈り子 「そう 「エボン=ジュを倒せば……終わる 「ねえ エボン=ジュのこと どれぐらい知ってる?
ティーダ 「『シン』が復活するカギ
ユウナ 「『シン』という鎧をまとった存在
祈り子 「エボン=ジュはね 昔 召喚士だった 「あれほどの召喚士はいない 「でも今は ただ召喚を続けているだけの存在 「悪意も敵意もなく 永遠の夢をも願っているだけの存在 「永遠なんて……ないのにね
ティーダ 「ああ オレたちが終わらせるからな
祈り子 「うん 「究極召喚で『シン』を倒しても エボン=ジュは倒せない 「エボン=ジュは究極召喚獣に乗り移って…… 「それを新しい『シン』につくり変えてしまう
ユウナ 「エボン=ジュが 乗り移る……
祈り子 「そして新しい『シン』に守られて エボン=ジュは召喚を続けるんだ
ティーダ 「永遠に……か
祈り子 「でも キミたちが終わらせるから 永遠なんて……ない
ティーダ 「おう
祈り子 「エボン=ジュは『シン』の中にいるよ 「ねえ ユウナ 「僕たちも協力するから エボン=ジュと戦うときは…… 「かならず召喚してほしい 「キミたちの剣や魔法じゃ倒せないと思う 「だから……呼んで 「かならずだよ
ユウナ 「はい
祈り子 「それから……キミ 「すべてが終わったら…… 「僕たちは 夢見ることをやめる 「僕たちの夢は……消える
ティーダ 「うん 「あんたたち 長い間 がんばったもんな
祈り子 「……ごめん
ティーダ 「おつかれさん!
<祈り子、消える>
ユウナ 「なんの話?
ティーダ 「なんでもない 「そんな顔すんなよ! 「オレたち 『シン』を倒せるんだぞ! もっと うれしそうな顔しろよ!
ユウナ 「なにか隠してるよね
ティーダ 「隠してない
ユウナ 「本当に?
<ティーダ、去る>
ユウナ 「ウソ……下手だね
<そして…>
シェリンダ 「あの……マイカ総老師が どこにもいらっしゃらないんです
ティーダ 「それ もういいんだ
シェリンダ 「はあ……そうですか
リュック 「そうだ! 「歌のこと たのんでもいい?
ティーダ 「ああ! そうそう!
リュック 「えっとね できるだけ大勢の人に伝えてほしいんだけど
シェリンダ 「はい なんでしょうか?
リュック 「空を飛ぶ船が 祈りの歌を歌う 「それが聞こえたら みんなもいっしょに歌ってください
ワッカ 「スピラ中に伝えてくれ!
シェリンダ 「意味が……わかりません
リュック 「なんでもいいの! このまま伝えて!
シェリンダ 「空を飛ぶ船が 祈りの歌を歌う 「それが聞こえたら みんなもいっしょに歌ってください……ですね
ティーダ 「それで『シン』を倒せるかもしれないんだ
シェリンダ 「ほんとですか!
ユウナ 「はい!
シェリンダ 「すごいです! 「まかせてください! スピラ中に伝えます!
<そして…>
<飛空艇・ブリッジ>
アーロン 「旅の始めは どうなることかと心配だったが……よくここまで来たな 「あと ひと押し……だな 「おまえの物語が完結すれば 俺の物語にも決着がつくさ 「ジェクトを待たせるなよ あいつ 待つのは苦手だった
ルールー 「私たちの手で 終わらないナギ節をつくり出そうなんてね…… 「『シン』が生まれてから1000年 誰も体験しなかった戦いよ 「『シン』がいないスピラ…… 想像できなくて もどかしいわ 「あんた……『シン』を倒しても ユウナのそばに いてあげてね
ワッカ 「今のうちに ケジメつけたいことがあってよ 「オレ……アルベドのこと なんにも知らなかった 「よく知らないくせに 話 聞こうとしねえで…… 「毛ギライしてんだ 「だから ええと その…… 「オレが悪かった 申し訳ありませんでした!
シド 「へっ! 気にすんじゃねえ 「オレだってエボンの民ってヤツが 大っキライでよ 「ま 世の中にゃ いろんなヤツがている いいヤツもいれば イヤなヤツもいる 「そんだけの話よ
ワッカ 「ぜんぶ終わったらよ おまえのザナルカンド探しだな 「『シン』がいないスピラなんて 夢みたいだなあ
リュック 「へへ……こういうのって なんかいいよね 「オヤジ とっておきの秘密兵器 用意してるらしいよ 「早く『シン』をやっつけて みんなでのんびりしたいよねえ 「だいじょーぶ なんとかなるって みんな絶対歌ってくれるよ!
ユウナ 「エボンの教えって なんだったんだろう…… 「ごめん ちょっと考えごとしてた 「わたしたち ちゃんと前へ進んでるんだよね 「『シン』を倒した後のこと考えても……いいんだよね
シド 「いつ おっぱじめてもいいぜ! 『シン』との最終決戦ってやつをよ! 「いよいよってわけだな
ティーダ 「『シン』の中にエボン=ジュってのがいるんだ そいつを倒す
シド 「ずいぶん単純な答えじゃねえか
ティーダ 「フクザツじゃなくて よかったろ
シド 「そりゃそうだ
リュック 「んで アレたのむよ!
シド 「おう アレだな?
<シド、コンピュータをうつ>
シド 「どうだ?
リュック 「うん バッチリ!
<祈りの歌を、みんなで合唱する>
ルールー 「空飛ぶ船が歌う……か
ワッカ 「あとはみんなが 歌ってくれればいいんだけどな
<すると、アニキが驚いて身を乗り出す>
アニキ 「『シン』!
<飛空艇の目の前に『シン』が現れる>
ティーダ 「おっし 行くぞ!
ワッカ 「どうやって『シン』の中に入るんだ?
ティーダ 「一番単純な方法しかないッス
リュック 「だね?
ルールー 「じゃ 行きましょう
<一行、ブリッジから出ようとする>
シド 「おい! なにやらかすってんだ!?
ティーダ 「口から入るか 『シン』の体に穴あけるか どっちかだな
シド 「へっへへへへへ へへへへへへへ……!! 「そりゃまた どえらい作戦じゃねえか!
アニキ 「おやじ あれをつかおうぜ!
シド 「おう アレだな!
ティーダ 「アレか!
シド 「おうよ! 「風穴あけてやっからよ そっから飛びこめ!
ティーダ 「うっす!
シド 「『気をつけろ』なんて言わねえ 思いっきり やってこい!
ティーダ 「うっす!!
アニキ 「まて! 「リュック た……のむ
ティーダ 「まかせとけ!
<通路>
リン 「いよいよ『シン』との決戦ですな 必要な品はありますか?
<選択肢:「武器みせて」or「アイテムみせて」or「やめておく」→「やめておく」を選択>
ティーダ 「こんな時でも商売ッスかぁ?
リン 「ええ もちろん 「みなさんが『シン』を倒した後でホームを再建せねばなりません
ティーダ 「がめついっちゅうか たくましいっちゅうか……
<甲板>
リュック 「聞こえるよ!
ルールー 「……本当だわ
リュック 「みんな歌ってくれるてる!
ティーダ 「期待にこたえるッス! 「ユウナ
【ユウナ】 「ん?
ティーダ 「これ もういいだろ?
<ティーダ、ユウナのスフィアを取り出す>
ユウナ 「あっ!? 「えっと あの……!
ティーダ 「いらないよな! 「えぃっ!
<ティーダ、ユウナのスフィアを投げ捨てる>
<すると、機体が揺れる>
ワッカ 「おいおいおいおい…… なんか やばいぞ!?
<『シン』、エネルギーの球をつくりだす。→その球に自ら入る。→そして、一気に放出>
【リュック】 「え? ……え?
<海が二つに両断されていた>
【リュック】 「え…… えええ!
<その大きな“穴”に、津波が押し寄せる>
【ティーダ】 「ああ……!
<ティーダたち、ふせる>
【ティーダ】 「ぐっ!
<そして…>
ティーダ 「くそオヤジ……
シド 「おい! 『シン』の腕んところ光ったの見えたか? 「ありゃ絶対なんかあるぜ!
アニキ 「まずい!
シド 「どうしたぁ!
アニキ 「『シン』に ひきよせられてんだ!
リュック 「『シン』に引き寄せられてるって!
シド 「ぐっ おまえら 中に戻れ!
<『シン』が近付いて来る>
アニキ 「やばい! くるぞ!!
<戦闘:『シンのひだりうで』>
<『シンのひだりうで』を撃破>
<戦闘終了>
シド 「ためしに一発かましてやらぁ! おまえら そこで待機してろ! 「行くぞ!
<飛空艇、“スフィアキャノン”を発射。→傷ついた『シン』の左腕がもげる>
ティーダ 「やった!
シド 「おめえらも よくやったじゃねえか! 「おっし! 「この勢いで反対側も やっちまうぞ!
リュック 「勝手に決めるなあ!
<戦闘:『シンのみぎうで』>
<『シンのみぎうで』を撃破>
<戦闘終了>
シド 「おっし! はっしゃ!
<飛空艇、再び“スフィアキャノン”を発射。→傷ついた『シン』の右腕がもげる>
シド 「おっし! 次はどこだ!?
アニキ 「……おわりだ
シド 「あほ ぬかせ! これからじゃねえか!
アニキ 「だって しゅほう ぶっこわれちまったよ!
シド 「なんだと!?
リュック 「主砲 こわれたってさ……
シド 「仕方ねぇ おまえら戻れ! 作戦ねりなお〜し!
ティーダ 「い〜や 行くッス! 「勢いがあるときは勢いに乗るッス! これ ブリッツの鉄則!!
ルールー 「あんたといると退屈しないわ
<ルールー、先に飛び込む>
ティーダ 「待てよ! エースはオレだっつーの!
<それに続いて、皆も飛び込む。→『シン』に降り立つ>
<戦闘:『シン』&『シンのコケラ:グナイ』>
<『シン』&『シンのコケラ:グナイ』を撃破>
<戦闘終了>
<『シン』、力を失って、落下>
【住民たち】 「ああっ……!
<『シン』、ベベルに墜落>
|
|