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F I N A L  F A N T A S Y  ] 作者:FLAIR

第21回   葛藤の行く末 《T》
ユウナ
「旅……続けるよ

ティーダ
「うん

ユウナ
「やめちゃったらね……
「どこでなにをしていても……きっとつらい
「キミといっしょにいても…… わたし きっと笑えない

ティーダ
「……うん
「オレも行くから

【ユウナ】
「え?

ティーダ
「ガードだからな
「もしかして クビ?

【ユウナ】
「えっ ううん
「最後まで おねがい……します

ティーダ
「最後じゃなくて……
「ずっと

<ユウナ、首を縦に振る>

ユウナ
「……ありがと
「ね 先にみんなのところへ戻る?

ティーダ
「はーい

<ティーダ、行こうとすると、後ろから指笛が鳴る。→ユウナ、駆け寄る>

ユウナ
「うっ ふふふ
「やっぱり いっしょに行く

<二人、手を繋いで、皆のもとへ…>

 

ユウナ
「えっと……
「アーロンさん
「ワッカさん
「ルールー
「キマリ
「リュック
「夜が明けたら 出発します
「それから……
「いろいろ 心配かけてごめんなさい
「あの……

アーロン
「もういい ゆっくり……休んでおけ

ユウナ
「はい
「おやすみなさい

 

 

<そして、翌日…>

<ナギ平原・北部>

ルールー
「ナギ平原
「歴代の大召喚士様が『シン』と戦った土地
「そして……道が終わるところ
「この先には もう街も村もない 道なき荒野よ

アーロン
「だからこそ 道を見失って迷う召喚士もいる

ユウナ
「わたしは……迷わないよ

ティーダ
「オレ……
「死なせない 絶対なんとかする

ユウナ
「……うん
「行こう

 

絶対……なんとかする

 

言葉にすれば本当になる

そう……信じたかった

 

 

メイチェン
「この平原について 語ってもいいですかな?

<選択肢:「また今度」or「おねがいします」→「おねがいします」を選択>

メイチェン
「うむ
「ごぞんじのとおり この平原はかつては戦場でした
「ベベルとザナルカンドが争ったいわゆる機械戦争ですな
「戦のせいで なーんにもない野っぱらとなったのですわ
「やがて時は流れ……
「召喚士たちが この無人の地に目をつけました
「ここならば 激しく戦っても周囲に被害をおよぼしません
「『シン』との決戦にうってつけというわけですな
「究極召喚を手に入れた召喚士は ここで『シン』を待ったそうですわ
「いったい どんな気持ちだったのでしょうな……
「ともあれ『シン』はこの地に倒れ スピラにナギ節が訪れるのですな
「ですから ここはナギ平原 誰が呼ぶともなく ついた名ですわ
「だいたい……これぐらいですかな
「おお いかんいかん 語り忘れるところでしたわ
「この平原には そりゃあ深い大地の裂け目がありましてな
「400年前 大召喚士ガンドフ様が『シン』と戦った時のあとですなあ

 

<中部>

ベルゲミーネ
「ああ おまえたちか 今や完全に反逆者だな

ティーダ
「どーだっていいだろ

ベルゲミーネ
「なに 老師どものたわごとなど聞き流せばいい
「召喚士は打倒『シン』がすべて  寺院に従う道具ではない いいな

ユウナ
「……はい

ベルゲミーネ
「どうだ 『シン』を倒せる自信はついたか?

ユウナ
「わかりません でも……わたし やります

ベルゲミーネ
「よい覚悟だが それだけでは『シン』は倒せん
「おまえの力を見せてもらおう 召喚獣で勝負だ

<選択肢:「たたかう」or「やめとく」→「たたかう」を選択>

ベルゲミーネ
「よろしい  では 手合わせの前に……
「おまえの召喚獣はいやしておいた かかつてきなさい

<戦闘:(ベルゲミーネの召喚獣)>

<ベルゲミーネ、シヴァを召喚>

ベルゲミーネ
「好きな召喚獣を呼ぶがいい

<シヴァを撃破>

ベルゲミーネ
「そこまで もう十分だ

<戦闘終了>

ベルゲミーネ
「さすがだな 素晴らしい技量だ
「反逆者になっても『シン』と戦おうとするだけはある
「受け取れ 私からの祝福だ

<『パワースフィア』を30個、“召喚士の心”をもらう>

ユウナ
「ありがとうございます

ベルゲミーネ
「おまえならば きっとやれるだろう
「だがもし まだ力が足りないと思うなら 秘められた寺院レミアムを探せ
「私はそこで待つ ではな

<ベルゲミーネ、去る>

 

<すると、僧官のような男がやって来る>

ルールー
「ズーク先生!

ズーク
「久しぶりだな
「ユウナさんだね?
「ふむ……
「とてもキノック老師を殺した犯人に見えないね

ワッカ
「なんだそりゃ!?

ユウナ
「事情を聞かせてください

ズーク
「先ほど マイカ総老師じきじきの指令が出た
「召喚士ユウナとガードが キノック老師を暗殺して逃亡
「発見次第 誅殺せよ ……処刑宣告だ

アーロン
「ほかにベベルの状況は?

ズーク
「表向きは静かなものだが 水面下でごたついている
「キノック老師が亡くなった上に ケルク=ロンゾ老師が辞任した

アーロン
「好都合だな
「エボンが混乱すれば それだけ動きやすい

ズーク
「だが用心したまえ 今や君らはエボンの敵だ
「寺院にも近づかない方が賢明だね

ユウナ
「ご忠告 ありがとうございます

ルールー
「先生 それだけを伝えるためにここまで?

ズーク
「君たちがガードしている召喚士が どんな人なのか……
「いささか興味があったのでね
「今度は最後まで行けるといいね
「なによりも君自信のためだ

ルールー
「……はい 先生

ズーク
「では 私はこれで  無事を祈るよ

<ズーク、去る>

 

ティーダ
「今の誰?

ルールー
「半年前まで召喚士だった人 私とワッカは先生のガードだった

ワッカ
「ま 短い旅だったけどな

ルールー
「先生は途中で旅をやめたのよ この平原でね
「今はベベル寺院で僧官をつとめているわ
「私のガードの旅は これが3度目
「ズーク先生は2度目の旅 初めてのときは……
「2回とも この平原で挫折
「私 ここを越えたことないのよ
「北にそびえる【ガガゼト山】 その先が……【ザナルカンド】よ

 

ユウナ
「本格的に 反逆者だね

ティーダ
「言いたいヤツには言わせとけって

ユウナ
「だいじょうぶ 気にしてないから
「やっぱり 少し……きついかな  割り切るのは むずかしいね

ティーダ
「無理に割り切ろうとしないでさ キツけりゃグチっちゃえよ

ユウナ
「グチ かあ……
「そのうち 言っちゃうかも

ティーダ
「うん

ユウナ
「父さんも この平原で迷ったのかな

ティーダ
「かもよ オレのオヤジといっしょにさぁ

ユウナ
「アーロンさんに聞いてみようか

ティーダ
「あのおっさん そういうこと話さないんじゃないか?

ユウナ
「『他人は関係ない』とか言って?

ティーダ
「そう言うワリに 自分は他人を まきこむんだよな

ユウナ
「【ザナルカンド】まで あと少しだね……

 

ワッカ
「ズーク先生と旅したときはな……
「ほら いつか話しただろ
「ブリッツのことが気になって ガードに専念できなかった ってよ
「だから先生が 旅をやめるって言ったときは……
「正直言ってよ ホッとしたぜ
「じきに【ザナルカンド】か 時間……ねえよなぁ

 

キマリ
「ガガゼトはロンゾの地 キマリの故郷だ

ティーダ
「そうか 家族に会えるかもな

キマリ
「キマリに家族はいない

ティーダ
「あ……悪い

キマリ
「でも ひとりではない
「霊峰ガガゼト…… 10年 100年変わらない

 

アーロン
「荒れるな

ティーダ
「なにが?

アーロン
「マイカとシーモアの利害は一致していない
「最後に会ったシーモアの言葉を思い出せ
「マイカが認めるとは思えん
「エボンが揺れればスピラも揺れる

 

リュック
「もう 止められないのかな

ティーダ
「ユウナ 決めちゃってるからな

リュック
「でもさ ほっとけないよ

ティーダ
「ほっとかないって
「究極召喚を使っても ユウナが無事なようにする

リュック
「どうやって?

ティーダ
「んー その方法を考える

リュック
「でも なにも考えつかなかったら?

ティーダ
「うー もうリュックとは話さない
「でも でも って うるさい

リュック
「ごめん……

ティーダ
「いっしょに考えようよ

リュック
「うん

ティーダ
「んでさ もし なにも考えつかなくても……
「なんとかしよう

リュック
「うん!

 

【アルベド族】
「シドぞくちょう から でんごんだ
「ヒクウテイは しゅうりちゅう  しゅうりが すんだら むかえにいく
「それまで きちっと ユウナを まもれ  しくじったら かんべん しねえ
「……だとよ  たしかに つたえたぜ
「ベベルで あんたらと わかれたあと ヒクウテイは ここに ちゃくりくした
「ショウカンシたちも おろして しゅうりに むかったんだ

 

<北部>

【チョコボ屋】
「この平原を徒歩で旅するなんて たいした人たちね

<選択肢:「チョコボ 乗りたいな」or「歩きもいいもんだよ」→「チョコボ 乗りたいな」を選択>

【チョコボ屋】
「うーん……この平原のチョコボは ほとんど野生化してるのよ
「つかまえて訓練しないと まともに走ってくれないわ
「いま訓練しているチョコボも まだ人になれてないから 貸せないのよね
「チョコボはあきらめて歩いた方が早いかもしれないわね

<選択肢:「オレが訓練するッスよ!」or「そっか じゃまだね」→「オレが訓練するッスよ!」を選択>

【チョコボ屋】
「口て言うのは簡単だけど これがけっこう大変なのよ
「それでもいいの?

<選択肢:「もちろん!」or「やっぱいいや」→「もちろん!」を選択>

【チョコボ屋】
「わかったわ それじゃ こっちに来て

 

<そして…>

【チョコボ屋】
「やり方は簡単よ
「あなたのいる所から ここまで一定時間内で来てちょうだい
「でも 訓練されたチョコボじゃないから 好き勝手に走っちゃうわ
「それを→と←であやつって 私とチョコボの間を通過してね
「私とチョコボの間を通れなかったり  時間が かかりすぎたらダメだからね
「それと初めての場合は この後で【操作説明】を聞いた方がいいわね
「さ それじゃ始めましょうか 目標タイムは0:12:8よ!
「準備はいい?

<選択肢:「OKッス!」or「やっぱりやめた!」or「操作説明を見る」→「OKッス!」を選択>

 

<チョコボレーススタート>

 

<ゴール>

【チョコボ屋】
「おつかれさま〜 無事ゴールね!
「あなたのタイムは0:12:7よ!
「ということは……訓練成功ね! おめでとう!!
「もう いつでもチョコボに乗れるわ  乗りたくなったら 声をかけてね
「それと もっと高度な訓練もできるわ  やる気があったら 挑戦してね
「あと……はい これ! 合格のごほうびよ
「これからは最高記録と同タイムでも 特別に ごほうびをあげるわ

<ティーダ、『エリクサー』をもらう>

【チョコボ屋】
「もう一回やる?

<選択肢:「もう一回!」or「もういいや」or「違う訓練をする」→「もういいや」を選択>

 

<橋周辺>

【グアド・ガード】
「止まれ

<二人のグアド・ガードが立ちはだかる>

【グアド・ガード】
「シーモア様がお呼びだ ともに来てもらおう

ユウナ
「シーモア老師と話すことなどありません

ティーダ
「ちゅうわけだ どけよ

【グアド・ガード】
「シーモア様の命令は絶対 かならずお連れする
「シーモア様はおっしゃられた 死体でもかまわぬ とな

<グアド・ガード、モンスターを呼ぶ>

<戦闘:護法戦機>

<護法戦機>

<戦闘終了>

 

ティーダ
「こっちの道はちがうのか?

ルールー
「それ 谷底に降りる道よ

ワッカ
「よく知ってんなあ
「……あん?

 

<ユウナ、後ろへ振りかえって景色を見る>

 

ときどき……あんな顔で風景を見てた

 

その意味 やっとわかったよ

 

通りすぎる景色に……

お別れしてたんだよな

 

 

<ガガゼト山・山門>

<ロンゾ族が道をふさぐ>

ケルク
「召喚士ユウナとガード衆よ 早々に去れ
「ロンゾが守護するガガゼトは エボンの聖なる山
「教えに背いた反逆者には 御山の土は踏ませない

ビラン
「エボンの敵はロンゾの敵  帰れ 反逆者!

ユウナ
「わたしは寺院を捨てました もう寺院の命令には従いません

ケルク
「その言葉 取り返しがつかぬぞ!

ユウナ
「かまいせん
「寺院は教えをゆがめ スピラを裏切っています

ワッカ
「裏で小細工ばっかしやがってよ!

ティーダ
「そうだそうだ!

リュック
「そうだそうだ!

ユウナ
「未練はありません

エンケ
「言わせておけば!

ケルク
「召喚士とガードともあろう者が……

ルールー
「お言葉ですが ケルク=ロンゾ様
「あなたもベベルをはなれたのではありませんか?

アーロン
「それでも山を守るのは一族の誇りのため
「ユウナも同じだ

ケルク
「むっ……

ビラン
「ケルク大老!
「こいつらビランが八つ裂きにしてくれよう!


エンケ
「フハハハハ
「ひとりも逃がさん!

ユウナ
「ええ 逃げません
「戦って旅を続けます

ケルク
「反逆者の汚名を着せられて なお『シン』に挑むというか
「寺院に背き 民に憎まれても 旅を続けるというか!
「そこまでして 戦うのはなにゆえか!

ユウナ
「スピラが好きです
「ナギ節を待つ人たちに わたしができる贈り物
「たったひとつの贈り物
「それは『シン』を倒すこと
「……それだけです

ケルク
「おのれを犠牲にしても か……
「者ども 道を開けい
「召喚士ユウナよ  汝の思いは ハガネよりも硬い
「ロンゾの強者が束になろうと 汝の意思は曲がらぬであろう
「まこと 見事な覚悟である
「行くがよい
「霊峰ガガゼトは汝らを受け入れようぞ

ユウナ
「ありがとうございます

 

ルールー
「ユウナ……強くなったわね

ティーダ
「強い……のかな
「すごく必死になってる そんな気しないか

ルールー
「だから強いのよ あの子はちゃんと前に進んでる
「弱いひとが必死になっても 自分を追いつめて壊すだけ
「ちゃんと前に進めるのは……強いからよ
「ユウナは……強くなった
「私は……泣き言を言わずにいるのが せいいっぱい
「山登りの準備……おねがいね

 

ワッカ
「首 痛くなってくんな

ティーダ
「この向こうがザナルカンドか……

ワッカ
「ああ おまえの故郷だ

ティーダ
「信じてないくせに

ワッカ
「今は違うさ
「そりゃあ 山の向こうにあるのは遺跡かもしれねえ
「けど それとは別に おまえのザナルカンドがどっかにある
「きっと な  なーに そのうち帰れるって

ティーダ
「だと……いいな

ワッカ
「おら 元気ねえなぁ  ま 締まってくぞ
「ちゃんと準備しとけよ 山に入ったら補給はできねぇぞ

 

リュック
「……なんか思いついた?
「あたし あせっちゃって なんか ダメだよ……
「うう……考え中

 

キマリ
「ビランとエンケが消えた

ティーダ
「なーんか たくらんでそうだよな
「ま だいじょうぶだって!

キマリ
「ビランはロンゾ一の勇士  エンケも あなどれない強者だ

ティーダ
「あー…… たしかに ごっついよな

キマリ
「それでもキマリは勝たねばならない
「霊峰ガガゼト キマリも初めて登る

 

アーロン
「決定的だな

ティーダ
「何がさ?

アーロン
「エボンは揺れている
「まだマイカが抑えているが 遠からず崩壊が始まるだろう

ティーダ
「そういうの オレ どうでもいいな

アーロン
「おまえはスピラの者ではないからな
「純粋に教えを信じていた者にとっては……
「苦しい時代が始まるかもしれん
「10年前も ここでガガゼトを見上げたものだ

ティーダ
「オヤジは……どうしてた?

アーロン
「……おぼえていない
「どうやって ブラスカを死なせないようにするか……
「俺は そればかり考えていた
「ガードとして できることは残り少ないぞ……

 

ユウナ
「あと少し……だね

 

ケルク
「召喚士ユウナの言葉 ひとつひとつ胸に響いた
「声も体も小さくとも その志はガガゼトの頂まで届くであろう
「霊峰ガガゼトの道は険しく 多くの魔物が住みついておる
「ガード衆よ 万全の準備を整え 召喚士をお守りせい
「……心して召喚士をお守りせい

 

【ロンゾ族】
「ビランとキマリの因縁は10年前に始まった
「ロンゾの若衆は仲間同士で戦い たがいの力を比べる
「キマリはビランに敗れても一度も負けを認めなかった
「腹を立てたビランはキマリのツノをへし折った
「キマリは恥に耐えられず 御山を捨てて出ていった
「キマリが無口になったのはツノを折られた時からだ

 

<登山道>

ビラン
「待て!

<ビランとエンケ、立ちはだかる>

ティーダ
「また邪魔するってのかよ!

ビラン
「召喚士は通す ガードも通す
「キマリは通さない
「キマリはロンゾの面汚し ロンゾの使命を捨てた者

エンケ
「一族を捨て 御山も捨てた! 小さいロンゾ 弱いロンゾ!

ビラン
「御山は 弱く小さい者をきらう  登りたければ……

キマリ
「力を示せばいいのだな

ビラン
「勝てると思うか?
「誰がキマリのツノを折ったか 忘れてはいまい

エンケ
「キマリは一度もビラン大兄に勝てなかった

キマリ
「今度は勝つ 勝つと決めた

【ティーダ】
「このっ!

<キマリ、ティーダを止める>

ティーダ
「うっ!?
「ロンゾの問題だってのかよ!

キマリ
「キマリの問題だ
「んっ!!

<キマリ、ビランとエンケに突進する>

<戦闘:ビラン&エンケ>

ビラン
「ビランが八つ裂きにしてくれよう!

エンケ
「ツノなし ツノなし!

<ビラン&エンケを撃破>

ビラン
「キマリ=ロンゾ 見事なり!

<戦闘終了>

ビラン
「強くなったな キマリ  ビランは うれしいぞ
「霊峰ガガゼトよ!
「ビランを負かした強者の栄えある名前を伝えよう!
「しかとおぼえよ ガガゼトよ! その名はキマリ=ロンゾなり!
「御山はキマリの強さを知った キマリを受け入れるだろう
「召喚士!
「寺院からの追っ手は われらロンゾが食い止める

ユウナ
「ほんとうですか!

ビラン
「昔 キマリのツノを折ったつぐないだ

エンケ
「召喚士の後ろから来る敵はわれらが倒す

キマリ
「ユウナの前に立つ敵は キマリが倒す

ビラン
「おまえほど恵まれた召喚士はいない

ユウナ
「ありがとうございます

エンケ
「おまえの像ができたら ロンゾが みがいてやる

ユウナ
「……はい
「でも わたしは反逆者ですから きっと像は作ってもらえません

ビラン
「ならばロンゾが作る

エンケ
「りっぱなツノをつけてやる

ユウナ
「はい おねがいします

<ビランとエンケ、去る>

 

オレもユウナの像を

見上げたいと思った

 

……ユウナと いっしょにさ

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Novel Editor